平成19年1月9日(火)第14614号

◆大津・大津市◆
小林道夫教授による
モーツァルト特別講座公演
=1月21日、びわ湖ホール=

◆湖北・長浜市◆
長浜市 花でバイオ技術PR
関連産業づくりへプロジェクト
長浜農高とサントリー
=連携して生花の試験栽培=


◆東近江・東近江市◆
東近江市 永源寺温泉整備
民設民営の参入事業者募る
=民間ノウハウを最大限に活用=


◆東近江・日野町◆
新ごみ処理施設
紙パックと白色トレイ
=分別収集へ=


◆東近江・安土町◆
身近な歴史が埋まっている
中世から近世の城郭史追跡
近藤 滋 安土城郭調査研究所長
=観音寺城の魅力を語る=


小林道夫教授による

モーツァルト特別講座公演

=1月21日、びわ湖ホール=


◆大津・大津市◆

  県立芸術劇場びわ湖ホ一ルは一月二十一日と二月二十五日、「小林道夫教授の大人のための音楽の時間」モーツァルト特別講座(二回シリーズ)公演を開催する。

 世界の一流音楽家と数多く共演し、名伴奏者として評価の高いピアニスト小林道夫氏が、長年にわたる音楽活動で得た経験や知識をもとに、温かい語り口で音楽の隠れた魅力を紹介する、楽しくてためになる話とコンサート。

 今回は、モーツァルト生誕二百五十周年を記念し、一時限目「鍵盤曲の移り変わり」で、モーツァルトのピアノ曲の移り変わりを、フォルテピアノとピアノのソロ演奏し、二時限目「会話する楽器たち」では、モーツァルトの室内楽の中で、いきいきと交わされる楽器たちの会話を、弦楽器・管楽器・ピアノそれぞれの組み合わせで紹介する。入場料は、それぞれ一般三千五百円。青少年(二十五歳未満)千五百円。問い合わせは、同ホールチケットセンター(電話077ー523ー7136)まで。


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長浜市 花でバイオ技術PR
関連産業づくりへプロジェクト

長浜農高とサントリー

=連携して生花の試験栽培=



◆湖北・長浜市◆

 近年、よく聞かれる「遺伝子組み換え」「クローン」などの新技術は、バイオテクノロジーであることは誰もが知るところ。さてそこで、「みそ」「ビール」「納豆」など身近にある発酵食品も、実はバイオテクノロジーの産物であることはご存じだろうか。

 生物のもっている働きを、人間の生活に役立つように利用するバイオテクノロジーは、医療・食糧・エネルギー・環境など多くの分野で期待がかかる成長産業で、県内では長浜市がサイエンスパークを中核に産業拠点づくりを進めている。

 これにあわせて、産官学連携による長浜バイオフラワープロジェクト実行委員会は、昨年度から身近で親しみのある花をつかった普及啓発によって、地域住民にバイオ技術の有用性に理解を深めてもらうとともに、地域の特色を生かした関連産業づくり、まちづくりの取り組みを進めている。

若い女性へ意識調査

「関心あるけど、詳しくは?」


▲カーネション「ムーンダスト」。サントリーが遺伝子組み換え技術によって開発したもので、生花で初めてグッドデザイン金賞を受賞
 ■誘致はこれから

 バイオ産業の産学拠点を目指す長浜サイエンスパーク(同市田村町地先、約十二・五ヘクタール)は、長浜バイオ大学との連携を売りものに、バイオテクノロジー関連産業を集積をしようと市が平成十五年に完成させた産業団地である。

 企業向けの賃貸研究室「インキュベーションセンター」十七室は、全て県内外の企業や大学で埋まっているが、研究所・製造所向けの分譲地七区画(約四・六ヘクタール)の誘致についてはこれからだ。

 ■若い女性も関心

 昨年十月、若い女性が参加する「長浜きもの園遊会」で、バイオフラワープロジェクト実行委員会は、サントリーが遺伝子組み換え技術で開発したカーネーション「ムーンダスト」を配ってPRするとともに、若者がバイオ技術にどの程度関心をもっているのか意識調査を行った。

 それによると、「バイオ技術に関心がある」と回答したのは六〇%に上ったが、味噌など伝統的な発酵技術については「バイオ技術であることを知らない」と六二%が答えた。大半の女性が興味を示すものの、それが知識にはつながっていなかった。

 結果について実行委員会は「身近なバイオ技術も知ってもらうのも需要喚起で大事なこと。食品・環境分野で興味を示しているので、そこを入口にして、普及啓発していきたい」と分析している。

 ■産学官連携

 ビジネスモデル事業では、地域とサントリーが連携して、家庭やホテル・事業所でのバイオ商品需要の掘り起こしを狙う。

 取り組みのひとつとして長浜農業高校は、サントリーと同市のバックアップのもと、生花の栽培・育種・試験栽培を行う。さらに研究成果を生かして、苗の販売を行うとともに、生花の栽培農家を指導し、地場産業に結び付ける。

 また、今年二月からは地域企業とサントリーに連携による、店舗などへの花のレンタルサービス、三月からは商店街緑化事業など実施する。


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東近江市 永源寺温泉整備

民設民営の参入事業者募る

=民間ノウハウを最大限に活用=


◆東近江・東近江市◆

 東近江市は、永源寺高野町地先に湧出した温泉「永源寺温泉」(仮称)についての活用策をまとめ、温泉資源を生かした温浴施設の建設と運営を行う民間事業者を募集している。

 同市は、合併前の平成十六年秋に旧永源寺町が掘り当てた温泉資源を地域活性化に生かそうと、合併後は観光ゾーンの中核施設と位置付け、市民の憩いと交流の場として、温泉を利用した施設整備を検討していた。

 温浴施設の建設・運営については、民設民営方式を打ち出し、民間事業者の資金や施設整備、運営の民間ノウハウを最大限
に活用し、最少のトータルコストで最良の経営を促し、二十年度中の開業を目指す。

 市からの直接的な補助金は無いが、土地(約五千七百平方メートル)と温泉装置が無償貸与され、施設建設費の五〇%以内で限度額二億円の融資(二年間据え置き、十五年間の元利均等返済)が受けられる。

 事業参入への応募は、現在経営の浴場業者、飲食業者、レジャー産業業者らに限られ、市が事業展開する上で能力、資力、信用を有した業者で、今年二月二十八日までに計画提案書の提出を義務付けている。

 提案書には▽会社概要(業務内容・資本金・社員数)▽類似施設運営実績の有無(営業年数・過去三年の決算書)▽土地利用計画図(建物や施設の配置図)▽施設整備概要図(平面図)▽運営体制(資金・収支見込計画・管理体制)▽施設の特色(建設・運営への基本的な考え方)▽資金計画(自己資金・融資額)の添付を求めている。

 温浴施設の建設・運営希望業者は、十二日までに「事業参入提案書募集要綱」を市役所商工観光課(TEL24―5662)へ電話などで請求する。


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新ごみ処理施設

紙パックと白色トレイ

=分別収集へ=



▲リサイクルセンターを併設して、ごみの減量化・リサイクル推進も目指す中部清掃組合日野清掃センターの新ごみ処理施設(日野町北脇で)
◆東近江・日野町◆

 東近江市・日野町・竜王町・安土町の一市三町が運営する中部清掃組合日野清掃センターの新ごみ処理施設が、今年四月から本稼働する。一日百八十トンの処理能力があるものの、ごみが右肩上がりで増えていけば、平成二十五年度には満杯になるという。同施設を抱える日野町は、行政・自治会・住民が一丸となってごみ減量化・リサイクルに取り組む仕組みづくりを検討している。

 国道307号線沿いの山林を切り開き、建設された新ごみ処理施設は、地下一階・地上五階建て工場棟に流動床式ガス化溶融方式の溶融炉(三炉)を設置し、リサイクルセンターを併設している。

 一つの炉で一日六十トンの処理が可能。現在、一日平均約百三十トンの可燃ごみが搬入されており、三炉を同時に稼働させるか、また一炉を止めておくか、昨年十二月十六日から始まった試運転で検討が重ねられている。 また、同組合は、整備計画とともに資源循環社会基盤整備計画(資源化による減量化計画)を策定し、平成二十八年度までに可燃ごみを同十四年度実績と比べて五%削減する目標を設定した。

 同十五年度に始まった古紙回収や各自治体の生ごみ処理機購入費助成などで可燃ごみはいったん減少したものの、今は横ばい状態だという。しかし、人口増によるごみ搬入量の増加が予想されるため、同組合は今年四月から“紙パック”と“白色トレイ”の分別収集をスタートさせ、ごみの再資源化に力を入れる。

◆リサイクル応援団


 同施設を抱える日野町では、“ごみの減量・再資源化の促進”を自律のまちづくりに向けた重点課題の一つに掲げ、平成十七年に住民公募による「分別リサイクル推進検討委員会」(吉沢詔治委員長)を立ち上げた。

 昨年十月初旬に、同施設へのごみ搬入量の少なさナンバーワンを目指して、一世帯一日百グラムのごみ減量目標を掲げた“チャレンジ二万三千人のごみ減量・リサイクル大作戦”を、藤澤直広町長に提案した。

 中でも、二十一品目におよぶごみの分別指導や運搬作業をサポートする「リサイクル応援団」の結成が目新しく、今後、同町は提案を参考にしながら自治会単位の取り組みを支援していく方針。さらに白色トレイと紙パックについては、役場での拠点回収を検討中だ。

 新施設の本稼働を前に、住民一人ひとりの心掛けがごみ問題解決のカギを握っていることを、再認識する時期にきている。


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身近な歴史が埋まっている

中世から近世の城郭史追跡

近藤 滋 安土城郭調査研究所長
=観音寺城の魅力を語る=



▲観音寺城調査の魅力を語る近藤所長――県安土城郭調査研究所所長室で――
◆東近江・安土町◆

 県安土城郭調査研究所は、平成元年から二十年計画で実施している特別史跡安土城跡の調査・整備事業が二十年度に完了となることから、次の段階として、史跡観音寺城跡の調査・整備事業へのスムーズな移行に向けて、今年度から整備基本構想と基本計画の策定に着手している。そこで、観音寺城の魅力と、調査への期待を、近藤滋所長にうかがった。

 ---二十年度で安土城の調査・整備は終了ということですが---

 安土城から観音寺城一帯を風土記の丘として構成する史跡の活性化を目的に調査・整備が行われています。当初から、安土城に続いて観音寺城をという計画を持っていました。安土城は二十年で区切りをむかえますが、県道のバイパス東進に、下街道の県有地との関係、蓮池周辺整備などの工事との兼ね合いで、第二次整備の可能性もあります。十九年秋までに、県がどうするか固まると思われます。

 ---観音寺城の特徴は---

 鎌倉時代から佐々木六角氏の本城として何百年も続いていて、信長に滅ぼされた。近江にとっては、中世に近江の国のベースを築いた。山の中に家臣の名前のついた郭(くるわ)跡があるのは珍しく、湖東や湖南の大字名と重なる同じ名字の郭がいっぱいあり、近在の先祖が明らかになる。身近な歴史が埋まっている在地性の高い史跡だ。

 ---城郭史からみると---

 安土より以前に大きな「石垣」を持っていることから、石垣を組んで構えた城であること。また、家臣団が山に住む「集住」の形式がみられる。連歌の会が催されたり、日常の食器が大量に出るなど、それまでには考えられなかった城です。佐々木六角氏は戦国大名とは一線を画す存在で、本丸の上にも家臣の郭がある郭の位置からみても、専制君主ではなく、家臣団の上に乗る「家臣団制」に支えられていたといえる。中世から近世の歴史の中で特異な存在であった。しかも、山の中に広大に広がる中世最大の山城だ。
 このようにみていくと、観音寺城で、身近な部分の歴史に出会え、室町幕府の守護大名のままで止まっていた佐々木六角氏の歴史性や、城郭史を追跡できるという、大きな意味をもっていることがわかる。

▲観音寺城の石垣
 ---その他に特徴としては---

 中世後半から近世への転換期を解明する地方都市形成の要としても重要。また、将軍が出向いたという幕府との関係も興味深い。山の上に重層の建物があったことも建築史の面で大きなテーマになる。そのほかにも、戦国武将の庭園、応仁の乱(一四六七―七七)以降一五五〇年ごろまでに公家文化の影響を受け混合して今の形になったと推定される日本文化のベースやその拡大の過程など。安土城や八幡城が短期であったことを考えると、観音寺城の歴史的注目度は専門家の間でも圧倒的に高い。

 ---調査・整備への期待は---

 期待は大きい。近江の中世の歴史を室町幕府のかかわりで位置づける重要な資料になる。安土城の九十六ヘクタールに対し、観音寺城は二百四十七ヘクタールと、その規模も画期的。

 ただ、石垣の痛みが進んでいるのが心配。早く手をつけ、修復しないといけない状態だ。全山の石垣の状態を記録し、ランク分けして、カルテを作る必要がある。東側の赤坂道の石垣は特にひどく、松枯れや自然の力による崩壊が見られる。

 策定委員会には植生の専門家も入ってもらっている。自然保護や里山事業をかみ合わせて、ふれあえる史跡の整備をめざす。「学びと憩い、文化財に親しむ場に」と保存管理委員の中からも意見が出ていた。

  ◇  ◇  ◇


 史跡観音寺城 近江源氏の流れを汲み、鎌倉時代から近江守護として南近江一帯を支配していた佐々木六角氏の居城で、安土町と東近江市をまたぐ繖山(きぬがさやま 標高四百三十三メートル)に広がる国内最大で、中世屈指の山城。

 基本構想・基本計画策定事業 平成十六年度から行ってきた史跡観音寺城跡保存管理計画策定事業を受けてのもの。考古学、歴史学、都市計画、森林生態などの専門家を含む七人の委員で、文化的遺産として適切に保存し、地域のシンボルとして活用できるよう、調査・整備の進め方を検討。


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