平成19年1月19日(金)第14623号

◆全県◆
県全体でわずか3・6%
木造住宅の無料耐震診断
改修実績は14自治体で0戸
=愛荘など5町 改修制度なし=

◆東近江・東近江市◆
創業や経営革新にヒント
アピアで「一日支援プラザ」
=八日市地区で初の開催=


◆東近江・東近江市◆
認知症の予防
正しい理解と介護
=湖東図書館で展示=


◆東近江・東近江市◆
近江商人博物館で
新春を寿ぐ―KOTOHOGU―
=三十六歌仙など紹介=


◆東近江・安土町◆
安土城・観音寺城の魅力
まちづくりへ生かそう
=新春夢談義で再認識=


県全体でわずか3・6%

木造住宅の無料耐震診断

改修実績は14自治体で0戸
=愛荘など5町 改修制度なし=



◆全県◆

 琵琶湖西岸断層帯地震などの大地震が近い将来、高い確率で発生すると予測されている滋賀県で、県と各市町は平成十五年度から協同して、地震に弱い昭和五十六年以前の木造住宅の耐震診断を無料で実施している。これは、阪神淡路大震災の死亡者の七割が、建物倒壊の下敷きが原因で亡くなっているのを受けたもの。ところが、平成十八年十二月一日現在までの実績は全体の三・六%に当たる三千九百十七戸=表=にとどまり、改修工事に至ってはわずか十七戸となっているのが現状だ。

 耐震診断は、市町に申し込めば、県建築住宅センターから診断員が派遣され、結果は判定委員会を経て居住者に通知される。費用は、国・県・市町が全額負担するため無料となっている。

 県住宅課によると、県内における昭和五十六年以前の木造住宅は約十万七千九百戸とみられ、このうち耐震診断を実施したのは全体の三・六%にあたる三千九百十七戸だった。

 これについて県住宅課は「行政のPRが不足しているため、住民の危機意識が低い。守山市にように積極的に戸別訪問する自治体は別にして、大半は広報誌やチラシの範囲」とみる。

 さらに「倒壊の可能性が高い」と評価され、いざ改修補強となっても、尻込みしてしまうケースが多い。一般的な改修費用百万│二百万円であれば、県・市町から二十万円が補助されるが、このほかは本人負担となるためだ。

 十七年度末の実績(十八年十月制定の竜王町除く)をみると、同時期までの耐震診断数二千九百五十四戸に比べて、改修したのはわずか〇・五%の十七戸で、市町別では、改修制度があっても〇戸の自治体が十四市町に上る。平成十六年度から診断員を独自雇用し、耐震診断に力を入れている守山市でも六戸と伸び悩んでいる。

 また、改修制度そのものを設置していない自治体は現在五町(愛荘、虎姫、高月、木之本、西浅井)で、「住民要望がない」「合併したばかりで、協議の余裕がなかった」「財政的に難しい」などを理由に挙げている。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

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創業や経営革新にヒント

アピアで「一日支援プラザ」

=八日市地区で初の開催=



▲大学などの研究内容を紹介する検索サイトを試す来場者
◆東近江・東近江市◆

 中小企業の経営革新やこれから事業を考えている個人起業家の計画をサポートする県産業支援プラザの「一日支援プラザ」が十八日、ショッピングプラザ・アピア四階で開かれた。

 同プラザの活動を広く知ってもらい活用してもらおうと平成十五年から県内各地に出向いて開催しているもので今回で八回目。八日市地区では初めて。

 午前十時から午後五時までの開催で、会場には中小企業の事業主や創業を目指す人などが訪れ、事業計画や発明、貿易の相談に乗るコーナーでアドバイスを受けたり、同プラザの事業概要を紹介する資料配布コーナーに足を運んだり、商圏マップの作成や大学の研究者を紹介する検索サイトのデモンストレーションを試した。

 また展示コーナーでは、近江商人が商いの規範とした現代社会にも通じる「三方よし」の精神や県内各地から輩出した近江商人の特色などを紹介するパネル展示も行われた。

 午後からは、愛知県のプラモデルメーカー・ファインモールドの代表取締役・鈴木邦宏氏が「模型を通して見えるもの」と題して、続いて瀬田月の輪自動車教習所参事・田中幸雄氏が「21世紀に新たなマーケットスキームを」と題して講演し、客席で耳を傾けた人々が新しい事業経営へのヒントを模索した。


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認知症の予防

正しい理解と介護

=湖東図書館で展示=


▲湖東図書館で開かれている認知症を正しく理解する展示
◆東近江・東近江市◆

 湖東図書館で、認知症について正しい理解と介護について分かりやすく解説した展示が行われている、二十日まで。

 近くの湖東保健センターが、一人でも多くの市民に見てもらおうと図書館の展示コーナーを借用して開いているもので、パネルボードに「認知症とはどういうものか」や「単なる物忘れと認知症の物忘れとの違い」、「認知症を起こす病気と早期診断と治療の必要性」を説き、六十五以上で十四人に一人が認知症になる可能性の現実を紹介している。

 塩分を減らして野菜を食べて高血圧を抑えることや肥満を解消して糖尿病にならないようにする注意、魚を多く食べて高脂血症をなくすなど痴呆症の予防策も呼びかけている。

 介護については、東近江市内で活動する六グループの介護者の会の紹介や取り組み、痴呆症啓発リーダーを対象にした研修会のようす、相談窓口や医療機関など書き添えている。
認知症はいずれ誰もが迎える身近な問題として啓発している。


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近江商人博物館で

新春を寿ぐ―KOTOHOGU―

=三十六歌仙など紹介=



▲久邇宮邦彦王妃倶子殿下直筆の三十六歌仙和歌色紙
◆東近江・東近江市◆

 普段、なかなか目にすることが出来ない龍田神社(東近江市五個荘竜田町)の秘蔵「三十六歌仙御色紙」などを展示した近江商人博物館の新春企画展『新春を寿ぐ―KOTOHOGU―』が同館で始まり、新しい年の始まりを祝う品々に多くの来館者が訪れている。

 三十六歌仙御色紙は、昭和十二年に同神社の氏子総代が久邇宮邦彦王妃倶子殿下(現天皇陛下の祖母)より賜った直筆の和歌色紙を、同社の氏子たちが三十六歌仙の姿絵入りの扁額に仕立て、平安と五穀豊穣を願って奉納したもので、繊細な美しい文字と三十六歌仙の姿絵が見事に調和し、言葉による祝福の寿ぐ(言祝ぐ)を届けている。

 このほか、かわいい福豆様や掛け軸、羽子板、小幡人形など新春を祝う品々が数多く展示され、寿のおめでたい会場となっている。

▲かわいい福豆様など祝いの品々が並ぶ
 特に面白いのが、七代目山村平八が大正十二年元旦に書いた書き初め「亥年のうた」。家内が四九(良く)て主人五九楽(極楽)など、家族の年齢を語呂合わせで詠っている。

 また、貴重な展示となるのが、原田西湖(明治十三年〜没年未詳)の「驢馬を牽く女」。山本春挙に師事した同氏は、各地の博覧会で受賞を重ねたが、大正三年以降の消息が途絶えてしまった。この作品は、その後の足跡を知ることが出来る大正六年の作品で、大陸風の衣装を着た美女が談笑する横で、春の陽気にまどろむロバが詩情豊かに描かれている。

 今月二十八日まで。月曜と祝日の翌日休館。開館時間は午前九時半〜午後五時。入館料二百円。問い合わせは同博物館(0748―48―7101)


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安土城・観音寺城の魅力

まちづくりへ生かそう

=新春夢談義で再認識=


▲安土城と観音寺城の魅力を再認識した新春夢談義――文芸セミナリヨで――
◆東近江・安土町◆

 歴史を生かしたまちづくりを進める安土町の新年を飾る「新春夢談義」がこのほど文芸セミナリヨで開かれ、会場を埋めた町民や歴史ファンが、安土城と観音寺城のロマンに浸った。

 昨年、町内にある安土城と観音寺城がそろって「日本100名城」に選定されたのを受けて、その魅力と意義を、著名歴史家によるトークで解き明かし、今後のまちづくり、夢づくりのヒントを探った。

 「日本城郭史上の安土城、観音寺城」と題して基調講演を行った小和田哲男静岡大教授は、時代考証で携わった昨年のNHK大河ドラマ「功名が辻」の裏話なども紹介しながら、織田信長の安土築城の理由、天主の謎、観音寺城の位置付け、佐々木六角氏の権力などについて解説し、「日本の城の中で安土の二つの城は別格で、町から全国にその魅力を発信することが、まちづくりの核になる」と提言した。

 奈良大学の千田嘉博助教授との夢対談「城の魅力を語る」では、日本城郭協会での「日本100名城」選定の経緯や、町が行っている安土城を描いた屏風絵の探索などヘの期待にも触れ、日本の都市史の転換点にもなる城と城下町が合体した安土の城下町の特徴や、信長の城づくりや戦略における卓越した発想力・創造力などについて深く掘り下げ、「町内に二つの城下町が典型例としてある。普通に見える風景に深い意味がある」などと、まちづくりへのヒントを進言し、安土城をちょうちんで浮かび上がらせたうら盆会や左義長の再現など、まちの活性化に向けたアイデアも披露した。

 質疑応答では、会場からの熱心な質問にもていねいに答え、改めて安土城、観音寺城の魅力を強調した。

 最後に木野和也町教育長が、「小中学生時代に城に興味を持った両先生を招いての夢談義に、町内の小中学生が来場していないのは残念。町として、安土城と観音寺城についての学習を、地域学習に取り入れたい」と、締めくくった。


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