平成19年2月4日(日)第14637号

◆全県◆
県文化振興事業団季刊誌「湖国と文化」
創刊30周年を節目に広がる読者層
=目標は滋賀の大百科事典づくり=

◆大津・大津市◆
大津市の関津遺跡跡から出土
奈良時代の宮道「田原道」か
=幅十五メートルの路面が南北二百五メートル=


◆東近江・東近江市◆
尊重・共存の社会づくり
〜ジェンダーを考える〜
=東近江市女性のつどい=


◆東近江・東近江市◆
クラシカルエレガンス
王朝の色「黒紫雛」誕生
=人形師・東之湖=


◆東近江・東近江市◆
八日市大凧まつり
「風の女神」
=実行委が募集=


◆東近江・近江八幡市◆
懇話会が市長に見直しの提言
男女共同参画のまち実現へ
=おうみはちまん2010プラン=


県文化振興事業団季刊誌「湖国と文化」

創刊30周年を節目に広がる読者層

=目標は滋賀の大百科事典づくり=


▲最新号を手にする中井二三雄編集長
◆全県◆

 昭和五十二年、当時の武村正義知事が「草の根文化のために県民の目線に立った情報誌を」と提案し、創刊された。約百ページ、発行部数三千五百部。毎回特集を組み、滋賀の自然文化、歴史からごく身近な郷土料理の紹介まで、湖国のさまざまな姿を多角的に紹介してきた。

 現在発売中の第一一八号では、県知事嘉田由紀子、NHKキャスター松平定知、写真家今森光彦、ジャーナリスト大谷昭宏各氏など、県内外の著名人二五人が創刊三十周年に祝福のメッセージを寄せている。

 中井二三雄編集長(57)は「読んで面白くためになる本づくりがモットー。将来的にはこれ一冊あれば事足りる滋賀の大百科辞典にしたい」と抱負を語る。また「県内に立ち寄った旅行者や、海外の県人会を通して愛読してくれる人など、湖国滋賀を愛してくれている人が世界中にいる」と、読者層の広がりを手放しで喜ぶ。

 一部六百三十円。県内の主な書店や県立の施設などで販売している。郵送でも受け付ける。問合せは同編集室=077(522)6268=へ。


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大津市の関津遺跡跡から出土

奈良時代の宮道「田原道」か

=幅十五メートルの路面が南北二百五メートル=



▲見つかった道路跡と掘立柱建物跡(南から瀬田丘陵を望む)
◆大津・大津市◆

  県埋蔵文化財センター(大津市)はこのほど、同市の関津(せきのつ)遺跡調査結果を公表した。

 それによると、奈良時代から平安時代前期にかけての大規模な道路跡と、その道路沿いに公的施設(官衙)や宅地の可能性をもつ建物群が検出され、また多くの遺物が出土した。

 南北方向に延びる道路と側溝を二条検出した。側溝は、東西ともに幅一〜三メートル、深さ〇・一〜〇・三メートルの規模で、部分的に削平を受けているが、南北約二百五十メートル(今回検出部分約七十メートル)にわたって、同じ間隔で直線的に延びていることが確認できた。側溝の断面の形状は、概ね逆台形を呈している。

 この東西の側溝の心々距離(両溝の中心間の距離)は約十八メートルであることから道路の路面幅は約十五メートルであったと考えられる。また、東西の側溝ともに、部分的に一旦埋まった溝を、ほぼ同じ場所で再度掘り直していることも確認された。

▲奈良時代の関津遺跡のイメージ(県文化財保護協会作成)
 この道路の敷設、存続時期は、側溝や道路沿いの建物などから出土した土器などから、八世紀中葉から九世紀中葉にかけて機能していたことはほぼ確実である。さらに道路跡周辺から少量ながら八世紀初頭の須恵器片が出土していることから、道路の敷設時期は八世紀初頭頃まで遡る可能性もある。廃絶時期については、道路沿いの建物の存続時期や、道路を破壊して流れる流路の時期などから、九世紀後半代と考えられる。

 建物跡は、今年度新たに見つかったものを含めて、これまでの調査で道路跡の両側で約六十棟を確認している。どの建物も地面に穴を掘って直接柱を立てた掘立柱建物で、南北に延びる道路の東西両側で検出している。

 これまでに各地で見つかった、国によって整備された「官道」と考えられる道路跡が、いずれも側溝心々距離で九〜十五メートルであることを考えれば、今回の十八メートルを測る道路跡は、その規模の大きさから、官道もしくはそれに類する幹線道に相当する可能性が高く、また地理的状況などを考慮すれば『続日本紀』記載の「田原道」に当たる可能性が高いと言える。


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尊重・共存の社会づくり

ジェンダーを考える

=東近江市女性のつどい=


▲人権のまちづくりを目指す「東近江市女性のつどい」=五個荘福祉センター=
◆東近江・東近江市◆

 東近江市人権のまちづくり協議会女性活動部会(村田利子部会長)による「人権尊重をめざす東近江市女性のつどい」がこのほど、同市五個荘小幡町の五個荘福祉センターで開かれ、会場いっぱいの男女約三百五十人が参加した。

 人権を守る法整備が進むものの、いまだ差別や偏見が根強く残っており、歴史的・社会的に蓄積されてきた人権課題に加え、ドメスティックバイオレンスや児童虐待などの新たな問題が生じている。

 また最近では、柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と発言するなど、閣僚、政治家でありながら女性蔑視(べっし)の暴言を吐き、外国メディアにも大きく報道されている。

 つどいは、性役割を根底に生み出される支配構造や暴力的解決策を排除し、ジェンダー(社会的、文化的につくられる性差)による気づきから、個々を「一人の人間」として尊重・共存する社会づくりを目指すもので、「これ以上、被害者にも加害者にもしない社会を」と、NPO法人SEANを立ち上げた遠矢家永子さんを講師に迎えた。

 遠矢さんは、エンパワメント・人権意識・コミュニティの考えを柱にした子どもへの暴力防止と人権教育のプログラム「CAP」のスペシャリスト。平成十三年には、NPO法人SEANを立ち上げ、子どもたちを対象にしたSEAプログラム(人権教育)を学校等に提供するほか、女性のエンパワメントや子どもの人権、NPOなど多岐にわたるテーマで講演および執筆活動を行っている。

 この日は、「〜だれもがありのままの自分で・SEAプログラム体験☆ジェンダーを考える〜」を演目に講壇に立ち、実例やデータを基に分かりやすく講演。参加者らは、熱心にメモを取るなどして聴き入っていた。


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クラシカルエレガンス

王朝の色「黒紫雛」誕生

=人形師・東之湖=


◆東近江・東近江市◆

 湖国を代表する若手人形師・東之湖さん(とうこ 本名=布施和信、東近江市、35)がこのほど、日本古来の彩りを再現した『黒紫雛』を制作、発表した。聖徳太子が制定した冠位十二階の制で、もっとも高貴な色とした紫を基調に、平安王朝の服飾文化「襲(かさね)」を追求したお雛様で、クラシカルエレガンスと呼べる逸品。

 お雛様の衣裳と言えば、袿(うちぎ)を幾重にも重ねた平安貴族の正装「五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)=俗に十二単」。襟や袖、裾からのぞく襲は、今で言う重ね着スタイルの配色美で、四季を愛でる日本人独特の色彩感覚。

 黒紫雛は、その中でも最高位の至極色「黒紫(ふかきむらさき)」と「深紫(こきむらさき)」の衣裳を着たお雛様であり、様々な史書を参考に古典美を再現した。また、左大臣・右大臣の役割や官女の仕事なども知ってほしいと、官位による袿の織文様も史実に基づき、優雅さの中にも平安文化がちりばめられている。

 制作した東之湖さんは「近年、この業界でも流行を追ったお雛様づくりに傾向する感があります。このままでは、お雛様の歴史や日本の伝統・文化、その奥に込められた想いが薄れていくかもしれない… 経営論も大切ですが、この職に就いたからには、何よりも美しい日本の伝統文化を伝えていく責任がある。華やかな雛ではないが、原点である平安の美を再現しました」と話し、伝統を振り返る“心のゆとり”を伝えている。

 たしかに、絢爛豪華な金襴はなく、生地の織り模様が浮かび上がる単色雛。それゆえ、細部にまで造りが分かり、「美」という伝統の技が光っている。


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八日市大凧まつり

「風の女神」

=実行委が募集=


◆東近江・東近江市◆

 八日市大凧まつり実行委員会は、五月二十七日開催の二○○七八日市大凧まつりを盛り上げる「風の女神」(女性二人)を市内外を問わず募集している。

 風の女神は、大凧まつり当日や前夜祭に華を添えるほか、関連事業に参加できる十八歳以上の明朗な女性で、採用されると記念品と旅行券(二万円相当)が贈られる。

 希望者は、二十三日までに所定の応募用紙(電話で請求可)で東近江市役所商工観光課内八日市大凧
まつり実行委事務局(TEL24―5662)へ申し込む。選考は三日三日午前中に行われる。

 


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懇話会が市長に見直しの提言

男女共同参画のまち実現へ

=おうみはちまん2010プラン=



▲冨士谷市長(右)に提言を行う早川座長(左)と岡田副座長――近江八幡市長応接室で――
◆東近江・近江八幡市◆

 近江八幡市の男女共同参画社会の実現をめざした行動計画「男女共同参画おうみはちまん2010プラン」の改定に向け、協議を続けてきた市男女共同参画社会推進懇話会は素案をまとめ、先月三十一日市長応接室で冨士谷英正市長に提言した。

 平成十三年四月に策定された十年計画の「2010プラン」が中間見直しの時期を迎えたことから、市は昨年七月、早川洋行滋賀大教授を座長とする市民代表、企業代表、学識経験者などからなる同懇話会を立ち上げ、計画改定のための素案づくりを諮問した。

 懇談会では、女性を取り巻く社会的変化や国・県の動向を考慮し、庁内ヒアリングや市民意識調査なども参考にしながら議論を重ね、素案をこのほどまとめた。

 早川座長と岡田啓子副座長は「かなり焦点を絞ってまとめました。それぞれ目標を具体的に書いたので、市の方で最優先する項目を選んでいただき、優先順位をつけて取り組んでいただきたい」「途中見直しと思えないほど、時代に則したものとなっていると思います」と、懇話会での検討経過を含め説明し、市の施策へ期待を込めた。

 冨士谷市長は「行政だけでなく、事業所や家庭、教育の理解や役割が重要。男女共同社会実現への取り組みを近江八幡から発信したい」と、懇談会の思いを受け止めた。

 今回の改正では▽重要課題の精選・具体化(二十二項目から十四項目に)、▽社会の仕組み・意識や考え方・地域と家庭・社会的弱者と健康・行政機構の五つの目標による計画の体系化、▽女子差別撤廃から男女共同参画推進へ計画の重心を移行、の三点にポイントが置かれた。

 その上で、計画のめざす姿を「一人ひとりが輝ける 男女共同参画のまち・近江八幡」とし、性別にとらわれず、個性を生かし、互いに尊重しあえる、誰もが輝き、いきいきと暮らせる社会の実現をめざす。

 今回の提言を受け市は、市民からの意見公募や検討を加え、三月下旬には平成十九年度以降四年間の「改定・男女共同参画おうみはちまん2010プラン」を策定する。

 


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