平成19年3月8日(木)第14664号

◆県議選動向 (7)◆
長浜市東浅井郡
新人、元職3人先行!
現職3人巻き返しへ

◆大津・大津市◆
若手ピアニストの登竜門
滋賀県ピアノコンクール
ベートーヴェンのソナタ全曲を演奏
=3月21日=


◆東近江・東近江市◆
自慢の「食」と「お土産」
満載マップを作成
=東近江市観光協会五個荘支部=


◆東近江・竜王町◆
心に寄り添う介護実践へ
地域の拠点に 「希望の家・綾戸」
認知症高齢者グループホーム
=竜王町初=


◆県議選動向 (7)◆

長浜市東浅井郡
新人、元職3人先行!
現職3人巻き返しへ


 昨年二月に、長浜市と東浅井郡の浅井町、びわ町の二町が合併し新長浜市が誕生した。東浅井郡ではこれまで定数一で浅井町と湖北町を中心に郡を二分する激戦を展開したが、今回は長浜市と東浅井郡(湖北町、虎姫町)で一選挙区となる。旧長浜市から五人、東浅井郡から一人の計六人が三議席を争う。早くも怪文書が飛び交うなど過熱気味だ。(文中敬称略)【石川政実】

早くも過熱気味


【長浜市・東浅井郡(定数3)】
 上田 昌之60 自現1
 若山 秀士58 自現1
 田中 章五52 民現1
 川島 隆二35 無新
 角川  誠71 嘉元
 辻  義則59 共新
    嘉=嘉田新党


 自民公認の現職・上田は、虎姫町長を五期務めた同町に事務所を構えて、東浅井郡に活路を求める。酒井研一元県議が後援会長を務め、旧びわ町、湖北町を固める。とくに湖北町の保守系町議の取りまとめに躍起だ。長浜市は、地元北郷里地区連合自治会を中心に中川末治元県議の地盤にも期待を寄せる。

 自民公認の現職・若山は、前回、連合推薦で当選したが、その後、自民党に鞍替えしただけに、今回は同党頼み。市少年野球連盟会長などスポーツ、文化活動に関わり十程度の市民グループがネットワーク型選挙を展開。昨年の市長選で総括責任者を務めた宮越健前市長の支持者にアプローチ。湖北町にも攻勢へ。

 民主公認の現職・田中は、昨年七月の県議補選(旧長浜市選挙区)で一万一千票を獲得し川島を破ったが、ここには同年三月の市長選で川島信也市長に敗北した宮越前市長の支持者や自民の「反川島」票が含まれ、目減りは必至。このため連合滋賀湖北地協の基礎票四千票と民主・田島一成衆院議員の後援会固めを急ぐ。

 無所属新人の川島は、昨年の県議補選では九千三百票を得票したものの、田中には及ばなかった。これを教訓に父親の信也(現長浜市長)の後援会(約五千人)に加え、自らの後援会「湖北躍進グループ」を拡充し若返りを図る。長浜市は補選の得票を固め、湖北町、虎姫町では父親の後援会を活用し一万票を狙う。

 嘉田知事の政治団体“対話の会”公認の元職・角川(僧侶)は「東浅井郡から県議を」と訴える。町長を務めた旧浅井町で四千票、長浜市立中学校で教べんをふるった教え子を核に旧長浜市で二千票、湖北町、旧びわ町、虎姫町で二千五百票の計八千五百票を目指す。出陣式や個人演説会をせず街頭演説へ。

 共産公認の新人・辻は、昨年の知事選では、合併後の長浜市で五千七百票、東浅井郡で千百票の計六千八百票を獲得しただけに、県議選では一万票を狙う。現在、党の後援会は四千人だが、さらに地元有志や数多い親戚らで「辻を育てる会」(百人)も結成。十七日には長浜文芸会館で演説会を開催する。

 現時点では、川島をトップに、角川、辻の新人、元職が先行し、これを追って現職の田中が上位をうかがい、続いて上田、若山が必死に巻き返す展開。

大野と辻、互角の戦い


【犬上郡(定数1)】
大野和三郎 51 自(推)新
辻 孝太郎 62 民(推)嘉(推)新


 犬上郡の有権者数は今年三月二日現在で一万九千百四十五人。定数一の議席に対して、新人二人が激突する。
 嘉田新党推薦の辻(多賀町議)は十二年ぶりの挑戦。昨夏からのあいさつ回りは、郡内約七千戸を早くも二度にわたり行脚。小集会は今年に入り週七回ときめ細かい。地元・多賀を固め、甲良は商工関係で支援拡大。投票率を六五%とみて、得票七千票を目指している
 自民推薦の大野(豊郷町長)は、今期限りで引退の自民党県議の黒田を選対本部長に迎え、郡全域の票を固める。地元・豊郷町の小学校問題は、旧校舎保存・活用でしこりの解消に努める。甲良町は、山本日出男前町長が同町後援会長に座り、親せき関係の山崎義勝町長も「恩返しをしたい」と後押し。多賀町では、自民系町議や遺族会など通じて浸透へ。

【石川政実・高山周治】

現職の底力vs嘉田旋風


【米原市(定数2)】
赤堀義次 69 自現3
辻村 克 66 自現3
西川敏輝 58 民(推)、嘉(推)、社民(推)新


 米原市の有権者数は今年三月二日現在で三万二千八百九十人。定数二の議席を巡り、現職二人に新人一人が追う展開。
 自民公認現職の赤堀は、おひざ元・旧米原町からの新人出馬に危機感。このため、地盤の旧米原・近江町を引き締めつつ、旧山東・伊吹町へも攻勢をかける。二月三日に事務所開きを行い、市議十三人が駆けつけた。
 自民公認現職の辻村は、拠点の旧山東町に新人が食い込むものの、後援会「やまびこ会」(一万人)を中心に安定した戦い。町議・町長を務めた地元・旧伊吹町では、地区推薦や商工会などでがっちりガード。
 嘉田新党推薦の西川(元市議)は、市中部の醒井学区から草の根選挙を展開。市内五駅で駅立ちし、新幹線新駅凍結を前面に。当落ラインを七千五百票とみて、民主・連合票をまとめ、女性票の取り込みも図る。

【高山周治】

現職・新人で横一線


【高島市(定数2)】
清水克実 57 自現3 
石田祐介 42 自現1
清水鉄次 49 嘉新


 高島市の有権者数は今年三月二日現在で四万四千三百九十人。同選挙区ではこれまで北部(マキノ・今津・朽木)、南部(新旭・安曇川・高島)で一人づつ県議を出してきたが、今回、新人が南部から立ち、選挙戦に突入。各陣営ともに投票率六八〜七〇%、当落ラインを一万票におく。
 自民公認の現職・清水(克)は、市南部の地盤が重なる新人出馬に神経を尖らす。このため地元・安曇川地域の事務所のほか、草刈り場の新旭地域にも支部を設け、三期の実績を掲げて票流出を抑える。
 自民公認の現職・石田は、昨夏の県議補選から後援会強化に努めてきた。地元の今津・マキノを固めつつ、新旭地域にも支援を訴える。商工関係でも全市的な広がりを狙う。終盤で父・幸雄の後援会のテコ入れも。
 嘉田新党公認で高島地域から挑む前市議・清水(鉄)は、あいさつ回りのほか、ミニ集会、駅立ちで投票率と知名度のアップに努める。新興住宅の多い新旭地域にも積極的に入り、無党派層へアピールを強める。

【高山周治】

石田が先行、自民出遅れ


【伊香郡(定数1)】
石田節子 59 民(推)嘉(推)新


 伊香郡の有権者数は今年三月二日現在で二万二千三百五十六人。民主・嘉田新党推薦の石田のみが名乗りを挙げる。自民は引退の意向を示した現職・橋本正の後継者選びが難航し、橋本続投の可能性も。元県議の桐畑好春も余呉町から立候補の意欲を示している。
 石田(西浅井町議)は、後援会を中心に旧さきがけ人脈と連合(ヤンマー・日本電気硝子)を加えて支援拡大。地元・西浅井を固めたのち、新興住宅の多い高月、町長選で住民運動が盛り上がった余呉へなだれ込む。

【高山周治】
〜連載おわり〜


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


若手ピアニストの登竜門

滋賀県ピアノコンクール

ベートーヴェンのソナタ全曲を演奏
=3月21日=

◆大津・大津市◆
(財)県文化振興事業団は三月二十一日、ベートーヴェンの『ピアノソナタ全曲演奏会』を大津市の生涯学習センターで開催する。「滋賀県ピアノコンクール」は小学生から高校生までが出場できる若手ピアニストの登竜門として四半世紀の歴史がある。これまでに多くの人が出場し、名演奏を繰り広げてきた。現在、コンクール入賞者はのべ約二百五十人を数え、なかには県内外で活躍している演奏家もいる。

 昨年度は「六〇手のショパンコンサート」としてショパンのスケルツォとバラードを中心に演奏会を構成したが、このたび今年度から三年間をかけて、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏会を開催する。入場料は、一般千二百円。青少年(二十五歳未満)六百円。問い合わせは、同事業団(電話077ー522ー6191)まで。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


自慢の「食」と「お土産」

満載マップを作成

=東近江市観光協会五個荘支部=



▲五個荘地区の飲食店や土産物店などを満載したマップ
◆東近江・東近江市◆

 東近江市観光協会五個荘支部はこのほど、観光客や市民らに五個荘地区自慢の「食」と「お土産」を楽しんでもらおうと、情報満載の観光パンフレット『ぶらり五個荘 すてきなお店マップ』を作成した。

 年間五万人は訪れるという観光地の五個荘地区。「食事ができる所はありますか?」「特産品は何ですか?」といった問い合わせが多く、より分かりやすく、また自由に選べる「お店マップ」を作ろうと、同協会五個荘支部に加入する会員店やその他の店に声を掛け、店主のコメント入りマップを作成した。

 マップには、郷土料理が味わえる料理店や菓子、みそ、豆腐のほか、地区ならではの土産物など二十店をカラー写真付きで紹介しており、裏面には各店や観光名所のイラストマップを掲載。また、鉄道・車でのアクセス情報や広域地図、年間のイベント情報も満載で、持ち歩きに便利なA3判4つ折りのコンパクトサイズに工夫した。

 二万部を作り、観光案内所がある五個荘農村環境改善センター(生き活き館)と、近江商人屋敷四館、近江商人博物館、五個荘支所などに配布する。問い合わせは五個荘支部(0748―48―2100)へ。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


心に寄り添う介護実践へ

地域の拠点に 「希望の家・綾戸」

認知症高齢者グループホーム
=竜王町初=


▲昼食の焼そば作りを手伝う入居者
◆東近江・竜王町◆

 ゆったりとその人らしさを受け止める希望の家―。特定非営利活動法人りゅうおう(上田宜子理事長)が、昨年末、竜王町綾戸に認知症高齢者グループホーム「希望の家・綾戸」を開設した。同町内初となるグループホームには、入居者の家族だけでなく地域住民が頻繁に足を運び、家の中は笑い声と互いを思いやる言葉が飛び交い、春の陽気のような温かさに包まれている。

 グループホームとは、地域の一角にある家庭的な家屋・居室の雰囲気の中で、少人数の高齢者が、入浴・排泄・食事といった日常生活の介助・介護また機能訓練などの福祉サービスを利用しながら、自立した生活を営む施設。

 新しく開設された希望の家は、認知症の緩和や進行防止を目的とした高齢者の共同住宅で、定員九人となっている。認知症ケア士でホーム長の坂口直司さんは、大きな施設で働いていた経験を基に「地域から離れた場所に作られる大規模な福祉施設と違って、地域の拠点となって住民に開かれた施設が竜王町には必要だと感じた。町内には一人暮らしのお年寄りも多く、住み慣れた地域で生活を継続できる環境が必要だ」と指摘する。

 現在の入居者数は八十歳代から九十三歳まで計四人。「自分の居場所がわからなくなり、不安ばかりが募る認知症の高齢者を、家族と同じ温かさで迎え、心に寄り添う介護をしたい」との共通理念を胸に、正職員とパート勤務など十二人のスタッフが二十四時間体制で入居者に寄り添う。

 平屋建ての家の中は、日当たりのいい九つの個室のほか、みんなでのんびりできる広いリビングと地域交流室、キッチンが設けられ、人の気配がいつでも感じられる空間設計が家庭の雰囲気を醸し出している。

▲入居者にとって遊びに来た地域住民と談笑できる楽しいティータイム(竜王町綾戸にある認知症高齢者グループホーム希望の家・綾戸で)
 認知症だからといって、一人ひとりが持つ力や役割を取り上げるのではなく、入居者は食事の準備にも積極的にかかわり、スタッフが教わることも多い。入居者が主役であり、できない部分だけをスタッフが支えることで、自然と“持ちつ持たれつ”の関係が築けている。

 また、太陽光が差し込むリビングには、入居者やスタッフ以外の顔ぶれも。「私は家で一人やから、ここへ来ると気が晴れる」や「家に一人でいると大声で笑うこともないけど、希望の家ではみんなで新婚時代の話しで盛り上がったり、懐かしい歌謡曲を歌ったりして楽しい」と、地域住民らが散歩がてらに希望の家に立ち寄るのが定着してきた。事前に申し込みをしておき、入居者とともに昼食や夕食(一食四百円)を囲んで帰る人もいるという。

 「職員さんや私らに甘えたらええでな」や「元気でいててな」、「みんなで元気に長生きしよう」と、地域住民の飾り気のない言葉掛けが入居者の心を打ち、中には感激して涙ぐむ人もいた。「これからもじゃましに来てだんないか」との問い掛けに、入居者は「ずっと来てや。町内の人と話せるのはありがたいわ」とにっこり笑った。

 坂口ホーム長は、入居者を見つめながら「細く長く継続することが目標で、みなさんの一瞬一瞬が明るく、普通に生活が送れるようにしたい」とやさしい表情を浮かべ、いつ誰が発症するかわからない病だけに「地域の人たちにも時間をかけて、認知症について理解を深めてもらえるよう取り組んでいきたい」と話していた。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ