平成19年4月5日(木)第14688号

◆湖南・栗東市◆
自民、過半数割れも
市民革命は成就するか--注目の県議選(下)
=新幹線の是非、最終決着へ=

◆湖東・彦根市◆
近江の麻とちぢみ展
―滋賀の色
=彦根・四番町Anne=


◆湖東・愛荘町◆
1町から1人を選ぶ愛知郡区
3候補のスタンス明確に
=県議選、終盤戦に突入=


◆東近江・東近江市◆
わがまち探訪
〜千草街道を往く〜
=永源寺まち協 参加者募集=


◆東近江・日野/竜王/安土◆
県議選蒲生郡
日野町が草刈り場に!
=いよいよ後半戦突入=


自民、過半数割れも

市民革命は成就するか--注目の県議選(下)
=新幹線の是非、最終決着へ=


▲先月30日に栗東市の新年度予算原案が可決された(写真は議場)
◆湖南・栗東市◆

 八日に投開票の県議選では、新幹線栗東新駅の凍結・見直しをかかげる嘉田由紀子知事の“嘉田新党”と、これに立ちふさがる自民抵抗勢力との死闘が繰り広げられている。そこで「嘉田マニフェスト」の根幹である新幹線新駅とRD産廃処分場を抱える栗東市にスポットをあててみた。 

【石川政実】


●財源不安の新年度予算

 栗東市の新幹線新駅問題で、市議会は先月二十三日、新年度予算案から新駅関連費約四十六億円を削除した修正案を賛成多数で可決した。修正案は凍結・中止を求める三会派が提出。これに対し国松正一市長は再議権を行使し三十日に臨時議会が開かれて、修正案は否決された。その後、市原案が賛成多数で可決された。しかしこの予算には、歳入のうち、大阪高裁判決で起債が違法とされ市が上告している市債十四億四千万円や県が予算計上していない県負担金二十一億五千万円などが含まれており、財源手当てのメドがたたない見切り発車だった。

 このような中、嘉田知事の政治団体「対話の会」から公認を受けた無所属新人・川崎等候補の出陣式が三十日、下戸山の事務所前で開かれた。「次世代につけ回しをする大型公共事業重視の県政を続けていいのでしょうか。『起債ができるから道路工事を、ダム建設を、新幹線の新駅を!』という『公共工事による経済発展こそが未来の若者が望む道』とだれが勝手に言っているのでしょうか。今こそ県民のための政治を取り戻そう」との嘉田知事の激烈なメッセージが読み上げられた。川崎候補も「多大な借金を抱える中、さらに大きな借金をして新駅を進めていいのか」と訴えた。民主公認の新人・九里学候補も同日、JR栗東駅前で「県も市も譲り合う心を持つべきだ。ないものねだりより、あるもの探しを」と新幹線よりも教育や福祉の充実を主張した。

●推進へ嘉田包囲網

 自民公認の現職・三浦治雄候補は三十一日、上砥山公民館での個人演説会で「(自民は)今回の県議選、栗東市議選で過半数をとり、参院選でも勝って、国松市長と一緒に県に対し新駅推進運動を強力に行う」と嘉田包囲網を訴えた。

 同日、赤坂公民館で開かれた無所属現職・北野加代子候補の個人演説会には、公明党の池田久代市議と市議選に出馬予定の自民党候補予定者が応援弁士を務めた。北野候補は「新幹線は二十年をかけて起工式にこぎつけたのに、これを嘉田知事が中止・凍結するなら、市が被る損害を県が市に転嫁すべきでない」と推進派ながら現実論も。

 三浦候補が抜け出し、残る一議席に九里候補と公明や自民の市議選立候補予定者の協力で弾みがつく北野候補がバトルを繰り広げ、ここに嘉田旋風に期待を寄せる川崎候補が“漁夫の利”を狙う展開。

 新幹線の是非を最大の争点に、事実上の嘉田知事信任投票でもある県議選。本紙予想では、全県的には▽自民=十八議席、あるいはプラス二議席、マイナス二議席▽民主=十議席、プラス二議席、マイナス一議席▽嘉田新党=四議席、プラス三議席、マイナス一議席▽躍進の共産=四議席、プラス二議席、マイナス一議席▽意外に厳しい公明=二議席、マイナス一議席▽無所属=四議席、プラス三議席、マイナス一議席となり、自民が無所属から最大三人を引き抜いても二十三議席どまりで過半数割れの公算も出てきた。八日、湖国政界にも桜吹雪が吹き荒れそうだ。


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近江の麻とちぢみ展

―滋賀の色
=彦根・四番町Anne=


◆湖東・彦根市◆

 東近江市にある湖東繊維工業協同組合と県東北部工業技術センター共催の「麻・ちぢみ展―滋賀の色―」が、三日から彦根市本町一丁目の四番町スクエア Anne(夢京橋キャッスルロード近く)で開かれている。

 「滋賀でしか出来ないものづくり」から、美しい滋賀の風景をヒントにした両施設協働のモノづくり展で、湖東限定の「滋賀の色」オリジナルカラーの作成や、情景あふれる近江上布&近江ちじみの作品を紹介している。ギャラリー二階では、湖東産地の麻生地・小物販売も行われている。

 入場無料。開催期間は九日まで。午前十一時〜午後五時開館。駐車場は近くの市営駐車場(三十分/百円)へ。

 問い合わせは、湖東繊維工業協同組合(0748―42―0398)または県東北部工業技術センター(0749―62―1492)、Anne(0749―22―5722)。


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1町から1人を選ぶ愛知郡区

3候補のスタンス明確に

=県議選、終盤戦に突入=


▲1町1議席に3人の新人が挑戦する愛知郡区
◆湖東・愛荘町◆

 嘉田県政の行方を占う県議選。八日の投票日には有権者の審判が下る。塚本精一候補(54歳・対話でつなごう滋賀の会)、平元まこと候補(53歳、無所属)、西沢けいいち候補(66歳・無所属)の三つ巴の選挙戦が展開されている愛知郡区では合併後の選挙区の変更により、これまでの県議選とは趣を異にする戦いぶりが展開されている。そんな中、選挙戦も後半に突入し、三候補のスタンスの違いの理解が有権者に広がっている。
政党別にみると、いち早く立候補に向けた準備を進めてきた塚本候補は、嘉田県政を支援する「対話でつなごう滋賀の会」の公認を取り付けた。平元候補は、政党組織の支援を返上しての立候補だが、自民党員の町議らが支援に駆けつけている。西沢候補も民主党の推薦を取り付けた無所属での立候補となっており、事実上、嘉田知事派、保守・無所属派、民主・無所属派の構図となっている。

 公約の内容では、「子育てと高齢者福祉」、「農業を軸とした地域(愛荘町)振興」では三候補とも一致しているが、塚本候補は「嘉田県政との協働」で住み良い愛荘町の実現を強調し、公約の中に「すべての国道、県道に歩道の整備」や「少人数学級の実現」を掲げている。

 平元候補は「隗(かい)から始めよ(言い出した人から始めよの意)」の故事を引用し、これまでの行政経験から培った「即戦力」と「有言実行」を訴えている。

 西沢候補は「村西町政と県政とのパイプ役」として合併後のまちづくりへの力を傾注し、住民主体の行政運営でキラリ輝く愛荘町の実現に支持を呼びかけている。

 中盤までの選挙戦では、対話の会の応援で全町的な得票の積み上げを目指す塚本候補、町長選で吹いた新風を追い風に支持を広げる西沢候補、町長選で組織した全町的な後援会組織をフル活動する平元候補と、三候補三様の戦術が展開され、その手応えから終盤戦へ戦術が練られている。

 塚本候補と平元候補が旧愛知川町内の票をどれだけまとめられるか、また、西沢候補が地元地区から浸透している旧秦荘町内の支持票を強固なものに出来るかがカギ。全町に広がった無党派層の票や政党から離れた浮動票を拾い上げる魅力を三人がどのようにアピールし、得票に結びつけるか注目される。終盤の戦いにかかっている。

 愛知郡区は、合併により一町から一人の県議を選ぶ県内唯一の選挙区となっている。立候補者三人の中から一人を選ぶのではなく、愛荘町から一人の県議を送るという見方も出来る。

(畑 多喜男)


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わがまち探訪

〜千草街道を往く〜

=永源寺まち協 参加者募集=


▲好評だった昨年の「千草街道を往く」
◆東近江・東近江市◆

 永源寺地区まちづくり協議会が主催する「わがまち探訪フィールドワーク&美しい元気都市 東近江市 歴史街道整備事業」のイベント『千草街道を往く』が四月二十八日、同市甲津畑町からスタートする。

 住み慣れた地域でも、普段訪れることの少ない名所や旧蹟を訪ねることで“ふるさとの良さ”を再発見する「わがまち探訪シリーズ」の関連行事で、好評だった昨年に引き続き、自然&歴史満喫の「千草街道」を歩く。

 千草街道は、甲津畑町から伊勢方面へ抜ける峠越えの古道(約十五キロ)で、古くから山越商人の交易道として知られるほか、雨乞岳ヘのアプローチとして人気の登山コース。途中には、蓮如上人の旧跡や鉱山跡、大シデの巨樹など多くの見所があり、歴史のターニングポイントにもなった「善住坊の隠れ岩」(信長暗殺の狙撃場所)は歴史ファンを魅了する。

 コースは、「山越商人コース」(甲津畑〜杉峠〜根ノ平峠〜三重県菰野町千草)と、「杉峠往復コース」(甲津畑バス停〜杉峠の往復)があり、定員はいずれも四十人。参加費一人千円。集合場所は、永源寺支所前の産業振興会館。午前六時四十分から受け付け、同七時出発式。

 申し込みは、十三日までに永源寺支所地域振興課内・永源寺地区まちづくり協議会事務局(0748―27―2181、FAX27―1668)へ。

 なお、当日をより楽しく過ごすためのお話し会「千草街道ってこんなにもおもしろい!」が、二十日午後七時半から永源寺産業振興会館もみじホールで開かれる。講師は、八日市郷土文化研究会事務局長の中島伸男さん。申し込み不要、入場無料。


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県議選蒲生郡

日野町が草刈り場に!

=いよいよ後半戦突入=



▲サクラと同じくピークを迎えようとしている蒲生郡選挙区
◆東近江・日野/竜王/安土◆

 いよいよ後半へと差し掛かった県議選。蒲生郡選挙区は定数二に対して四候補がぶつかる激選区だが、栗東新駅やダム問題など嘉田県政が抱える課題は最大の争点とならず、住民の盛り上がりに欠ける。有権者の心をつかもうと奔走する四陣営。蒲生郡内の中盤戦を追った。        (順不同、文中敬称略)

 自民党は、以前、蒲生郡内を「日野・蒲生」と「竜王・安土」に分割して戦ってきたが、前回(平成十五年執行)の県議選で現職一人に公認、新人二人に推薦を出す異例の選出で基本線が崩れ、日野・竜王・安土の各町から一人ずつ候補者を擁立した。

 今回は、現職の山田尚夫(60)を公認とし、新人の片岡好夫(59)に推薦を出したものの、嘉田由紀子知事を支援する対話の会が推す新人の佐橋武司(58)を竜王町の保守系町議が党派を超え応援しているため、事実上、前回と同じ三つどもえの戦いとなった。

 しかし、三陣営の想定外だったのが、告示直前に新人で民主党公認の辻川芳治(53)が名乗りを上げたこと。これまで候補者を一人に絞ってきた竜王町に激震が走った。同町内で「票田の小さな町を二分すると共倒れの可能性が高まる」との声が上がる一方、安土町では「竜王が二分されればチャンスは広がる」と勢いづく。

 蒲生郡の有権者数(三月二十九日現在)は約三万八千人。投票率を五〇%と仮定した場合、各町の有権者数は、日野が約九千二百人、竜王が約五千人、安土が約四千九百人となる。

 竜王・安土町からの立候補者は、地元票だけでは当選圏内への滑り込みは見込めない。そこで、両町の倍の有権者が眠る日野町へと三新人が攻勢をかけており、草刈り場と化した同町は選挙戦中盤から激しい街宣活動が繰り広げられている。

 片岡は県遺族会のつながりを頼りに町内隅々まで連日選挙カーを走らせる。嘉田票の掘り起こしを図ろうと、佐橋は新興住宅地を運動員とともにくまなく歩く。出遅れを引きずる辻川は、浦田一郎元県議を筆頭に組織票固めで現職の足元をおびやかす。

 新人の攻撃に危機感を募らせる山田は、町内に焦点を絞って個人演説会や街頭演説で日野一本化を強く呼び掛け、安泰ムード一掃に全力を注ぐ。

 サクラの開花がピークを迎えるときと同じくして、選挙戦もいよいよ後半戦へと突入する。飛び地による弊害で選挙活動に頭を痛める四陣営だが、個人演説会も活発化してきており、後半の盛り上がりが勝敗を分ける。


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