平成19年4月25日(水)第14705号

◆全県◆
安倍首相
嘉田知事のお知恵拝借
中央環境審議会が部会の委員に招へい
来年のサミットに向け
=環境立国戦略の策定へ=

◆湖南・栗東市◆
新幹線新駅めぐり第4ラウンド
推 進 派 議会過半数超え
中止凍結派 上位当選占める
=栗東市議選=


◆湖南・栗東市◆
新幹線新駅10月末までに結論
=設置促進協で正式合意=


◆東近江・東近江市◆
菜の花プロジェクト
仕組みと実践PR
=新エネルギー推進協議会=


◆東近江・東近江市◆
市内初めて男性の100歳
建部上中町の田中さん
=市と園児がお祝い訪問=


◆東近江・日野町◆
福祉の視点で考える防災!
=西大路区民と嘉田知事対話=


安倍首相
嘉田知事のお知恵拝借

中央環境審議会が部会の委員に招へい
来年のサミットに向け
=環境立国戦略の策定へ=




▲嘉田知事
 県議会最大会派「自民党・湖翔クラブ」は、県民の人気が高い嘉田由紀子知事とこのまま対立を続ければ夏の参院選で苦戦が予想されるため、栗東市の新幹線新駅建設問題で、これまでの「推進」から「凍結」に方針転換する協議を二十三日から開始した。ようやく同党県議団は嘉田知事にすり寄る構えを見せているが、すでに環境大臣の諮問機関である中央環境審議会では、嘉田知事を「21世紀環境立国戦略特別部会」の委員に招へいするなど、安倍内閣の方が環境に先進的に取り組む知事として高い評価をするという皮肉な現象になっている。                     【石川政実】

 来夏、北海道の洞爺湖地域で開催される主要国首脳会議(サミット)では、環境問題に大きな関心が集まるものと見られている。このため安倍首相は一月二十六日、施政方針演説に「国内外あげて取り組むべき環境政策の方向を明示し、今後の世界の枠組みづくりへ我が国として貢献する方針として、『21世紀環境立国戦略』を六月までに策定する」ことを盛り込んだ。

 これを受け、同戦略に関し総合的な検討を行なうため、鈴木基之中央環境審議会会長を部会長とする「21世紀環境立国戦略特別部会」が中央環境審議会に設置され、二月二十六日に第一回会合が開かれた。委員は、環境分野などの専門家二十六人で構成されている。以後、三月五日、同月十九日、同月二十六日、四月十二日、二十三日と断続的に会合が持たれている。
この二十六日には、嘉田知事が初めて同部会に出席する。

 同部会では▽世界をリードする環境立国の実現に向けて新機軸となる取り組み▽今後一、二年で実施に着手すべき地球温暖化対策などを始めとする重点的な取り組みーの指針を検討する。事実上、安倍首相も環境学者として高く評価した嘉田知事を、はたして自民党県連はどう位置付けるか、今後の成り行きが注目されるところだ。

 なお同部会の委員のみなさんは、次の通り(敬称略)。

 ▽嘉田由紀子(滋賀県知事)▽鈴木基之(国際連合大学特別学術顧問)▽武内和彦(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)▽田中勝(岡山大学大学院環境学研究科教授)▽花井圭子(日本労働組合総連合会社会政策局長)▽石井一夫(読売新聞論説委員)▽上路雅子(独立行政法人農業環境技術研究所理事)▽植田和弘(京都大学大学院経済学研究科教授)▽枝廣淳子(有限会社イーズ代表取締役)▽大久保規子(大阪大学大学院法学研究科教授)▽太田猛彦(東京農業大学地域環境科学部教授)▽茅陽一(財団法人地球環境産業技術研究機構副理事長・研究所長)▽小池勲夫(東京大学海洋研究所教授)▽小澤紀美子(東京学芸大学教育学部教授)▽小宮山宏(東京大学総長)▽杉山雅洋(早稲田大学商学学術院教授)▽須藤隆一(東北工業大学環境情報工学科客員教授)▽関澤秀哲(新日本製鐵(株)副社長)▽中村勉(建築家/ものつくり大学教授)▽萩原なつ子(立教大学社会学部社会学科助教授)▽平野信行(三菱東京UFJ銀行常務取締役)▽廣野良吉(成蹊大学名誉教授)▽村上千里(「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議事務局長)▽森地茂(政策研究大学院大学教授)▽森本幸裕(京都大学大学院地球環境学教授)▽養老孟司(東京大学名誉教授)。


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新幹線新駅めぐり第4ラウンド

推 進 派 議会過半数超え
中止凍結派 上位当選占める
=栗東市議選=


◆湖南・栗東市◆

 栗東市議会議員選挙(定数二十)は二十二日に投開票された。新幹線新駅の是非が問われる選挙だったが、推進派候補の一部が公約で触れないなど争点化を避ける動きもあって、有権者の関心は高まらず、投票率は五六・七八%(前回比一・三三ポイント低下)に低迷した。

 同市議会は、中止・凍結派が過半数を占め、推進の国松正一市長との間でねじれ現象が生じていたが、今回の選挙で一転し、中止・凍結八人、推進十二人が当選し、市長支持勢力でまとまった。

 今回の選挙のもう一つの特徴は、中止・凍結派の候補者の健闘が目立ったことだ。推進派十四人が立つ大攻勢に対して、中止・凍結派は現職九人しか立候補できず劣勢で、すでに選挙前から定数二十の過半数割れをおこしていた。

 しかし、各候補者の得票結果では、上位五人に凍結・中止派の現職・元職四人が占めた。新駅への批判票が、中止・凍結派の候補者に集中した結果といえる。

 トップ当選を果たしたのは、昨秋の栗東市長選で新駅凍結を掲げ敗れた田村隆光氏、二位は中止を訴えた太田浩美氏。一方、下位五人には、伸び悩んだ推進派の現職四人が滑り込んだ。

 いずれにせよ、栗東市議会で新駅推進派が多数占める結果となったが、さきの県議選では凍結を掲げる嘉田由紀子知事と対立する自民勢力が過半数割れをおこしており、今後、新駅を巡る協議は、県と栗東市のねじれ現象により混迷は深まりそうだ。

 また、県は嘉田知事の方針のもと今年度予算で新幹線新駅予算を計上していない上、現地では新駅関連工事が一時ストップ、栗東市は工事費を国への借金である市債で賄おうとしているが大津地裁に引き続き大阪高裁でも違反(最高裁へ上告中)とされており、全体の流れは新駅推進派にとって厳しい。


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新幹線新駅10月末までに結論

=設置促進協で正式合意=


▲嘉田知事に新駅設置を訴える推進団体メンバー(栗東市役所前)
◆湖南・栗東市◆

 新幹線新駅設置促進協議会の正副会長会議(知事と関係自治体市長、県議代表で構成)が二十三日に栗東市役所で開かれ、建設の是非の結論を十月末までに出すことに正式合意した。県と栗東市が二十五日までにJR東海へ覚書を持参する。

 覚書の内容は、▽新駅設置で合意した場合は開業時と費用を修正する▽十月三十一日までに合意に至らなかった場合は基本・工事協定は同日で終了するーなど。

 会議では、中嶋武嗣甲賀市長が「十月より早く結論をもらいたい。六月に新駅設置促進協の総会があるので、それまで一定の結論を県と栗東市の歩みよりで出してもらいたい」と提案した。

 また、地元の国松正一栗東市長も「これ以上、地権者に迷惑をかけないためにも、なるべく早期に結論を出してもらいたい」と同調した。

 また、この日、市役所前では推進団体のメンバー五十人が、横断幕や幟をもって、会議出席に訪れる知事や市長に対して新駅設置推進を訴える一幕もあった。


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菜の花プロジェクト

仕組みと実践PR

=新エネルギー推進協議会=


▲BDFで走る農耕車の試乗
◆東近江・東近江市◆

 地元で栽培したナタネを搾油して得られた菜種油が、家庭で天ぷら等に使われ、その廃食油を精製してバイオディーゼル燃料(BDF)をつくり、車などの燃料にする東近江市の「菜の花エコプロジェクト」を広くPRする「鯉のぼりと菜の花まつり」(市新エネルギー推進協議会主催)が二十二日、菜の花畑が広がる柴原南町の宮溜貯水池周辺で行われた。

 同プロジェクトに取り組んでいる同町営農組合と玉緒まちづくり協議会が協賛して毎年開催されている。ことしは、地元産の菜種油を各家庭で使用する地産地消、その廃食油の回収、そしてBDF燃料にする資源循環型社会の取組を菜種油で揚げた天ぷらの試食やBDF燃料で走る農耕車の試乗でPRした。また、よさこいサークルの演舞や御園ふるさと太鼓の披露、宮溜では八日市南高校カヌー部のデモンストレーションなとが行われて催しを盛り上げた。

 このほか、会場ではいくつもの鯉のぼりが立ち並んだ菜の花畑の写生会も開かれ、訪れた子どもたちが絵筆を走らせた。


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市内初めて男性の100歳

建部上中町の田中さん

=市と園児がお祝い訪問=


▲園児から100歳を祝う手作りの花束を贈られる田中さん
◆東近江・東近江市◆

 東近江市建部上中町の田中源藏さん(明治四十年生まれ)が、今月二十一日の誕生日で百歳を迎え、市を代表して川南義博健康福祉部次長と私立延命保育園の園児二人が慶祝訪問した。市内の百歳以上は現在、田中さんを含めて九人で男性では初めて。

 二十三日午前十時、川南次長と園児たちの三人が、田中さんが入居している在宅介護支援センター・カルナハウスを訪問。川南次長が「百歳おめでとうございます」のお祝いの言葉とともに百歳記念の書状と市章をデザインした記念盾、条例に基づき支給される十万円の祝い金を届けた。また、園児たちからは「お誕生日おめでとう、いつまでもお元気でいてください」と話しかけ、色とりどりの折り紙で作った花束と田中さんの似顔絵を描いた壁掛けをプレゼントした。

 凛としたスーツ姿で三人の来訪を笑顔で迎えた田中さんは「身に余る光栄です。どうもありがとうございました」としっかりした口調で感謝の言葉を述べ、記念すべき百歳の誕生の喜びを家族と一緒に味わった。市では今年度、二十四人の百歳慶祝訪問を予定している。

 


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福祉の視点で考える防災!

=西大路区民と嘉田知事対話=


◆東近江・日野町◆

 現場にこそ実践的な知恵が隠されている―。地震や風水害など自然災害による被害を最小限にとどめることを目的に、県行政は何をするべきか現場の声を聞こうと、嘉田由紀子知事が地域住民と直接対話する「防災の現場を訪ねて」が二十二日、日野町西大路の仲出町会所で初めて開かれた。

「現場にこそ実践的な知恵が隠されている」


▲嘉田知事に西大路2区自治会の防災活動やその思いを説明する参加者ら(日野町西大路の仲出町会所で)
 仲出・水落・大日の三町からなる日野町西大路二区自治会は、平成七年に起きた阪神淡路大震災を教訓に、地元住民の発案で翌八年から独自の防災訓練を継続している。

 「災害時には、官庁の動きが整うまでに二〜三日かかる。その間は住民自身で何とかしなければならず、自分たちの町やそこに住む人をどう守り、守れるかが課題。要介護者への対応など福祉の視点から防災について考え始めた」と、民生委員の増田亘さんは振り返る。

 地域に根付く隣り組意識をうまく活用し“見守り・支えあい・助け合い・安否確認”を基本行動に掲げ、平成七年に発足した福祉会の活動と連動させて防災・福祉マップを二年前に作成。

 また、避難経路や安否確認手順、区長・町代・班長の役割分担、非常持ち出し用品のチェックリスト、家族で事前に話し合っておくべき項目などを記した防災マニュアルを一冊のファイルにして全六十四戸に配布、有事に備え高齢者の一人暮らし・要介護者の有無など家族構成から就寝場所といった生活スタイルに至るまでお互いに把握しているという。

 当日は、西大路二区の民生委員や福祉協力員、町代代理など八人が参加し、和やかな雰囲気の中で人の輪を大切に自分たちが積み上げてきた活動のすべてを嘉田知事に直接伝えた。

 「自主防災活動を広めていくのは行政の仕事でもあるが、さらに広めていくにはどうすればいいでしょうか」との嘉田知事の問いに、参加者は「これから取り組むには大きな地域ではなく、小さな集団からスタートするのがいいのではないか」や「携わってもらった人がすぐに辞めてしまわないような終身ボランティア意識を一人ひとり育むことが大切」とアドバイスした。

 嘉田知事は、今年新設した「防災危機管理局」に福祉分野に精通した人材を配置したことに触れ「福祉と防災は表裏一体であることは、知事になってから学んだ。すでに実践されている西大路二区のみなさんとの対話を通して心強く感じた。やはり現場にこそ実践的な知恵が隠されている」と強調し、福祉活動の足跡をまとめた本の作成や夜間の防災訓練など参加者からわき出るアイデアと行動力に舌を巻いた。

 


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