平成19年7月12日(木)第14772号

◆全県◆
年金の不安いまだ消えず
山下氏 年金は真っ向勝負だ
徳永氏 好評の年金手帳配布
坪田氏 1億人総レター作戦
=同時進行 ’07参院選 <5>〜狂騒曲〜=

◆全県◆
6月相談件数1万8400件
県内の社保事務所で倍増
今月31日まで市町で出張相談
記録漏れなどの再調査6件
=年金問題=


◆大津・大津市◆
夏の夜空焦がす風物詩
=8月8日、びわ湖大花火=


◆東近江・日野町◆
青い眼の人形の真実!
来日80年 日野小のメリーちゃん
=14日 日野町で初フォーラム=


◆東近江・近江八幡市◆
「西の湖美術館」へようこそ
美しい景観と豊かな生命
=14日コンサートも 男女共同参画C=


年金の不安いまだ消えず

山下氏 年金は真っ向勝負だ
徳永氏 好評の年金手帳配布
坪田氏 1億人総レター作戦
=同時進行 ’07参院選 <5>〜狂騒曲〜=


▲写真1
◆全県◆

 参院選はきょう十二日に公示され、二十九日投開票に向けて熱い戦いを繰り広げる。滋賀選挙区(改選一)は、事実上、自民党現職の山下英利氏(54)、民主党新人の徳永久志氏(44)、共産党新人の坪田五久男氏(48)の三つ巴の戦いだ。そこで最大の争点である年金問題への三陣営の取り組みを追った。 【石川政実】

●自民県議が年金勉強会


 自民党の県会、市町議員には虎の巻「年金解説版」(写真1)が配られている。しかし有権者の質問に言葉が詰まることもたびたびで「こりゃあかん」と五日、同党県議十六人は社会保険事務所課長らを招いて勉強会をした。

 また小泉純一郎前首相は七日に大津市で講演したが、ここでも年金ビデオが二十分近く流された。会場では岩永峯一同党県連会長が「一昨日、中川秀直幹事長から呼ばれて『今月一、二日の党本部の情勢調査では、山下氏は底を脱した』と知らされた。公示日までに徳永氏と横一線へ」と訴えた。有力県議は「まだ二〜四ポイント負けている」と本音をポロリ。

 戸田健一郎同党県連事務局長は「彦根市のミニ集会で社会保険労務士を招いたが好評であり、公示後の個人演説会にも呼びたい」と年金問題に真っ向勝負だ。

●統合と突合どれが本当


▲写真2
 民主党県連幹部は「先月十九日の山下氏のビラで『今後一年間で五千万件のすべてを統合する』としているのに、上野賢一郎衆院議員は『一年間で突き合わせをする』と言っている。統合と突合と、どちらが正しいのか」と憤る。一方、朝倉克己民主党県連幹事長は「提言している年金手帳のモデル冊子(写真2)を作成し街頭で配布しているが好評だ」と自信の弁。だが同党の衆院議員は「先月二十四日の党本部の調査では、徳永氏が衆院1区でマイナス一〇ポイント、2区でマイナス四ポイント、3区でプラス八ポイント、4区でマイナス四ポイントと、合計で徳永氏四四対山下氏四八と徳永氏が四ポイント負けている」と上滑りを警戒。もっとも関係者からは「3区だけ数値は正しいが、1区は互角で、全体では逆に四ポイント勝っているはず」との声も。

▲▲写真3 共産党は年金問題の解決方法をイエス、ノーで示したビラ
●年金記録の送付を提言


 共産党の坪田氏は憲法問題で独自色を打ち出すとともに、年金問題でも政策提案し、自民・民主との間で存在感をアピールしている。先月下旬、「一億人レター作戦」と銘打った号外を、街頭で配布したのもその一つ。全受給者・加入者への年金記録を直ちに送ることで不安を和らげ、さらに社保庁の記録修正を効果的に進めようとするものだ。また最低受給額の保障制度を訴える点は民主と同じだが、財源については民主の消費税に対し、同党は「消費税案は年金暮らしに重荷」として、大企業の法人税を充てるとしている。

 川内卓選対事務局長は「年金記録の送付は共産の指摘で政府も認め、その方向へ向かっている。選挙で“確かな野党”を訴えたい」と話している。

 逆風の中、山下氏は、徳永氏に数ポイント引き離されているが、底固めが終わり反転攻勢で互角の戦いへ。なお一〇〇%あり得ないが、嘉田由紀子知事が水面下で山下氏を応援するか否かも焦点の一つだ。


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6月相談件数1万8400件

県内の社保事務所で倍増

今月31日まで市町で出張相談
記録漏れなどの再調査6件
=年金問題=


▲社保事務所は年金相談で今も混雑する(大津社会保険事務所で)。
◆全県◆

  ■途切れぬ列


 加入履歴の確認で混み始める午前十一時頃、大津社会保険事務所を訪ねた。八ブースある相談窓口は全ていっぱいで、入口近くのロビーは順番待ちの人が並んでいた。

 同事務所によると、混雑が続くのは午後三時までで、三十〜四十分ほど待たねばならない。平日は午前八時半から受け付けを始め、終了は社保庁通知で午後七時まで延長。休日も開庁し、午前九時半〜午後四時に受け付けている。

 現場で対応に追われる駒井行男所長は「年金を正しい記録で受け取ってもらえるよう、親切丁寧に対応していきたい」とやや疲れた表情。

 滋賀社会保険事務局のまとめでは、六月の県内における年金相談件数は、通常の二倍にあたる一万八千四百三十件に膨れ上がり、最も多かった六月十一日は一千二百十五件、現在も一日当り七百│八百件で推移している。

 なお、滋賀社会保険事務局は、十日から全市町で巡回相談を実施している。期日は七月三十一日まで。十二日以降の各市町の実施日は別注の通り。

  ■給付の可否判断


 保険料を納付したはずなのに、年金記録に空白期間があればどうすればいいのか----。現在は、社保事務所の再調査で納得いかない場合、最終的には社保庁本庁の特別審査チーム(昨年八月設置)へ申請することになっており、七月二日現在、県内で受け付けているのは六件(厚生年金一件、国民年金五件)である。

 ただし、社保事務所の調査では、過去の保険料領収書など、明白な証拠がなければ請求が認められないことが多かった。このため、領収書がなくても、銀行口座の引き落とし記録などから給付が可能かどうか判断する第三者委員会が、今月中に都道府県ごとに立ち上げられる。

 滋賀県の第三者委員会は滋賀行政評価事務所(大津市御幸町)におかれ、社会保険労務士と弁護士、行政書士ら五人程度の陣容になる。社保事務所の再調査で不服があれば、事務所を通じて申請すれば審査を受けられる。 

 【出張相談】12日=愛荘町役場(午前・愛知川、午後・秦荘)▽17日=安土町役場・多賀町役場▽18日=日野町林業センター・木之本町役場▽19日=湖南市役所・甲良町役場▽20日=竜王町勤労福祉会館・豊郷町役場▽23日=虎姫町役場▽24日=大津市和邇文化センター・余呉やまなみセンター▽25日=近江八幡市役所・西浅井町役場▽26日=新旭公民館・長浜商工会議所▽27日=野洲文化ホール・彦根市役所▽30日=草津市立保健センター・高月町役場▽31日=甲賀市役所・米原公民館


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夏の夜空焦がす風物詩

=8月8日、びわ湖大花火=


◆大津・大津市◆

 湖国の夏の風物詩・びわ湖大花火大会が、八月八日(延期は十日)午後七時半から大津市で開催される。今年は「びわ湖周遊の旅」(海津の桜、彦根城など)をテーマに、大津港沖から約一万発が打ち上げられ、観客を幻想的な世界に誘う。

 大会の目玉は、湖面上に半球型に開いたり、斜め打ちされるスターマイン、そしてフィナーレを飾る大空中瀑布で、世界最大級のびわこ花噴水との競演は圧巻だ。

 なお、びわ湖大花火大会実行委員会は、大津港周辺の有料観覧席券(一万六千席)の販売を行っている。価格は一席前売り三千五百円、当日券四千円。詳しくは同委員会(077-511-1530)へ。


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青い眼の人形の真実!

来日80年 日野小のメリーちゃん

=14日 日野町で初フォーラム=


▲贈られたときはピンク色の服を着ていたというメリーちゃんだが、今は下着姿のため洋服を作ろうという動きもある(日野小学校で)
◆東近江・日野町◆

 戦禍をくぐり抜けてきたメリーちゃん―。来日八十周年を記念して、メリーちゃんが海を渡ってきた真の目的を知ってもらおうと、「青い眼の人形フォーラム」(青い眼の人形フォーラム実行委員会主催)が十四日午後一時半から日野公民館ホールで開かれる。入場無料。

●友情・親善の証


 メリーちゃんとは、アメリカ合衆国から日本へ友情の証として贈られた青い眼の人形“マリオンベイビー”のこと。

 日米関係の悪化を憂い、親日家の宣教師シドニー・ルイス・ギューリックが、両国の平和と友好を維持するには子ども世代の交流が必要だとして、人形使節派遣による交流事業を考案した。

 日本で野口雨情作詞の童謡「青い眼の人形」が流行していたこともあり、ギューリック宣教師は寄付金を集め、昭和二(一九二七)年、ひな祭りに合わせて手作りの服を着せた人形一万二千七百三十九体を贈った。

 一体ずつ名前の付いた人形たちは、同年三月三日に日本青年館(東京都)で歓迎を受けた後、全国の小学校へ。日野尋常高等小学校では、同二十三日に人形の受け渡し式を開き、その様子を撮影した写真が日野町史“近江日野の歴史 第五巻文化財編”の五百六十二ページに掲載されている。

●戦争へ突入


 しかし、同十六年の太平洋戦争開戦を機に、友情と親善の証として交流の懸け橋となったマリオンベイビーは数奇な運命をたどる。

 敵性人形とみなされ、竹やりで突かれるなどほとんどが処分されたものの、「人形に罪なし」と住民に守られ、戦禍をくぐり抜けた人形もある。現在残っているのは全国で約二百四十体、県内では日野小学校を含めて三体だという。

 日野小学校で保管されているメリーちゃんが、どのように戦禍を逃れたかはなぞで、人形の存在すら知らない世代もある。 児童からは「ちょっと無気味だけど、かわいい」と親しまれているが、夜になると動くやアメリカに帰りたいと叫ぶといった噂話も浸透している。

●当時の人の思いとは


 そこで、時代に翻弄(ほんろう)されながらも子どもたちを見守り続けてきたメリーちゃんの真実を知ってほしいと、日野町内の住民有志が同実行委員会(市田美枝子実行委員長)を結成し、来日した経緯や人形に込めた両国民の思いを伝えるフォーラムを初めて企画した。

 青い眼の人形フォーラムでは、青い眼の人形研究家・中尾勝一氏による講演やみんなで歌おう童謡コンサートを催すほか、日野尋常高等小学校の児童代表として人形を抱いた当時十歳、大正六年生まれの池田ゆきさんらメリーちゃんにかかわった人たちが鮮明な記憶を語る。

 同実行委員会は、老若男女さらに子どもたちの来場を呼び掛けており、メリーちゃんも会場に駆け付ける予定。事前申し込み不要。

 問い合わせは、昼間が同実行委員会(090―1673―2796)、夜間が市田実行委員長(0748―52―3156)まで。


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「西の湖美術館」へようこそ

美しい景観と豊かな生命

=14日コンサートも 男女共同参画C=


▲西の湖からのメッセージを込めたギャラリー展
◆東近江・近江八幡市◆

 近江八幡市と安土町にまたがる西の湖とその周辺の自然や、そこに育まれる豊かな生命のすばらしさを感じてもらおうと、西の湖の環境や景観の維持・保全活動に取り組んでいる東近江水資源環境自治協議会による「西の湖美術館へようこそ 西の湖からのメッセージ展」が、近江八幡市鷹飼町の県立男女共同参画センター展示ギャラリーで開かれている。十五日まで。入場無料。

 東近江水資源環境自治協議会の活動の紹介のコーナーでは、ヨシで作ったヨシ舟の取り組みを通じた西の湖からのメッセージ、干拓前の西の湖周辺の様子、毎月行われている西の湖自然観察会の記録や、琵琶湖お魚探検隊の活動報告と西の湖周辺に生息する魚の写真パネルなどが会場いっぱいに展示されている。

 また、西の湖を題材にした、とだあいこさんの絵本「ヨシの湖」の原画をはじめ、ヨシ原や水郷、里山といった今に残る、そして将来に伝えていきたい風景が描かれた、地元を中心とした画家の作品の数々が、来場者を西の湖の風景に招く。

 東近江水資源環境自治協議会では、「琵琶湖から多くの内湖が消えていったなかで奇跡的に残された宝物」と西の湖を位置づけ、西の湖とその周辺のすばらしい風景が、どこをとっても額に入った絵画や写真を見ているようだという意味で「西の湖美術館」と名付ける。

 また、風景そのものと、風景を取り巻く環境、人々の生活や産業も含めた「西の湖美術館(エコミュージアム)構想」に、周辺自治会やボランティア、自治体、研究機関などと連携して取り組んでいる。

 十四日午後一時からはギャラリーコンサートも開かれ、女性ヨシ笛愛好家グループ「ヨシの風 TSUGUMI」の演奏による音楽紙芝居「ヨシの湖」で、さわやかな風を感じてもらう。このほか、十四・十五日には、近江八幡市の白鳥川で捕獲された淡水魚の展示も行われる。

 問い合せは、男女共同参画センター(TEL0748―37―3751)へ。


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