平成19年8月9日(木)第14796号

◆全県◆
大勝の民主
華開く武村DNA
自民 いまこそ大衆路線に戻れ
共産 連立政権に向け党名変更を
参院選を振り返る《記者座談会下>》

◆東近江・東近江市◆
石槫トンネル本格稼働
国道421号期成同盟が総会
三重の拡幅78% 掘削順調
=滋賀県側―10月トンネル着手=


◆東近江・日野町◆
日野東部農道 第4工区が開通
国道421号から477号まで結ぶ
=日野町杣〜東近江市山上町=


◆東近江・安土町◆
オープンから13年3か月で
入館者100万人を突破
=安土城天主信長の館 記念イベントも=


大勝の民主

華開く武村DNA

自民 いまこそ大衆路線に戻れ
共産 連立政権に向け党名変更を
参院選を振り返る《記者座談会下>》


▲敗因を総括することになった自民党県連(7月29日、敗戦の弁を述べる山下氏=中央)
◆全県◆

 ----自民党県連は二日、緊急役員会を開き、山下英利氏が敗れた原因を
検討する委員会(委員長=上野賢一郎衆院議員)を設けて、今月中旬までに総括することを決めたね。

 A 本当に総括するなら、かっての宿敵の武村正義元大蔵大臣に委員長になってもらうぐらいの発想がないとだめだ。かっての自民党には、加藤紘一元幹事長らに見られるようなリベラルな勢力が存在した。あのロッキード事件の田中角栄元首相ですらマルクス的な大衆主義があった。それが小泉純一郎前首相の登場で国家主義者ばかりになってしまう。同党県連を再建するには、まず政府や官僚が進める地方分権にノーを叩きつけ、自らの手で地方の立場に立った地方分権のビジョンを示す必要がある。

 B 同党県連の再建策は、市民運動やNPO運動にもウイングを広げて弱者を守る社民主義を思いきって取り込んでいくか、それとも大衆蔑視の国家主義に徹して嘉田知事打倒を急ぐかのどちらかだ。

 ----徳永久志氏が初当選した民主党の勝因の一つに、四月の県議選で民主・県民ネットが四人増加して、足腰が強まったことが上げられているね。

 C 民主や連合滋賀がパワーアップしたとはとても思えない。やはり、政治と金、年金、閣僚の相次ぐ不規則発言問題などの敵失で勝った。しかし党内は憲法問題でもバラバラだけに、政権政党としての力量が問われるのは、むしろこれからだ。同党県連も、嘉田人気にあやかるだけでなく、改めて嘉田マニフェストを検証すべきだ。新幹線やダム問題など、どれ一つとっても、十分な党内論議がなされたか疑問だね。

 A ただ、これで同党県連は衆、参で六人(自民は衆院のみで四人)となったのは大きい。このうち武村氏のさきがけ出身者が奥村展三衆院議員、田島一成衆院議員、林久美子参院議員、徳永氏と四人となり、武村DNA(遺伝子)が大輪の華を咲かせた。市民派の嘉田知事の誕生が宮崎県の東国原英夫知事を生み、やがては参院選で自民大敗へとつながった。市民が政治を取り戻そうとする“滋賀の風”は、実は武村知事時代から始まっていたが、それが結実した格好だよ。

 ----共産党の坪田五久男氏は、伸び悩んだね。

 C 同党県委員会の川内卓書記長も話していたが、同党の支持層の三割は民主へ流れた。これは、自民・公明政権にお灸をすえる意味で、勝てる候補に入れようとする有権者の心理があった。ただ、共産も連立政権を視野に入れてマニフェスト選挙に取り組んでいかないと、これからも伸び悩む。宮本顕治元議長の死去を転機にして党名も変えるべきだ。

(連載終わり)


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石槫トンネル本格稼働

国道421号期成同盟が総会

三重の拡幅78% 掘削順調
=滋賀県側―10月トンネル着手=


▲整備状況が報告された同期成同盟会の19年度総会(大本山永源寺)
◆東近江・東近江市◆

 国道421号整備促進期成同盟会(会長=中村功一東近江市長、滋賀・三重県の関係四市三町で構成)はこのほど、平成十九年度の通常総会を臨済宗大本山永源寺(東近江市永源寺高野町)で開き、滋賀と三重県とを結ぶトンネル「石槫(いしぐれ)峠道路」や佐目バイパスの整備状況が報告された。

 昭和五十七年に江勢道路「八風街道」(近江八幡―桑名両市間六十九キロ)が国道421号に昇格した際、国は鈴鹿トンネル(四キロ)を含む整備計画を打ち出したが、平成十年にようやく国の直轄一次改築事業「国道421号石槫峠道路」として認定され、この間二十四年、悲願であった起工式が昨年五月に挙行された。

 国道421号は、滋賀と三重県をつなぐだけでなく、近畿と中部圏の産業経済を結ぶ重要な幹線道路でありながら、山脈を横断する急勾配・急カーブの連続により、二トン以上の大型車両は通行禁止、冬場の積雪時には長期間の全面通行止めを余儀なくされるなど、国道としての機能を十分に発揮していない状況だった。

 この石槫峠トンネルが開通すると、東近江市―桑名間の所要時間が約三十分短縮されるほか、円滑な交通の確保が図られ、両県の地域振興や経済発展をはじめ、
名神高速道路や国道8号、東海環状自動車道、中部空港への補完道路としての役割も見込まれる。トンネルの開通は二十一年三月の予定。

 国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所が示す計画では、永源寺杠葉尾(ゆずりお)町から三重県いなべ市大安町石槫南までの延長八・二キロで改良工事を進め、この間に全長四・五キロのトンネル(滋賀県側二・六キロ、三重県側一・九キロ)を新設するもので、現在、三重県側では七八・七%まで拡幅工事を終え、すでにトンネル掘削工事も四百メートルに達している。

 一方、滋賀県側からの掘削工事は、重機などを運ぶ大型車両の通行を確保しないと着手できないことから、黄和田工区(紅葉尾―トンネル入口の八風谷二・九キロ)の拡幅工事を行っており、十月からトンネルの掘削工事に取りかかる予定。

 また、相谷町を起点に九居瀬までのバイパス工事(総延長五・六キロ)では、相谷第一トンネルと新虻飼橋が完成。当初、ダム湖を跨ぐ湖上橋と二カ所のトンネル計画がなされていたが、ルートの見直しにより現道の拡幅工事に掛かる予定で、あと一カ所のトンネルと一本の橋梁(佐目橋の拡幅)工事を行う。


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日野東部農道 第4工区が開通

国道421号から477号まで結ぶ

=日野町杣〜東近江市山上町=


▲第4工区の開通を祝うテープカット(東近江市新出町の農道上で)
◆東近江・日野町◆

 農業・農村振興を目的とした「日野東部地区広域営農団地農道」の第四工区開通式がこのほど、東近江市新出町地先の農道上で行われ、地元住民ら関係者約六十人が完成を祝った。また、同日午後一時から供用が始まった。

 水田地帯が広がり、畜産業が盛んな東近江地域南東部。こういった地域資源を生かし、県は、農畜産物の輸送体系確立や農業生産性の向上、農村環境の改善、生活交通の利便性増進など地域活性化策の一つとして、平成六年度から「日野東部地区広域営農団地農道整備事業」を進めてきた。

 日野町下駒月から東近江市山上町までを結ぶ総延長約十四キロの農道整備は、四工区に分けて順次工事に着手。第一工区(日野町下駒月〜鎌掛)と第二工区(同町西大路〜杣)は、すでに供用を開始している。

 今回、開通した延長約三・二キロの第四工区(日野町杣〜東近江市山上町)は、平成十一年度に旧永源寺町(現東近江市)側から工事に取り掛かった。同十五年には国道421号から県道高木八日市線までの区間(東近江市山上町〜新出町)の供用を始め、山間部を切り開く残る新設区間(東近江市新出町〜日野町杣)の整備が先月末に終了した。

 道路構造は二車線片側自転車歩行者道で、最大勾配を六%に抑え、隣接する国道や県道の峠よりも勾配を緩くし、自転車での通行にも配慮している。第四工区の総事業費は約十六億四千万円。

 日野東部地区広域営農団地農道整備事業促進協議会の藤澤直広日野町長は「この地域一帯は、水田農業・畜産業のメッカ。国民の食生活を支える上でも農業振興は重要で、この道路が果たす役割は大きい」と語り、東近江地域振興局の中村きよ子局長も農業の活性化に加えてブルーメの丘など観光産業への波及効果に期待を寄せた。

 開通式には、藤澤日野町長や中村局長のほか、久田元一郎東近江市副市長、橋爪秀夫東近江警察署長、東近江市・日野町の議員、永源寺・東桜谷地区の自治会長、県市町職員ら約六十人が出席。

 これからの人たちが先人の心を受け継ぎ、輝ける未来を切り開いて地域がさらに発展してほしいとの願いを込め「継往開来(けいおうかいらい)」(市原土地改良区の西村長平理事長筆)の文字を刻んだ記念碑の除幕後、参加者は車に乗り込みブルーメの丘前まで渡り初めを行った。

 国道421号から国道477号まで一直線で結ばれたものの、同農道の東西線にあたる第三工区(日野町奥師〜鳥居平、約二・八キロ)の整備可否判断や南北線全線開通に欠かせない町道改良事業“西大路〜鎌掛間(約二・九キロ)”の早期完了など、難問が山積している。


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オープンから13年3か月で

入館者100万人を突破

=安土城天主信長の館 記念イベントも=


▲100万人目入館者の網干さん(前列右)を迎え記念セレモニー
◆東近江・安土町◆

 安土町桑実寺にある「安土城天主信長の館」の入館者が四日、百万人を突破し、記念のセレモニーが行われた。

 百万人目の入館者は、大阪府枚方市の会社員、網干禎範さん(47)。津村孝司町長、大林輝男町議長、木野和也町教育長、村地しゅう作財団法人安土町文芸の郷振興事業団理事長らが出迎え、安土城天主の前でくす玉割りで祝ったほか、認定書や記念品、花束などが贈られた。

 歴史好きで、テレビで紹介された安土城天主を一度見たかったという網干さんは、今回、会社の同僚と琵琶湖観光に訪れ、その途中、初めて同館に立ち寄ったところ、偶然百万人目に。「突然で驚いた。光栄です」と喜んでいた。

 同館は平成四年にスペインで開催されたセビリア万博で日本館のメイン展示として出展された原寸大に復元された安土城天主をそのまま企業から譲り受け、平成六年五月十日にオープン。十三年三か月で、百万人が訪れた。

 記念セレモニーのあと天主特別観覧も行われ、これまで一度も入館者が立ち入ることができなかった天主内を、はじめてこの日に限って一般入館者に開放。また、来館一千組に特別記念品をプレゼントしている。

 さらに今後、十一月十八日には午前十一時と午後二時から「天主楽坊」、同二十五日午前十時からは「祝賀茶会」、来年二月九―十一日には天主特別観覧といった百万人達成イベントも予定されている。問い合せは、安土町文芸の郷振興事業団(TEL0748―46―6512)へ。


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