平成19年9月8日(土)第14822号

◆東近江・東近江市◆
八日市南第2小学校
東近江市 基本設計まとめる
心豊かでたくましい子供の育成へ
=新校舎建設プランへの提言生かす=

◆東近江・東近江市◆
昔の女性の暮らしぶり
愛東地区で聞き取り調査
=佛教大学の教授と学生=


◆東近江・東近江市◆
秋の夜長を楽しむ
ムーンライトコンサート
=23日―外村繁邸=


◆東近江・安土町◆
「反対」か「検討」か
安土町長選・あす投票
町の将来占う合併選挙
=「お願い」きょうまで=


◆東近江・近江八幡市◆
幻の酒米「滋賀渡船6号」で地酒
純粋滋賀ブランド全国発信へ
=生産者・蔵元・流通・行政が一丸=


八日市南第2小学校

東近江市 基本設計まとめる

心豊かでたくましい子供の育成へ
=新校舎建設プランへの提言生かす=



▲新校舎基本設計の平面配置図
◆東近江・東近江市◆

 東近江市教育委員会は、市立八日市南小学校の校区二分割計画で八日市・中野地区の児童が通う「八日市南第二小学校」(仮称)の基本設計の概要をまとめた。新校舎建設に向け公表した基本プランへ、市民から寄せられた意見や提案を反映させている。

 建設プランでは、基本理念を「心豊かでたくましい子どもの育成をめざして〜緑豊かな箕作山の恩恵にはぐくまれた明るい学校づくり〜」に置き、設計に当たっては▽多様化する教育環境に配慮▽人と環境に優しい▽安心・安全▽地域への開放▽周辺環境に配慮―の五つのコンセプト(考え方)を打ち出していた。

 教育環境への配慮では、一学年三クラスを基本にワークスペース、多目的スペースなどを設け、クラスや学年を超えた子供の交流に配慮し、楽しく自ら学ぶ野外学習施設ほか、児童増加に伴う教室増設にも対応している。

 人と環境面では、バリアフリーなどユニバーサルデザインを採用し、低学年や障害児童にも使い易く配慮し、省エネルギー、雨水再利用、木質材や自然素材の多用を念頭に置いた。

 安心・安全では、グラウンドなどが見渡せ管理し易いよう職員室を配置し、災害時の避難用に廊下、階段の幅を十分な広さにした。地域開放では、コミュニティ活動拠点ほか避難場所、救援活動の場に使い、周辺環境の配慮では、周辺住宅への影響ほか、建物の屋根や色彩にも工夫した。

 この建築プラン・コンセプトから設計した平面図には、教室(三階建て)、職員室、多目的スペース、体育館、運動場、プール、駐車場、ビオトープ、正門、学童保育所用地などが配置されている。

 八日市南第二小学校は、小脇町福(延命保育園向かい)の約三万三千平方メートルに建てられる。校区を八日市地区(八日市東本町を除く)と中野地区とし、通学最大距離は東今崎町の二キロ。新設校として来年春から建設に着手し、二十二年春の新学期から開校する。


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昔の女性の暮らしぶり

愛東地区で聞き取り調査

=佛教大学の教授と学生=


▲6日、百済寺本町集落センターで行われた聞き取り調査
◆東近江・東近江市◆

 「愛東の歴史」編の市史発行の準備を進めている東近江市と佛教大学(京都市北区)との現地共同調査が五日〜七日まで行われた。同大学から調査に訪れたのは、植村善博教授(自然環境・地理学)と八木透教授(民族学)の二教授と文学部人文学科の学生十二人。

 学生らは「地域文化フィールドワーク」の講義として参加。両教授の専門分野に別れて調査地を廻り、地形の把握や変遷、土地利用の状況の検知、社寺やそれに伝わる祭祀、歴史的な構造物、地域の風習などについて聞き取り調査を行った。

 六日、百済寺本町集落センターで行われた民俗学の調査では、女子学生たちが女性の年輩者から結婚、出産、子育てにまつわる昔の慣習や時代背景などについて聞き取りを行い、昭和三○〜四○年代当時の女性の暮らしについて聞き入った。

 聞き取りに協力したのは七十歳代の女性四人。女性たちからは「当時の結婚は親が決め、素直に従ったことや式は自宅で夜間に行われ、結婚式では姑とも親子の杯を交わした。出産前日まで働き、産婆さんに看てもらいながら嫁ぎ先の家で出産した。産気づくと姑が中心になっていろいろ準備をしてくれた。宮参りが終わると子守りは姑に任し、(生活のため)野良仕事に励げまなければならなかった」と当時の暮らしを述懐した。また、「姑の立場には威厳があり、嫁と暗黙の上下関係があったので、子供の服を買うときも姑と相談したことや家に姑がいないときはうれしかった」と本音もチラリ。

 食い初めの膳には、愛知川の小石を添えたことや出産の見舞い品は「鶏卵」が多かった、腹帯は(子供が大きくなって難産にならないように)いつもきつく巻くよう教えられた。妊娠中に火事を見ると子供に痣(あざ)ができるという迷信もあったなど、当時の人々の認識の一端を紹介した。

 学生らは、日常生活の中の姑と嫁との関係や習わしを通した実家とのつき合いなどについても聞き取り、現代ではなくなっている当時の生活文化や習慣を記録していた。


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秋の夜長を楽しむ

ムーンライトコンサート

=23日―外村繁邸=


◆東近江・東近江市◆

ぶらり夜バージョン
 「街並み灯り路」も

 近江商人屋敷外村繁邸(東近江市五個荘金堂町)で二十三日、静寂な庭園を眺めながら秋の夜長を楽しむ「ムーンライトコンサート2007」が開かれる。

 同日に展開されるビックイベント「ぶらりまちかど美術館・博物館」を締めくくるコンサートで、午後七時から、山田晴三さんによるカリンバの弾き語りと、池田清美さんによるフルート演奏とのセッションが行われる。

 カリンバとは、木で作った共鳴箱に板バネを並べて片方を固定し、親指で弾いて鳴らすアフリカ・サハラ以南地域に分布する楽器で、地域や部族によって材質や形状が異なり、名称も、ケニアでは「サンザ」、ジンバブエでは「ムビラ」「リケンベ」などと呼ばれ、オルゴールのように澄んだ音色が特徴。

 入場無料。問い合わせは、てんびんの里文化学習センター(0748―48―7100)へ。

 なお、同日午後六時から九時まで、五個荘金堂町から五個荘川並町において、子どもたちや地域住民手づくりの「街並み灯り路」(行灯でのライトアップ)が催され、近江商人の街並み一帯を幻想的な光りで照らし出す。

 また、絵画展やフラワーデザイン、陶器を使ったライトアップもあり、主催の五個荘地区まちづくり協議会では「虫の音を聞きながら、ぶらっと歩いて見ませんか」と呼びかけている。


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「反対」か「検討」か

安土町長選・あす投票

町の将来占う合併選挙
=「お願い」きょうまで=



◆東近江・安土町◆

 現職と新人の一騎打ちとなった安土町長選挙も、残すところきょう一日となった。早朝の駅頭での街頭演説から、夜の個人演説会まで連日激しい選挙戦を展開して来たが、あすはいよいよ投票日を迎え、即日開票により有権者の審判が下る。


 告示日直前になって、近江八幡・竜王・安土の一市二町の合併に「反対」の立場を明確に示す新人の片岡好夫氏(60)が急きょ立候補、現職の津村孝司氏(58)は合併は避けられず検討を始めるのに現実味があるとして対立。合併問題が選挙戦の争点となった。

 片岡候補は、近江八幡市には下水道やゴミ処理施設の改築など大型事業が多く残っており、合併特例債の恩恵のない合併では、下水道整備がほぼ終わり、中部清掃組合に加入する安土町にとって、汗水流して出した住民の税金が近江八幡の事業に多く使われ、中部清掃組合や布引斎苑組合などへも負担金を払い続けなければならない二重構造などの問題を指摘し、その他にも老朽化した公共施設の移転や改築など、近江八幡中心になることは明らかで、この合併にはメリットがないと主張する。

 そして、合併をしなくても、住民が肩寄せあって、知恵を出し合い、国がより広域での合併を示すまで持ちこたえ、小さくてもキラリと光るまちづくりを続けようと呼びかけ、住民アンケートより住民投票的な意味が強い町長選挙で、合併の是非を問うとしている。

 津村候補は、一市二町の枠組みについて、住民や議会と協議していない現段階で「推進」か「反対」かは決められない。町の貯金が十億円しかなく、毎年二〜三億円を取り崩さなければならず、財政破たん寸前まで来ている。これを回避するには、合併しかない。現実味のある一市二町から検討を始めたいと、住民や議会との話し合いを重視する意向を示した。

 一昨年春の近江八幡市との合併破たん後、「当分の間、自律のまちづくりをめざす」ことになった。まちづくり協議会や地域未来(ゆめ)づくり事業などと、安土小学校体育館・プール改築、新エネルギービジョン策定などにみられる、住民と行政との協働のまちづくりの意識改革に取り組んで来たのも、将来の合併で地域が埋没してしまわないためのもので、合併の議論も同様に行うとしている。

 「反対」か「検討」か、十分な議論が行われないまま、結果として、町長選挙五日間で選択することになった。有権者はどちらを選ぶのか。

 また、合併そのものに反対する共産党陣営は候補者を出せなかった。春の町議選では二人で一千五百票あまりを獲得しているだけに、その動向も気になるところだ。

 投票があす午前七時から午後八時まで町内九か所の投票所で行われたあと、午後九時から町コミュニティ防災センター二階会議室で即日開票が行われる。午後十時ごろには当選者が決定するものとみられる。

 九月三日現在の有権者数は九千八百十三人。前回の投票率は六十九・三六パーセント。


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幻の酒米「滋賀渡船6号」で地酒

純粋滋賀ブランド全国発信へ

=生産者・蔵元・流通・行政が一丸=



▲出来栄えを吟味する参加者
◆東近江・近江八幡市◆

 明治中期から昭和三十年ごろまで県内で生産されていた幻の酒米「滋賀渡船(しがわたりぶね)6号」の復活と、自県産米による純粋「滋賀ブランド」地酒の開発、販路拡大をめざす酒米生産者、酒造会社、JAグリーン近江、県の関係者が、このほど近江八幡市のホテルニューオウミで交流・研修会を開き、全国に向けて情報を発信した。

 JAグリーン近江酒米部の沢晶弘会長は「渡船を父系にもち、今では最高品質と言われるまでになった兵庫県の酒米“山田錦”に負けない酒米をめざしてスタートして四年目。蔵元も八社がそろった。改良の手が加わっていない素朴な、野性味のある味わいで、健康指向にも喜ばれる。復活できたことはたいへん喜ばしく、“県の宝もの”としてどう発信するか。酒米の歴史から復活の物語りを味わっていただきたい。魂入れて米づくり、酒づくりに励み、次のステップが踏み出せるよう願います」と、あいさつした。

 県酒造技術研究会の喜多良道会長は「自県産米でつくった県産地酒を出したかった。滋賀ブランド誕生による各分野での経済効果が期待できる」と喜びを語り、十月に「滋賀の地酒サポーター」づくりのイベントを開催することを発表した。

 県東近江地域振興局の中村きよ子局長は「苦労の上にブランドができるのはすばらしい。農家よし、蔵元よし、消費者よしの“三方よし”に向けて、推し進めていきたい」と、支援を約束した。

▲今年の「滋賀ブランド」地酒
 滋賀渡船6号の生産指導に携わっている東近江地域振興局農産普及課の田中良典主幹は、幻の酒米復活の取り組みの経過と、栽培の課題などについて説明し、「さらなる改良を加え、山田錦に代わるような品種にしたい」と、滋賀渡船6号にかける思いを語った。

 JAグリーン近江農産振興課の石井明義課長は、インターネットで生産米の情報を消費者などに提供する「とれさランドグリーン近江」の運用などに触れ、「山田錦の父系である滋賀渡船6号のブランド化で、酒米産地として認識されるようになりたい。蔵元・生産者・行政が一つになって取り組む必要がある」と、販売戦略を提案した。

 各蔵元からは、酒づくりを通じての滋賀渡船6号の「吸水力が強く柔らかい」「けっしてつくりやすい米ではないがチャレンジしがいがある」「優等生の山田錦に対して野性味の魅力」など特徴や魅力、「価格設定、山田錦との違いの引き立たせ方、生産量確保」「しばらくは県内蔵元だけでつくれる体制を」「種もみの流出防止」といった課題や要望、製造行程での工夫や試行などが報告された。

 研修会終了後には、参加者が各蔵元の今年の完成品の出来栄えを吟味し、各テーブルで情報交換や意見交換が行われた。

 滋賀渡船6号復活は、平成十六年に県農業技術振興センターに保存されていたわずかな種もみをJAグリーン近江酒米部会が譲り受け、会員の努力で増殖に成功。十七年に五千平方メートルで栽培し、昨年酒造会社一社が試験醸造したのが好評となり、十八年には栽培面積が十倍の五万平方メートル、蔵元は八社に増え、今年は八万平方メートルで栽培され、収穫を待っている。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
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