平成19年9月16日(日)第14829号

◆全県◆
琵琶湖の湖底から幻のプランクトン
ビワツボカムリを確認
=びわ湖固有の絶滅危惧種=

◆湖南市/東近江市◆
不就学防ぐ官民のサポート
外国人児童・生徒を学習支援
湖南市 教室を設置し集中指導
東近江市 ボランティアが活躍


◆東近江・東近江市◆
旧友温めPR
愛別町訪問
=愛のまち交流使節団=


◆東近江・東近江市◆
業種、企業間格差が顕著
東近江地域の景況調査報告
輸出関連は過去最高の売上
=個人消費に回復基調みえる=

◆東近江・東近江市◆
敬老の日前に施設訪問
音楽隊員が生演奏プレゼント
=初期消火訓練も実施=


◆東近江・近江八幡市◆
母なるびわ湖 ありがとう
命を生み出す 宝 の 水
とりもどそうよどこでもすくって飲める水
KODOMOラムサール
=琵琶湖からのメッセージ=


琵琶湖の湖底から幻のプランクトン

ビワツボカムリを確認

=びわ湖固有の絶滅危惧種=


▲写真・電子顕微鏡で撮影したビワツボカムリ
◆全県◆

 県琵琶湖環境科学研究センターはこのほど、琵琶湖の湖底からビワツボカムリ(びわ湖固有種=絶滅危惧種)を確認した。

 同センターでは、琵琶湖の定期水質調査を実施し、近年では琵琶湖の湖底の生物についても調査している。八月六日の琵琶湖定期調査時に、今津沖中央部湖底(水深八十八メートル)の表層泥の中から琵琶湖の固有種である多数のビワツボカムリの殻を確認した。

 生体はまだ確認されていないが、同日に採集した数グラムの表層泥から四十五個体、この中で細胞質らしきものが一部残っているものも四個体を確認した。

 過去にもビワツボカムリの殻(破片など)は湖底泥から確認されていたが、今回のように完全な形で多く確認したのは昭和五十六年十月以来、二十六年ぶりである。

 生体の存在確認調査や今回多量に殻が発見された理由などの調査・解明を引き続き実施する予定である。

 固有種ビワツボカムリ=世界の中でも琵琶湖にしか分布していない生物(固有種)で、近年絶滅が危倶されている「ビワツボカムリ」と呼ばれる種がある。この種は固い殻を持つアメーバの仲間で、殻の前部分がラッパのように広がり、中央部が膨らみ、後ろが長く伸びて円柱状になっているのが特徴。その分布域や生息状況はこれまでほとんど分かっていなかったが、一九六〇年代の初めまでは北湖、南湖ともに広い範囲で生息していたことが分かった。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

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不就学防ぐ官民のサポート

外国人児童・生徒を学習支援

湖南市 教室を設置し集中指導
東近江市 ボランティアが活躍


▲湖南市の日本語初期指導教室の開級式
◆湖南市/東近江市◆

 国内有数の工業県である滋賀県には、南米出身の日系人を中心とする労働者が平成二年の出入国法の改正以降、急増し、ここ数年は定住化の傾向にある。これに伴ってクローズアップされるのが、外国籍児童・生徒の教育である。言葉が分からなかったり、生活習慣の違いから、勉強についていけなかったり、学校生活になじめないケースがある。児童、生徒を支援する取り組みを取材した。

 「元気いっぱい、楽しく勉強して、早く学校に戻ってきてね」。今月三日、湖南市の日本語初期指導教室の開級式。入室した外国籍児童・生徒十三人は、来賓として出席した在籍校の小中学校長五人に励まされ、やや堅かった表情を照れくさそうにゆるめた。

 同市教育委員会はこれまで、小中学校十校に対して通訳のできる教員を配置してきたが、外国籍児童・生徒の急増で、学校だけでは対応が難しくなった。このため、長浜市に次いで日本語初期指導教室の設置に踏み切った。

 同教室の教育期間は、基本的に一人三ヵ月で集中支援するシステム。ポルトガル語などを話せる指導員三人が、日本語や生活習慣を教えるほか、父母に対しても保護者会や教育相談を開くなど、親子に対してきめ細かいサポートを行うのが特徴だ。

◆ ◆ ◆

 湖南工業団地を抱える同市は、平成六年から南米出身の日系人を中心に外国人住民の定住者が急増し、市内人口を占める比率は県内でもっとも高い=表=。外国籍児童・生徒の半数以上は公立校に通っており、小学校百十三人、中学校四十五人の計百五十八人(五月二日現在)に上る。

 日本で生まれ育った二世はたとえ日本語が話せても学習言語が苦手で、授業についてゆけず学校に行かなくなり、ついには不就学(入学していない者)になってしまうことも。

 前述の日本語初期指導教室の藤原政子室長は「子どもらは学校でコミュニケーションをとれずさびしい思いをし、力を発揮できない環境にある。言葉・習慣の指導を重視し、日本の学校に慣れてもらいたい」と抱負を語る。

◆  ◆  ◆

 また、東近江市は、総人口に占める外国人住民の比率は県内四番目で、日本語指導の必要な児童生徒は小学校百八人、中学校二十八人の計百三十六人(五月一日現在)。

 とくに事業所の集積する御園学区は、派遣で勤める外国人労働者の子弟二十九人が御園小(児童数四百六十五人)へ通っている。県と市から非常勤講師の派遣を受け入れるが、それだけでは対応できず、ボランティアグループに日本語と生活習慣の教室を週二回、開いてもらっている。

 佐伯健次校長は「どうしても目の行き届かないところもある。ボランティアには、そのすき間を埋めてもらい感謝している」と話している。


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旧友温めPR

愛別町訪問

=愛のまち交流使節団=


▲きのこの里フェスティバル会場で特産品やリサイクル石鹸を販売する使節団
◆東近江・東近江市◆

 愛のまち交流協会の交流事業として北海道上川郡愛別町で九日に開かれた「きのこの里フェスティバル」に派遣された使節団が、交流を深めて帰ってきた。

 この交流事業は、旧愛東町で取り組まれていたものを東近江市に合併しても継続して行くことになり、新たに同協会を結成。ことしも使節団員を市民から公募し、八人が参加した。

 約一万人の人出で賑わったフェスティバル会場で、使節団たちは東近江市のPRコーナーを開設し、持ち込んだナシ、ブドウの特産品や環境にやさしいリサイクル石鹸「愛しゃぼん」の販売を行った。

 毎年、持ち込む特産品はすぐに完売する人気で、ことしも例年より数を増やして販売したが数時間で売り切れた。

 販売テントには、ホームステイで世話になった家族や毎年、来町を楽しみにしている人々がたくさん訪れ、旧友を温める交流の場が広がった。


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業種、企業間格差が顕著

東近江地域の景況調査報告

輸出関連は過去最高の売上
=個人消費に回復基調みえる=


◆東近江・東近江市◆

 東近江地域の景況を把握する企業訪問調査によると、前回調査と同様に明るさを持続しているものの、業種、企業間の格差が拡大していることが分かった。輸出関連産業の好調とともに、個人消費が順調に回復しているとの判断を示している。

 調査は、企業サイドの景況感を把握するため、東近江管内の企業百二十四社(うち大企業三十一社)への訪問ヒヤリングを中心に行った。業況、生産、売上、経常利益、在庫数量、雇用水準に関し、六月からの動向と九月までの見通しについて聞き取り調査を行っている。

 全体のDI指数(好転・増加・過剰の企業割合から悪化・減少・不足の企業割合を差し引いた値)は、経常利益がプラスに転じたものの、業況・生産・売上でプラス幅が縮小、在庫数量のマイナス幅が拡大した。雇用水準のマイナス幅はやや縮小している。

 来期は、生産・売上・経常利益とのプラス幅が拡大する反面、業況のプラス幅は縮小、在庫数量と雇用水準のマイナス幅が拡大する見通しで、明るさを維持するものとみられる。

 経済雇用調査員が示す今期の状況判断(前期比)は、全体的に「横ばい」とみている。調査員がまとめた各業種における判断概要は次の通り。

 【製造業(改善傾向)】輸出関連産業で過去最高の売上、利益を確保。中小企業は原材料値上がりや取引先のコストダウン要求で利益確保困難。

 【建設業(横ばい)】公共事業中心の企業は厳しい状況続く。民間にウエイトを置く企業は都市再開発や設備投資などの受注により好調を維持。

 【卸売業(横ばい)】業務用やスーパー向け食品は好調。大型店はメーカーや産地業者と直接取り引きし、地元卸業の業績は悪化で廃業も出る。

 【小売業(改善傾向)】個人消費が回復基調にあり、大型店やスーパーで売上を伸ばすが、大型店の進出によって地元商店街は大打撃を受ける。

 【サービス業(改善傾向)】観光・飲食・ホテルは地域経済活発化で比較的好調。運輸業は原油高と新規参入業者との価格競争で厳しさ続く。


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敬老の日前に施設訪問

音楽隊員が生演奏プレゼント

=初期消火訓練も実施=


▲高齢者施設を訪問し、火災の予防啓発と生演奏をプレゼントする隊員ら
◆東近江・東近江市◆

 東近江行政組合消防本部は十四日、東近江市五個荘山本町にある介護老人保健施設・ここちの郷を訪問し、消防音楽隊による楽しい演奏会や初期消火訓練を行った。

 敬老の日(十七日)を中心にした一週間、高齢者施設の慰問と火災の予防啓発を実施しようと、管内の各消防署が開催している啓発慰問で、通所・入所の高齢者に防火と初期消火の重要性や注意点を説明したほか、元気に長生きしてもらう秘訣の「楽しさ」を満喫してもらおうと、消防音楽隊による生演奏をプレゼントした。

 曲目は、お馴染みの「もみじ」と「ふるさと」、子ども時代から口ずさむ名曲に自然と歌詞が流れ出て、一緒に歌う姿が多く見られた。続いて演奏された曲は、「暴れん坊将軍」「銭形平次」「水戸黄門」の時代劇メドレーと、「北国の春」「北酒場」「川の流れのように」の演歌で、大迫力の演奏にお年寄りらは「すごいね〜。やっぱりテレビとは違うよ」「ドキドキして楽しかった」と喜び、隊員たちに大きな拍手を送った。

 なお、同音楽隊は、県下初の消防音楽隊として昭和五十年に発足し、東近江地域の一本部四署二出張所の隊員で構成しており、消防業務と兼務しながら出初式や防火教室、老人ホームの慰問などで演奏を行い、ユニークな話術と併せて人気がある。その活動は毎年三十ステージ以上に上り、全国消防音楽隊フェスティバルにも出場する腕前だ。

 このあと、職員対象の消火訓練が行われ、消火器を使った消火活動や施設内の防火・消火設備のチェックおよび有事の際の救護体制を再確認した。


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母なるびわ湖 ありがとう
命を生み出す 宝 の 水
〜とりもどそうよ どこでもすくって 飲める水〜

KODOMOラムサール

=琵琶湖からのメッセージ=


▲中村局長にメッセージを手渡す山本くん――沖島小学校体育館で――
◆東近江・近江八幡市◆

 未来を担う子どもたちが湿地の大切さを認識し、互いに手をつなぎあうことをめざした学習・交流活動「KODOMOラムサール」が、このほど近江八幡市と安土町一帯で開かれた。

 交流は一泊二日で行われ、県内をはじめ全国から集まった小学生から専門学校生まで約五十人が、地元の環境団体やボランティアらの支援を受けながら、八幡堀、日野川、西の湖などでの自然観察や自然体験、沖島散策などを通じて琵琶湖の自然や環境保全活動などを学び、交流を深めた。

 沖島では、嘉田由紀子知事による琵琶湖の水を大切に使っていた昭和三十年ごろの人々の生活ぶりから学ぶ環境問題などについての講演や、二日目に出された沖島の婦人会「湖島婦貴(ことぶき)の会」手づくりの昼食の中のゴリ、エビ、小アユ、ウロリなどの湖魚についての地元漁師さんの話に耳を傾けるなど、生活や産業なども知ることができた。

 これらの体験などを元に、参加者は六つのグループに分かれて琵琶湖からのメッセージを検討、二日目にはそれぞれのグループで話し合ったメッセージが発表され、各グループ代表と子どもリーダー四人の十人が協議した結果、「母なるびわ湖 ありがとう 命を生み出す 宝の水〜とりもどそうよ どこでもすくって 飲める水〜」のKODOMOメッセージができあがった。

▲KODOMOメッセージを協議する参加者
 メッセージは参加者代表の山本賢樹くん(草津市立高穂中一年)から、ラムサールセンター(本部・東京都)の中村玲子事務局長に手渡された。また、KODOMOメッセージは参加者全員の名前の寄せ書きとともに横断幕になった。

 琵琶湖のKODOMOメッセージは、北海道、近畿中国、東北関東、九州沖縄の四ブロックのKODOMOメッセージとともに、来年二月の島根県でのKODOMOラムサール全国湿地交流、八月に新潟県で開催されるKODOMOラムサール国際湿地交流で発表し、十月に韓国の昌原(チョンウォン)市で開かれる「ラムサール条約締約国会議」で世界のすべての人たちに向けて発信する。

 中村局長は、「みんなの知恵の中に未来の希望があると感じた。みんなの思いを将来につなげていくのが夢です」と、あいさつした。

 KODOMOラムサール〈琵琶湖〉湿地交流は、地元の多くの大人たちや、県内外の学生、ボランティアによって支えられ、成功裏に終わった。


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