平成19年12月26日(水)第14915号

◆全県◆
「知的障害者」が六割占める
=障害者虐待の事例調査=

◆東近江・東近江市◆
地域で身近な男女共同参画
自治会長アンケート調査結果
役員選出や運営など実態探る
=まだまだ根強い「男性重視」感=


◆東近江・東近江市◆
古民具つかって年越しソバづくり
親子で昔の暮らしぶり体験
=参加者「いろいろ手順あって大変」=


◆東近江・東近江市◆
東近江をイメージ
丹精の寄せ植え作品
=八日市南高生が市役所に=


◆東近江・竜王町◆
「風船のリンゴだ」
竜王幼稚園・西幼稚園で続く
=長野県りんご農家との交流=


「知的障害者」が六割占める

=障害者虐待の事例調査=


◆全県◆

(社福)県社会福祉協議会権利擁護センターはこのほど、「家庭内における障害者虐待に関する事例調査」の実施結果を公表した。

 調査票送付先施設、関係機関など合計八百六十九カ所のうち、「事例あり」または「事例なし」いずれかの有効回答があったところは二百九十四カ所(有効回答率三三・八%)で、そのうち「該当事例あり」の報告があったところは、四十一機関(事例保有率一三・九%、二百九十四カ所中四十一)。該当事例数は全部で百十件であった。

 この百十件を基に、集計・分析を行った結果によると、被虐待者の性別では、「女性」が五九・一%(六十五件)、「男性」が四〇・九%(四十五件)で、「女性」が「男性」のおよそ一・五倍となっている。

 障害別では、「知的障害者」に対する虐待が六三・六%(七十件)と最も多く、「身体障害者」三四・六%(三十八件)、「精神障害者」二九・一%(三十二件)の順。

 受けている虐待の内容別では、「経済的虐待」が五九・一%(六十五件)と最も多く、次いで「心理的虐待」五二・七%(五十八件)、「身体的虐待」五一・八%(五十七件)、「介護・世話の放棄、放任」三〇・〇%(三十三件)、「性的虐待」一〇・九%(十二件)と続いている。

 虐待者は、「父」三一・八%(三十五件)、「母」二八・二%(三十一件)で、全ケースの三〇%程度は「親」による虐待となっている。また、「兄」と「弟」が同数で一四・五%(十六件)、「姉」一一・八%(十三件)、「妹」一〇・〇%(十一件)で、「兄弟姉妹」のいずれかによる虐待が、全体の一〇〜一五%程度見られる。
 虐待原因では、「障害に対する無理解・無関心」が三七・三%(四十一件)と最も多く、次いで「虐待者の性格、精神的問題」三六・四%(四十件)、「失業・借金などの生活上の問題」二九・一%(三十二件)、「虐待者が介護などで精神的に疲れている」二四・五%(二十七件)などの順となっている。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


地域で身近な男女共同参画

自治会長アンケート調査結果

役員選出や運営など実態探る
=まだまだ根強い「男性重視」感=


◆東近江・東近江市◆

 東近江市男女共同参画リポーター会議(男女七人)は、地域での男女共同参画を推進するための資料にと、身近な生活の場である自治会の方針決定や行事の企画運営がどのように行われているか実態を調査した。

 調査は、市内の自治会長、町内会長ら三百七十五人を対象に郵送で行われ、二百九十四人から回答を受けた。回収率(七八・四%)が高かったことから、各自治会が男女共同参画に深い関心を示しているが分かる。

 アンケート結果では、自治会長の性別で男性が九六%、女性が一%、選出面で「性別は問わない」が六〇%、「男性から選出する慣習(決まり)」が三八%だった。

 また、選出方法は「投票による選出」が五七%と多く占め、「性別を問わない」と言いながらも実際は男性が多く選ばれている。これは慣習によるものと、男性も女性も「男性でなければならない」という思いがまだまだ根強く残っていることを示す。副会長は女性が二%、会計では五%と会長よりは多い。

 共同奉仕作業(清掃作業、普請などいわゆる総出)について、「不参加料の徴収をしている自治会」は四三%あり、「年齢や性別など出役者によって費用徴収に差を付けている自治会」が一%あるが、五六%が不参料を徴収していない。

 町別懇談会などの研修会で、男女共同参画について「特にテーマを取り上げたことはない」と「研修会を実施していない」を合わすと五八%と多く、地域ぐるみの取り組みに隔たりがみられる。

 男女がともに方針決定に参画しやすいように自治会役員(評議員など自治会での決定機関)に女性が必ず「二人以上」入るなど規約を改正したり、行事や事業についても、男女がともに企画運営に参画できるよう工夫している自治会もあることが分かった。

 同リポータ会議は、今回の調査結果を今後の参考にしてもらって、男性だけでなく女性の意見も反映される「住みよい地域づくりに役立てほしい」と話している。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


古民具つかって年越しソバづくり

親子で昔の暮らしぶり体験

=参加者「いろいろ手順あって大変」=


▲ボランティアに教わりながら、石臼でソバの実をひく児童
◆東近江・東近江市◆

 古民具をつかって年越しソバをつくり、昔の暮らしぶりを体験してもらおうとする催しが、二十二日に東近江市立能登川博物館(東近江市山路町)で開かれ、市内外から親子十五人が参加した。

 参加者はまず、唐箕(とうみ)を使ってソバの実とクズの選別に挑戦した。唐箕は、ハンドルを回して羽根を回転させ、それによって起こる風を利用して、実とクズを分ける農具で、子どもらはクズがきれいに取り除かれる様子を興味深そうに眺めていた。

 続いて、石臼で実をひいてソバ粉をつくる作業に取りかかったが、児童の力では思うようにひけず、「重い」「重い」と口々に連発。保護者のひとりは、「今はスーパーにいけば何でも手軽に買えるけど、昔の人はソバを食べるにしてもいろいろな手順を踏んで大変だったのですね」と話していた。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


東近江をイメージ

丹精の寄せ植え作品

=八日市南高生が市役所に=


▲久田副市長に作った寄せ植えを説明する坂田さん(右)と武田さん(右から2人目)
◆東近江・東近江市◆

 「東近江市をイメージして作りました。正月に飾ってもらえれば」と八日市南高校・緑地デザイン科の生徒代表がこのほど、手作りの寄せ植え作品二鉢を市役所に届けた。

 訪れたのは三年生の坂田昴亮さんと武田千鶴さんの二人。同科では、卒業を前にした三年生が毎年、これまで学んできた緑地デザインの集大成として寄せ植えを作り、市と市教委に一鉢ずつに届けている。

 贈られた寄せ植えは、生徒ひとり一人が半日掛けて完成させた作品の中の正月用の松竹梅が植え込まれたもので、東近江市の地形や自然の魅力を鉢植えに表現した。

 贈呈を受けた久田元一郎副市長は「毎年、新年を前におめでたい寄せ植えを贈っていただいてありがとうこざいます」と感謝した。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


「風船のリンゴだ」

竜王幼稚園・西幼稚園で続く

=長野県りんご農家との交流=


▲蜜たっぷりのリンゴをおいしそうにほお張る園児たち(竜王西幼稚園のいちご組で)
◆東近江・竜王町◆

 一つの風船がつないだ縁―。十二月中旬、竜王町立竜王幼稚園と竜王西幼稚園に、長野県飯綱町にある丸山農園から真っ赤に色付いたリンゴが届いた。

 このリンゴが取り持つ縁は、竜王西幼稚園創立前の昭和六十三年までさかのぼる。町内唯一の竜王幼稚園で運動会(十月頃)が開かれ、園児たちは交通安全の願いを込めて、風船三百五十個を青い大空に飛ばした。

 風船の一つが、ゆっくりと山々を越え、信州りんごの本場である長野県に到達。同じ年の冬、丸山農園の園主がリンゴの木に引っ掛かっている風船を発見し、「竜王町の幼稚園のみなさん、交通安全に気を付けてくださいね」という手紙とともに、風船に付いていた竜王幼稚園の住所へリンゴを送り返したことがきっかけで、交流が始まったという。

 心温まる交流秘話を聞き、両幼稚園の歴代職員・PTA役員が主となって組織する“あゆみ・わかば会”が、同会の活動趣旨に賛同する保護者の協力を得て丸山農園のリンゴの木のオーナーとなり、毎年、おいしいリンゴを園児たちにプレゼントしている。

 今年も、大きく真っ赤なリンゴが、丸山農園から竜王幼稚園へ六箱、竜王西幼稚園へ三箱それぞれ届いた。

 竜王西幼稚園(瀧本初子園長、園児九十一人)では二十日、いちご組の三歳児十六人が大掃除を終えた後、教諭から皮付きリンゴを一切れずつもらった。ある男児は「黄色いところがおいしい」と蜜たっぷりのリンゴをサクッといい音をたてながらほお張り、教室内は園児の笑顔で満ちた。

 風船を飛ばした当時のことをよく知る同幼稚園の田中弥生教頭は「リンゴを食べる前に、必ず子どもたちに交流へ至るまでの話をしている。五歳児にもなると『風船のリンゴだ』と言って、リンゴが届く十二月を楽しみにしている」と語り、殺伐とした現代に残るやさしさと目に見えない絆が園児たちの心に刻まれた。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ