平成20年1月2日(水)

◆全県◆
今年は滋賀プロスポーツ元年!
バスケットボールbjリーグ
滋賀レイクスターズが今季から参戦
=県立体育館や守山体育館など県内4拠点=

◆大津・大津市◆
もう、あなたは光源氏のとりこ!
源氏物語千年紀
メイン会場石山寺「源氏夢回廊」
作家・瀬戸内寂聴さんの講演など


◆東近江・東近江市◆
暮らし広がる国道421号
=石榑トンネル=


◆東近江・東近江市◆
東近江市 本格スタート
=初代市長・中村功一氏に聞く=


◆東近江/湖東◆
2008年 首長行政展望
=まちづくりへの政策方針と事業計画=


◆東近江・近江八幡市◆
2008年近江八幡市政展望
2年目へエンジン全開
=冨士谷市長新春インタビュー=


今年は滋賀プロスポーツ元年!

バスケットボールbjリーグ

滋賀レイクスターズが今季から参戦
=県立体育館や守山体育館など県内4拠点=



▲初参戦に意気込みを語る坂井代表
◆全県◆

 滋賀県初のプロスポーツチームであるバスケットボール「滋賀レイクスターズ」が、今秋開幕のbjリーグ二〇〇八ー二〇〇九年シーズンから参戦する。同チーム代表取締役の坂井信介氏(39歳)は「滋賀のシンボルとなるような、愛される、強いチームにしたい」と意気込んでいる。

 チーム名の由来は、「雄大な琵琶湖をはじめとした自然豊かな滋賀県の広い夜空にきらめく星のように輝いていくことができるように」という願いから。

 滋賀県にはプロスポーツを運営する潜在能力、例えば、高い所得水準、交通の利便性、全国有数の人口増加県などの条件がそろっているのに、「これまでにプロチームがなかったのは残念だった」と坂井代表は話す。

▲参入記念で昨秋開かれたプレシーズンゲームのパンフ。大阪エヴェッサと富山グラウジーズが熱戦を繰り広げた。
 バスケットボールは盛んで、競技人口は小中高、社会人で約九千人といわれ、全国的に人口に比べて多い。技術的にも小中学生は全国レベルで、高校生は全国ベスト8(一昨年、光泉高校男子)に食い込むなどレベルアップし、プロバスケットボールが育つ土壌として申し分ない。

 ホームアリーナは、県立体育館(大津市)と守山市民体育館(守山市)、野洲市総合体育館(野洲市)など四カ所を指定し、県民が気軽に足を運べる環境を整え、地元密着を目指す。全試合週末開催で、集客目標は地元の二十六試合で計五万人、一試合当たり約二千人を設定している。

 財政基盤については、バスケットボールチーム運営規模は野球、サッカーと比べてコンパクトなうえ、地元企業が前向きで安定した収入が期待できるという。プロ二チームを招いて、昨年十月に守山市でプレシーズンゲームを開いたところ、地元六十企業の協賛が集まり、手ごたえを感じた。

 今後のチームづくりは、五月から夏にかけてドラフト会議、トレードなどで全国から日本人選手、外国人選手を獲得し、秋からのレギュラーシーズンに備える。

 同チームの詳細は、公式サイトwww.bj-shiga.comへ。

 【bjリーグ】平成十七年十一月に発足した日本初のプロバスケットボールリーグで、初年度は六チームでスタート、三シーズン目の今季は十チームに拡大した。二〇〇八ー二〇〇九シーズンからは、滋賀レイクスターズのほか、浜松市を中心に東三河地域を拠点とする現・OSGフェニックス(チーム名未定)が加盟し、十二チーム体制となる。観客動員目標は百万人を目指す構想。


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もう、あなたは光源氏のとりこ!

源氏物語千年紀

メイン会場石山寺「源氏夢回廊」
作家・瀬戸内寂聴さんの講演など


◆大津・大津市◆

 日本が世界に誇る古典文学の傑作といえば、平安王朝を舞台に恋愛模様を描いた長篇小説「源氏物語」だ。歴史記録で作品が確認されて今年で一千年を迎える。そこで作者・紫式部のメッセージを現代に伝えようと、“源氏物語が生まれたまち大津・滋賀〜紫式部が見た淡海の風情”をテーマに、記念イベント「源氏物語千年紀in湖都大津」が石山寺をメイン会場にして三月から開幕する。(会期=三月十四日〜十二月十四日、主催=大津市商工会議所、大津市、石山寺などによる実行委員会)。

誕生の地・大津で記念イベント


 平安時代には、宮廷の女人たちのあいだで石山寺詣でが流行し、紫式部もここにこもり構想を練ったとされる。そこで千年紀のオープニングは、この故事にふさわしく、石山詣を再現した時代行列でスタートする。

 会場では、物語の世界にひたれる「源氏夢回廊」が設けられ、書写源氏物語体験と紫式部恋歌つづり展、染織史家・吉岡幸雄さんの衣装展示「源氏物語の色〜千年を超えて」(四月十九日〜五月十一日)、女優・吉永小百合さんが映画で着た衣装を飾る「千年の恋館」(六月四日〜十二月十四日)などが催され、平安王朝の色彩がよみがえる。

▲紫式部が源氏物語の構想を練ったとされる石山寺
 源氏物語を現代にわかりやすく紹介した、女流作家の競演も見逃せない。田辺聖子さんとその文学作品をテーマにした企画展(石山寺会場、三月十八日〜十二月十四日)がメイン会場で開かれるほか、九月十四日には瀬戸内寂聴さんを招いて大津プリンスホテルで記念講演「源氏物語の生まれた淡海」が催される。

 また、県土の中心に琵琶湖をたたえた滋賀県ならではの取り組みが、「地球環境保全メッセージ」である。物語を生みだした美しい風景を未来へ伝えようとするもので、紫の道提案とシンポジウムの二本立てとなっている。

 「紫の道」は市民参加プロジェクトで、川辺や湖岸にムラサキシキブなどの“紫色の植物”を植樹する「ムラサキシキブ基金」、京阪電車内で源氏物語に寄せるメッセージと短歌の紹介、紫式部が実際に旅した道をたどる源氏古道(堅田→武生→京都)ルート設定など。

 シンポジウムは「源氏物語千年のいのちをつなぐ」をテーマに、生物学者と環境問題専門家、源氏物語研究者を迎えて開かれる。講演と対談、パネルディスカッションで文化と環境を語る。


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暮らし広がる国道421号

=石榑トンネル=


◆東近江・東近江市◆

 国道421号は、もともと木地師によって開かれ、愛称「八風街道」として親しまれてきた。一五五九年には織田信長もこの街道を通ったと記され、中世以降、多くの近江商人や伊勢商人によって、魚や干物などが運ばれ、両地域の生活を支えてきた。

 三重県の桑名市を起点とする国道421号は、いなべ市、東近江市を経由して近江八幡市を終点とする延長七○・六キロの幹線道路で、三重・北勢地域と滋賀・東近江地域を結ぶ重要な道路に位置付けられている。

 しかし、県境には険しい鈴鹿山脈が立ちはだかり、山間部は、道路幅が狭い上に、急勾配、急カーブの連続で、二トン車以上の車両は通行できず、積雪による通行止めが年間百日にも及ぶ。

 昭和五十七年の国道昇格以来、長年の夢であったトンネル計画が現実のものとなり、国の直轄事業の石榑峠道路石榑トンネル工事(約四・四キロ)が始まった。トンネル部分(約四・二キロ)の掘削工事は、三重県側で一キロ以上、滋賀県側も約百五十メートルに達している。

 これと並行して、トンネルから出る岩石や土砂を再利用して、県施行の黄和田工区(二・九キロ)の改築工事も順調に進んでいる。トンネル工事は、二十一年一月ごろに貫通するが、その後トンネル内の鋪装や照明、排気装置、避難路など安全対策の工事が予定されており、開通までに今後三年余りの月日を要する見込み。

 完成すると、大型車両の通行が可能になるだけでなく、峠の通過時間も三分の一に短縮される。交通機能の安定・円滑を確保するとともに、利便性の向上から地域間の交流が増し、両地域の産業活性化に大きく寄与するものと期待が集まる。


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東近江市 本格スタート

=初代市長・中村功一氏に聞く=


◆東近江・東近江市◆

 東近江市の中村功一市長の任期は、残すところ一年余り。平成十七年二月十一日の合併以来、初代市長として新市まちづくりのかじを取り、それぞれの地域で先人が育み、継承してきた豊かな自然や歴史文化を大切にしながら、一体感の醸成を念頭に市政伸展に努めてこられた。社会情勢が大きく変化する中で、厳しい財政状況に直面しながらも、地域課題の解決や新たな市民ニーズへの対応に迫られる。今年は、市総合計画が本格的に始動することから、一市六町の合併を成就させ、初代市長に就任した中村氏に、合併を振り返りながら、魅力あるまちづくりへ抱負を語っていただいた。
聞き手・村田洵一


――合併を振り返り新市を語る――東近江市初代市長 中村功一氏
 ―なぜ、一市六町の合併が必要だと思われましたか
 合併は、自治能力を高め足腰の強い自治体をつくることや、地域の資源を生かし新しいまちづくりに挑戦することなどが大きな目的で、合併をどの市町で行うかは将来のまちづくりに大きな影響を与えます。
 地理的に、経済的に、文化的に、つながりが強く、また行政が協力してまちづくりを進めてきた広域行政圏も考慮する中で、志を同じくする市や町が合併して、新しいまちをつくっていこうとした訳で、合併後、この一市六町は円滑に運営できてよかったと思っています。

 ―今から思えば、合併へ苦労されましたね
 平成十一年に合併の問題が出てから、足掛け六年に及ぶ取り組みでした。振り返ってみても本当によく出来たなあと思います。合併協議の推進に、あるいは合併調整に明け暮れた私にとっては、感無量です。何より、関係市町のお互いの立場を思いやり、譲り合う気持ちが合併実現の大きな要素になったと思っています。ご支援、ご協力いただいた関係の皆様に深く感謝申し上げるとともに、ご理解いただいた市民の皆様に、改めてお礼申し上げます。それぞれの市町の職員も実に精力的に取り組んでくれたと思っています。
 本格的な地方分権の時代へと向かう大きなうねりの中で、百年の大計にたって考えた時、苦労は多くても是非実現しなければと強い決意で望んでまいりました。こうした姿勢に多くの市民の皆さんから同調していただいた賜であると思っています。

―初代市長に就任された心境は、いかがでしたか
 まずは無事に合併できたことを率直に喜び、初代市長として市民の皆さんの強いきずなで結ばれた存在感のある市を目指そうと思いました。
 東近江市は、個性豊かな発展の可能性を秘めた市です。こうした新市の出発にあたり、広くなった市域の周辺部にも思いを寄せながら、今日まで地域で人々の暮らしと結びついてきた自然や伝統文化といった地域固有の財産を大切に、また、一方では新しい市としての一体感を図り、均衡ある地域の発展に無我夢中で取り組んだ三年間です。財政面で非常に厳しい中、もし合併していなかったら本当に財政が大変だろうと思っています。

―合併の成果について
 合併に伴う財政面の優遇措置や、旧一市六町のサイフが一つとなって一般会計で約四百億円となったことで、大きな予算を伴う事業にも集中投資ができるといった財政面での効果がまず第一でしょう。専門的で市民の皆さんに理解してもらうのは難しいですが、多くの学校など教育施設の整備や旧市町からの課題解決が着実に出来ていること、コミュニティバスなど生活圏の交通やケーブルテレビの通信ネットワーク形成などがあります。
 合併後、市民と行政との関係にも変化が表れています。行政との協働でまちづくりを進めるといった意識が各地で芽生えて、市内十四地区でまちづくり協議会を立ち上げていただき、自分たちの住んでいる地域は自分たちで良くしようといった取り組みが活発になりつつあります。合併後約百人の職員を削減することができるとともに、それぞれの分野での専門職も育ってきています。こうしたことは合併での効果と言えますが、まだ、合併後三年足らずですから、本格的な効果が発揮出来るのは、もう少し長い目でみてほしいと思っています。

―市民の間に、東近江市としての認識が定着してきましたが、今後の格差是正(行政サービスの均一化)に向けての考えは
 東近江市民としての認識はかなり定着しつつあると思います。合併協議のときに議論した多くの調整項目はかなりの部分で解決できたと思っております。しかし、まだ調整の続いているものもあります。
 市全体として水道料金や都市計画税の統一という大きな課題があります。さらに、通園通学バスの運行や学校給食の実施、消防団員の数など地区によって差があります。今後は、このような格差是正に全力を傾けたいと考えていますが、問題の背景や成り立ちの点から複雑な部分も多いことも事実です。

―来年二月に任期を迎えますが、市長選について
 初代市長として東近江市の安定と将来に向けての展望が開けるよう全力で取り組んでまいりましたが、まだまだ解決すべき課題が山積しており、今は、市民から負託を受けた任期いっぱい、市民の皆さんとともに全力で歩んでまいりたいと思っております。

―将来の東近江市に向かっての課題は
 「まちづくりはエンドレス」と言われる様に、市民の生活と密接にかかわる行政は一日たりとも立ち止まることは許されませんし、課題は尽きることがありません。
 具体的には、少子高齢化対策の充実や安全安心への対策、環境問題への取り組みは言うまでもなく、能登川と蒲生の市立病院や国立滋賀病院における医師不足の解消と効率的な運営、また平成二十二年度に国道421号の石くれ峠トンネルが開通する予定ですが、中京と関西が結ばれ、その玄関口として「東近江市」の存在感を演出できる良いチャンスだけに、それを生かした地域の活性化や道路のネットワーク化、蒲生スマートインターの推進、JR能登川駅へのアクセス整備、厳しい環境下にある農家への支援、円滑な広域行政の推進などがあります。

―最後に、理想とされる市の将来像は
 一口で言えば、人生を振り返って「住んでいて良かった」と思えるまちが理想じゃないでしょうか。子供からお年寄りまで人が輝き、暮らしにうるおいが実感できる、にぎわいのある元気なまちを望んでいます。市民が主役となって、行政とともにまちづくりに取り組む姿こそ素晴らしく、美しい。こんな魅力あるまちを夢見ています。


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2008年 首長行政展望

=まちづくりへの政策方針と事業計画=


◆東近江/湖東◆

 景気は回復基調にあると言われるものの、本格的な人口減少や超高齢社会を迎え、地方行政を取り巻く情勢は依然として厳しく変革している。また、自己決定・自己責任という地方分権への移行により、町村規模の自治体にとっては経営能力が問われる分権の第二ステージ「税財源」というハードルを飛び越えなくてはならない。しかし、その努力によっては地域活性という大きなバネとなりえる時代だ。そこで、独自の『地域力』を試す日野町・竜王町・安土町・愛荘町の各首長に、「まちづくりへの政策方針と事業計画」と題し、年頭の思いを語ってもらった。

藤澤直広日野町長


 新年あけましておめでとうございます。今年が町民の皆さんにとって素晴らしい年となることを心よりお祈り申し上げます。さて、都市と地方の格差や所得の格差など格差社会の深刻化に懸念が広がる中で、「痛みを伴う『改革』が当然視される政治」から「地方と弱者にやさしい政治」への転換がようやく世論になりました。暮らしを守ることを第一に、真面目に一生懸命生きている人が報われる社会をつくることが本当に求められています。町民の皆さんとともに笑顔があふれる元気で温かいまちづくりに精一杯取り組みたいと思います。

山口喜代治竜王町長


 皆様方におかれましては、輝かしい新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
 さて、厳しい財政事情に加え、少子高齢化や地方分権が一段と加速する中、地域の特性や利点を生かした個性溢れるたくましいまちづくりに向け、鋭意努力しております。
 特に「中心核(生活拠点)づくり」「若者定住の促進」「インターチェンジ周辺地の活用」といった三つの柱の実現に向け、着実に一歩ずつ進める所存であります。また、行政運営につきましては、町民の皆様と行政との絆をより一層深め、住民の皆様の幸せのために、信頼と協働による開かれた行政をめざしてまいります。

津村孝司安土町長


 明けましておめでとうございます。
 輝かしい新年をご家族ともども、お迎えのことと存じ上げます。
 本年も引き続き、以下の政策実現に向け、邁進する所存です。
1、住民の皆様との連携、協働で安全・安心なまちづくり
2、地域力の強化(地域ゆめづくり事業やまちづくり協議会の推進)
3、安土の歴史、自然、地域資源を活かした地域経済の活性化
4、持続できるまちづくりと財政危機の回避(行政改革の推進、市町合併の検討)
 本年もよろしくお願い申し上げます。

村西俊雄愛荘町長


 新年あけましておめでとうございます。
 本町は、昨年、地方分権時代にふさわしい自立できるまちづくりを目指し、新しいまちづくりの指針となる「愛荘町総合計画」を策定しました。
 次代を担う若い人たちが定着できる元気なまち、安心して子育てできるまち、老後も住み続けたいと思える夢と希望の持てるまちづくりを目指します。そして、住民の皆様の力による「自助」・地域の力による「共助」・行政による「公助」で住民と行政のコラボレーション(協働)で、住民皆さんが住み続けたい、住みたくなるまちづくりに邁進していきます。


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2008年近江八幡市政展望

2年目へエンジン全開

=冨士谷市長新春インタビュー=


▲近江八幡市政2年目に向けて展望を語る冨士谷市長――近江八幡市役所市長室で――
◆東近江・近江八幡市◆

 冨士谷英正近江八幡市政の誕生から一年。振り返ってみるとあっという間の一年目だったにちがいない。「元気なまち」近江八幡市づくりへ全力投球する姿勢は大胆な市組織の改革や職員の意識改革などにも見られ、冨士谷市政の基礎固めの年でもあった。さて二年目は、持ち前のバイタリティーとアイデアでどのような市政展開を描いているのか、その胸のうちを聞いてみた。

●市長就任から一年、どんな一年でしたか

 ひたすら、トップの難しさを認識した一年といえる。

 マニフェストの一項一項を繰り返し、議会への状況説明、市民全体への情報公開など、あっという間の一年だったと思う。 予算の調整では苦労したが、なかでも病院の繰り入れは苦しい財政の中で七億五千万プラス一億円の捻出をどう理解してもらえるかが大きな負担になった。

●病院経営について市民も心配しているが

 開院当初の経営計画シミュレーションを検証すると、このまま行けば五年間は大きな赤字、六年目以降はもたない状況のシミュレーション予測となった。日本初のPFI方式は、市も模索しながら、企業も事業を進めながら、それぞれにノウハウを蓄積して行く手探り状態だったのではなかったかと思う。コンサルタント会社の調査では契約に問題があるようだ。

 今後は「総合医療センターのあり方検討委員会」から出される提言を尊重し、年度内には何らかのアクションを起こさなければならない。また総合医療センターの使命は市民の命と健康を守る東近江地域の中核病院であり、この使命を達成することが後を引き継いだ我々の任務であると思っている。石にかじりついてでも改善する。

 医師や看護師などスタッフには奮闘してもらっている。急性期病院として紹介率四割強、平均入院日数十三日、診療報酬四万五千円の数字は、経営指針のガイドラインを余裕でクリアしており、この結果はスタッフの努力以外の何ものでもない。

 当初予定していた医療収入は目標に近いが、支出における医療費用がかさんでいる。今後の方策としては、旧近江八幡市民病院時代に培った三十年近い黒字経営ノウハウをもう一度活かし、黒字体質にもって行けないか検討が必要であると考えている。

●議会運営はどうですか

 市の抱える問題は議員に逐一説明し理解を求め、議員の言葉にも耳を傾けている。定例会前には政策懇談会を開いて市の抱える課題や考え方を報告させてもらっているので、政策提案等に役立ててもらいたい。

 議会以外でも、各階層の市民の方々と本市のまちづくりについて「明日の近江八幡を語る会」等を開いてご意見や助言、提言をいただいている。

●二年目はどのように

 マニフェストの年次計画に基づき、市民に「これなら税金も」と思ってもらえるような新規事業・施策を打っていきたい。

 まず停滞しつつある農業振興のカンフル剤として地産地消の支援事業等の補助を受けて「地産地消モデルタウン事業」にも取り組みつつ、大型ハウス設置事業を二ヶ所で実施する。

 これからは高齢者への交通手段の確保が重要になる。そこで「市民バス」を導入する。路線バスの入らない場所をまわりながら、市役所、総合医療センター、駅、銀行、郵便局等などを巡る。このバスの利用においては遠距離通学や学校選択制に伴う通学の送迎にも活用する。

 教育面では、児童数の格差是正に向けて、通学区弾力化による学校選択制に取り組む。初年度の希望は少なかったが、来年度は通学手段の確保に行政が責任を持つことを明確にして取り組んでいきたい。また、耐震性が問題の金田小学校を改築する事業計画に着手し、学童クラブ用施設も同校内に建設する予定である。また八幡中学校体育館の改修も検討したい。

 年々観光客は増え続けているが、市域内に実益の出る観光行政に結び付けたい。その目玉の一方策として「水陸両用バス」を導入する。沖島等をはじめ水郷地帯を巡らせ、さらに観光客を呼び寄せられる仕組みを作り上げたい。また観光バス用駐車場を中心市街地から離れた場所に設けることで、観光客に商店街を通って市内散策してもらい、商店街の活性化にも繋げていきたい。

 市の土地利用計画をはじめ総合的な全体計画を見直す必要がある。現在、市街化調整区域は十%程度であり、他市の現状と比較すると半分程度である。活力ある市のまちづくり計画のために審議会を開き、平成二十年十二月には活力ある近江八幡市の土地利用計画および総合発展計画、行政拠点についても答申を受けたい。現時点であるが企業誘致については一社が確定したところである。

 地方分権時代に向けて、地方行政のスピードアップ化、自立が大事になる。そこで、職員のモチベーションが不可欠。県よりも直接国と対等の交渉ができるよう、職員の資質・力量を上げなければならない。

  ◇  ◇  ◇

 地方自治体の財政は厳しさを増すばかりだが、近江八幡市の舵(かじ)を握る冨士谷市長の手腕に市民の期待がかかる。

 


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