平成20年1月3日(木)第14920号

◆湖北◆
都会からの移住で地域活性化
余呉と米原、木之本などの5市町
湖北地域を舞台にエコ生活提案
=田舎暮らし体験や空家あっせんなど=

◆湖南・栗東市◆
お百姓さん、映画づくりに挑む
栗東市農業後継者クラブ員ら
短編ドキュメント「農業っていいね」
=テーマは家族と消費者、大地への愛…=


◆湖南・草津市◆
私立大最大級の研究拠点に
立命館大学びわこ・くさつキャンパス
4月から生命科学部、薬学部を設置
=両学部連携でライフサイエンス創造へ=


◆東近江・東近江市◆
本当の姿・味を知って
=地場産物で学校給食=


◆東近江・日野町◆
歌に夢を見い出した!
日野町の江頭翼くん
=いつか武道館に立ちたい=


◆東近江・近江八幡市◆
映画づくりワークショップ第2弾は
あなたの「遺言」を作品に
=近江八幡舞台にオムニバス作品=


◆東近江・近江八幡市◆
「世界料理オリンピック」出場の南さん
ドイツの空に日の丸を
=ホテルニューオウミから日本代表=


都会からの移住で地域活性化

余呉と米原、木之本などの5市町

湖北地域を舞台にエコ生活提案
=田舎暮らし体験や空家あっせんなど=


▲風格漂うたたずまい
◆湖北◆

 近年、自然志向の高まりから田舎暮しや農業にあこがれ、都会からの移住希望者が増えるなか、県は、都会の人を湖北地域の農山村に呼び込み、集落機能の維持と活性化につなげようと、地元と一体となった受け入れ体制づくりに取り組んでいる。都市のニーズは何なのか、それをどのように受け止めればいいのかー。手探りのプロジェクトは始まったばかりだ。

 県と県立大学は昨年秋、地元のNPOと連携して、一泊二日の移住応援プログラム「田舎暮し体験」を余呉町坂口の古民家で開いた。都会の人に、農山村の暮らしに触れてもらったり、移住者の話しを聞いてもらおうとするもので、定員十一人に対して、京阪神や中京、県南部から三十人(二十歳代〜六十歳代)の応募があった。

 幹線道路からそれて、山すその小道をしばらく歩くと、入母屋づくりの重厚なたたずまいがみえた。足を一歩踏み込むと、太い大黒柱と梁、白壁、囲炉裏など、代々続く風格が漂う。築二百五十年の古民家は、大津市から里帰りした老夫婦によって再生され、地域の文化拠点としてにぎわっている。

▲体験会が行われた古民家
 集落のそばには国道365号線、自動車でしばらくといくとJR余呉駅、北陸自動車道インターがある。県地域振興課は「滋賀県は農山村でも交通の利便性がよく、足を少し伸ばせば、病院、店もある。京阪神、中京に近いので、需要は多いはず」と分析する。

 需要が多い分、ニーズは様々だ。意見交換会で参加者からは「田舎では食育に安心感があるが、収入面から不安を感じる」「田舎の楽しみ、生活の仕方を知る意味で、田舎体験は多く実施してほしい」「かたひじ張らず、集落で仲良く暮らせるのがよい」といった意見も飛び出した。

 ただ、これまでは移住を希望しても、都市と地域の橋渡し役がいないため、空家物件の情報探しや、地域にとけ込めなかったりと、不安と苦労が多かった。

 これを受けて、余呉と米原、湖北、木之本、西浅井の五市町は、湖北地域移住・交流事業実行委員会を設立し、移住者の体験談を聞いてニーズを探ったり、地域の受け止め組織づくりを検討している。

 なお、県は移住者を受け入れるための空き家を探している。申し出は、県立大学の地域づくり調査研究センター(0749ー28ー8612)まで。


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お百姓さん、映画づくりに挑む

栗東市農業後継者クラブ員ら

短編ドキュメント「農業っていいね」
=テーマは家族と消費者、大地への愛…=


▲平飼いで質の高い卵を追求する中辻さん
◆湖南・栗東市◆

 農業を取り巻く現状は、輸入農産物との価格競争、就農者の高齢化、担い手不足などで厳しく、「農家は元気がない」と思われがちだ。ところがどっこい、希望をもってがんばっているお百姓さんはたくさんいる。「農業に目を向けてもらうきっかけにしたい」と、栗東市で手づくりの農業ドキュメント映画に挑戦するお百姓さんを訪ねた。

 市内荒張で養鶏業を営む中辻正人さん(45歳)が、映画づくりを栗東市農業後継者クラブ(会員十人)で提案したのは、減収を補う昨年春先の短期アルバイトの体験がきっかけだった。

 「収入が多いのに若者の目は死んでいるけど、収入の少ない私は生き生きしている。どっちが本当に幸せなんだろうか」。

 日本の農業人口は六%に満たないが、それ以外の人は農業の楽しさを知らない。「よし、農業映画をつくろう」。

 しばらくして滋賀シネマファンクラブのシネマ塾で、映画「ナビィの恋」で知られる中江裕司監督に出会うことができ、親身なアドバイスをもらった。
 「プロが撮るよりも、自らがありのままの姿を撮影したほうがリアルだ」。

  ◆ ◆ ◆ ◆ 

 さっそく夏からクランク・インし、日常の作業風景やお客さんとのやりとりを、たった一人の従業員の妻と長男がカメラマンとなって追った。

 撮影中は、自らをかえり見る機会にも。脱サラして十年あまり。消費者の顔が見えるものづくりで毎日が充実しているが、不安定な経営、年中休みなしの労働で家族に感謝しながら、「すまない」という気持ちでいっぱいだった。 

 そこで思いきって、胸にしまい込んでいる不安を、ファインダー越しに妻にそっと訊ねた。「私との二人三脚、やめたいと思ったことはありませんか」。妻は「一度もありません」と。思わず目頭が熱くなり、作業する手に力がこもったという。

 中辻さんは無事、制作を終え、「笑いもあり、農業に親しみをもってもらえる、肩ひじ張らない作品づくりを心掛けた」とPRしている。

  ◆ ◆ ◆ ◆ 

▲農業と福祉の連携を模索する門田さん
 もう一組の出演農家として名乗りを上げたのは、市内で野菜づくりに励む農業、門田充史さん(32歳)だ。後継者クラブで賛否両論のなか、「やってみないと分からない」と身を乗り出した。

 非農家の身ながら三十一歳で独立。新規参入の厳しさを痛感しながら、福祉施設へ野菜を納入する。将来的には、障がいのある人を雇用し、障がい者が自立できる社会を志す。

 撮影では、畦にカメラをつったてて、種をまいているシーンや、車窓からの田園の風景、出入りする福祉施設の人々を、淡々としたタッチで映像化した。

 門田さんは「農業は一年で結果が出ない。たい肥が分解され、土になる営みが繰り返され十年たってようやく結果が出る、根気のいる作業。映画でそれが伝われば」と話している。

 なお、二十分の短編二作品の上映会「農業っていいね」(栗東市後援、JA栗東市協賛)は三月以降、滋賀会館シネマホール(大津市)での開催を目指している。また、当日は中江裕司監督の短編作品も鑑賞する予定。


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私立大最大級の研究拠点に

立命館大学びわこ・くさつキャンパス

4月から生命科学部、薬学部を設置
=両学部連携でライフサイエンス創造へ=


▲新学部棟の完成予想図
◆湖南・草津市◆

 “二一世紀は生命科学の世紀”といわれるなか、立命館大学は、びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東)に生命科学部と薬学部を四月から開設する。これによりびわこ・くさつキャンパスは、私立大学では最大級の研究拠点(理系四学部二十学科と大学院)となり、医療、環境、諸産業界との産学官連携が今後ますます進みそうだ。

 両学部は総合大学の強みを生かしながら、それぞれ学問領域を深く掘り下げ相互に関わりあい、融合していくことで新たなライフサイエンスの創造を目指す。

 生命科学部の設置学科は、<1>エネルギー・環境などの課題に分子レベルから探究する「応用化学学科」<2>生物の構造や機能を解明する「生物工学学科」<3>生命科学と情報科学を融合した「生命情報学科」<4>予防医学の発展を目指す「生命医科学科」ーの四学科で、定員二百八十人である。

 予想される進路は、化学、医薬品、食品、電気、機械メーカー、環境関連分野、ソフトウェア、エレクトロニクスメーカー、健康機器メーカー、公務員、医療機関、病院経営、大学院進学など。

▲強力な放射光が利用できる実用放射光実験施設
 一方の薬学部は六年制の単科で、定員百人に対して、三十人以上の教員による少人数教育を徹底する。入学時より一人ひとりの学生に専任教員がアドバイザーとして履修相談にのるとともに、一年次は少人数クラスでの基礎演習で生命の尊厳や医療倫理に関わるテーマの討議を行ったり、病院や薬局で早期体験学習を行うなど、医療人として導入教育をきめ細かく行う。

 予想される進路は、薬剤師、創薬・製薬関係、化学・食品関係、医療・薬事行政関係、研究・教育関係など。

 また、両学部の教育の特色は、医科大学(滋賀医科大学、関西医科大学)との連携による高度な教育・研究▽総合大学ならではの多様な学び▽研究活動で必要な実践的な英語力を身につけるプログラムーが挙げられる。

 さらに、ライフサイエンス分野は今後ますます広がり、深化することが予想されるため、両学部を緊密に連携させる学部横断アドバンスト科目を設置し、総合的な教育研究を進め、広い視野と高い知識、技能を備えた人材を育てる。


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本当の姿・味を知って

=地場産物で学校給食=


▲愛知川で捕まえたウナギを食材に、親子料理教室を楽しむ子どもたち
◆東近江・東近江市◆

 食に関する生きた教材として重要な役割を担っている学校給食に、地場産物を取り入れる「地域に根ざした学校給食推進事業」が東近江市で始まり、市立能登川東小学校をモデルに地産地消の食育推進が行われている。

 学校給食は、児童生徒の健全な心身発達のため、栄養バランスのとれた食事を提供するとともに準備や後片付けの協力、食事マナーを身につけるなど「食」に関する生きた教材として重要な役割を担っている。

 同市では、旧一市六町が合併し、琵琶湖から三重県境まで広がる県内で三番目の大きな市になった。このため、学校給食も各地域で異なり、小学校だけの実施や幼稚園・小学校・中学校全部の一括調理など様々で、調理方式も異なっている。

 このため、園児から中学生までが美味しい学校給食を食べられるよう、給食の統一化を図る基本計画が策定され、生産者と地域をつなぐ地産地消の仕組みづくりが進められるなか、今年度から県の栄養教諭が派遣され、同校をモデルに同推進事業が始まった。

 同事業は、店頭に並ぶ姿しか見る機会のない子どもたちに「旬」な野菜の姿と味を知ってもらい、生産の苦労や楽しみ、人々のつながりを通して食べることの大切さ・感謝の心を持つことや、家庭の食力推進および地場産物の供給確立で地域農業の生産振興を図るもので、行政、生産者、農業団体、保護者、学校関係者らが一体となった推進委員会が設けられている。

農家・漁師が先生に


 取り組み内容は▽近江米を使った米飯給食の推進▽地場産物や地元加工品の活用▽「東近江の日」や郷土料理を取り入れた給食▽給食だよりなど保護者等への情報発信―などで、地元農家や漁師らが講師となる親子料理教室も行われている。

 特に「東近江の日」では、塩・コショウを除く食材のほぼ一〇〇%を地元産で調達し、朝穫り野菜や琵琶湖の魚など旬のおいしさを届ける人気の給食だ。

 また、「今月のダイコンは◯◯さんの環境こだわり農産物」と紹介することで、地域とのつながりや生産者への親しみが増し、▽農業を身近に感じるようになった▽食べ物を大切にするようになった▽食べ残しが減った―など、数多くの効果が現れている。

 この活動が広がり、地域によって違いはあるものの、産直グループからの仕入れや地元の八百屋、個人生産者から契約納入していた経過もあり、十八年度の地場産物活用率は二二・七%。味噌やイチゴジャム、豆腐などの加工品を含めると二四・七%になるといい、米飯給食については週二回から三〜四回に増えた。

 学校教育課の倉田修さんは「生産者や調理をする人の気持ちを子どもたちが理解し、食材そのものに感謝の気持ちを持つことが大切。それを伝えることが出来る教育が食育で、本物の野菜の姿と味を伝え、東近江や日本の食文化を教えたい」と話す。

 また、地域全体で子どもたちを育てる社会環境づくりにも夢を描き、地産地消の紙芝居やビデオ教材を制作中で、将来的には、子どもたちが育てた野菜や地場産物を使った「料理コンクール」で、給食の新メニューを登場させたいという。


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歌に夢を見い出した!

日野町の江頭翼くん

=いつか武道館に立ちたい=


▲東近江市糠塚町の敬老会で熱唱する翼くん
◆東近江・日野町◆

 歌うことが生きがい―。日野町在住の江頭翼くん(12)は、生まれつき脳性まひで車いす生活を送る中、得意の歌を生かして老人ホームへの慰問や敬老会・夏祭りにゲスト出演している。地元では名の知れた歌手で、人の心を熱く元気にする翼くんに迫った。

 千四百五十五グラムで出産日よりも早く生まれた翼くんは、脳性まひにより運動機能に障害が残り、車いす生活を余儀なくされた。「手は使えない」という医師の宣告を覆し、今は、しっかりと右手でマイクが握れる。

 母・洋子さんによると、乳児期の翼くんは泣き通しで、おもちゃやテレビを見せても全く興味を示さず、唯一、演歌を聞くと泣き止んだという。二歳のときに祖父から歌手・村田英雄のデビュー曲「無法松の一生」を教わり、三歳でデビュー間もない氷川きよしの大ファンに。車いすに直筆サインをもらうほど、親子で追っかけをして全国を駆け巡る毎日が、歌に夢を見い出すきっかけとなった。

 聞くことから歌うことへ興味を持ち始めた翼くんは、歌詞カードを素早く目で追えないため、家で繰り返し曲を聞き込み、音程・リズム・歌詞すべてを記憶する。

▲マイクをしっかりと右手で握り歌う翼くんのはちきれるばかりの笑顔
 現在、歌える曲は三十曲以上。フォーク・ブルースを演奏するグループ「翼&ウイングス」やBEGINを主にカバーするユニット「コロッケーず」も結成し、演歌以外に音楽活動また仲間の幅を広げている。

 また、八年前から、老人ホームや地域の敬老会・夏祭り、チャリティーコンサートなどへの出演依頼も舞い込むようになり、多い月で十ステージをこなす。「拍手が大きかったり、『元気になった』と言われるとうれしいし、楽しく歌うと自分の心も良くなって気持ちがいい」とはちきれるばかりの笑顔で語る翼くん。

 「私がつー(翼くん)の一番のファン」と豪語する洋子さん手作りの衣装を身にまとい、どの会場でも自らの力を振り絞って一曲ずつ丁寧に歌いあげる。高齢者相手なら「長生きしてくださいね」と愛のこもったメッセージを歌に添える心配りも忘れない。

 そんな翼くんの歌に対する姿勢や頑張りを知った三重県在住の作曲家・大山栄氏が、今年の夏、未発表曲「男やもめの三度笠」をプレゼントした。「最初は自分が歌うべきではないと思ったけど、親子の絆を描いた部分が感情移入しやすくて、すごくいい歌」と、翼くんは初の持ち歌に大喜び。

 打てば響く歌の世界に生きがいを見い出した翼くん。「アルバムを作る話があるので、いつか武道館に立ちたい」と、夢を追いながら自らの道にしっかりと轍(わだち)を刻み込む。


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映画づくりワークショップ第2弾は

あなたの「遺言」を作品に

=近江八幡舞台にオムニバス作品=


▲「タイムカプセル アドベンチャー」の完成披露上映会で映画づくりの思い出などを語った子どもスタッフと、新企画を披露した原監督(左)――県立男女共同参画センターで――
◆東近江・近江八幡市◆

 昨年、近江八幡市を舞台に地元の小中学生七人を主人公に映画づくりに取り組んだ「子ども映画づくりワークショップ2007in近江八幡」の第二弾として、今年は、公募で寄せられた「遺言」をコンセプトにしたオムニバスのドキュメンタリー映画づくりが企画されている。

 昨年の、映画づくりを通して成長した子どもたちの成果を、単発で終わらせることなく、さらに地域に根付かせ、発展させようと、子ども映画づくりを指導した映画監督の原一男大阪芸大教授、ワークショップを企画運営する「地域プロデューサーズ ひょうたんからKO―MA(こま)」(中川豊一代表)、映画づくりの拠点となった市立マルチメディアセンターが、再びタッグを組む。

 企画によると、近江八幡市にゆかりのある七十歳以上の人から「遺言」を公募して数人を選考し、本人に取材やインタビューを行うほか、その願いを実際にかなえる過程をカメラで追跡し、オムニバス形式で映画を制作する。

 一人ひとりの人生から見えるもの、その追求と発信がテーマとなる。

▲2007年度作品「タイムカプセル アドベンチャー」が収められたDVD
 「遺言」の内容については、自分がやり残したこと、後悔していること、もう一度会いたい人など、「死ぬ前にこれだけはやっておきたい」こと。応募にあたっては、その理由や思いを添えてもらう。本人の同意があれば、他薦でもよい。詳しい応募方法等は、近江八幡市立マルチメディアセンター(出町 0748―31―0800)へ。また、映画の企画、取材、撮影などのスタッフも募集している。

 昨年十一月に行われた子どもたちの作品「タイムカプセル アドベンチャー」の完成披露上映会で今回の企画を披露した原監督は、「今度は、大人の映画、ドラマになる。プロの役者も入れて本格的な作品に仕上げ、映画館でも上映したい」と、意気込みを語った。

 同上映会後には、参加した子どもたちと家族、スタッフが、八幡山の豊臣秀次像のすぐ近くにサクラの木を記念植樹し、子どもスタッフが自分達の作品と同じように、十年後の自分に宛てた手紙や記念品をタイムカプセルに入れて埋め、十年後の再会を誓いあった。

 今度は逆に、人生の階段を登りつめて来た人たちが、それぞれの心の中に埋め込んだタイムカプセルを開けることになる。


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「世界料理オリンピック」出場の南さん

ドイツの空に日の丸を

=ホテルニューオウミから日本代表=



▲料理を披露する南さん――大津プリンスホテルでのガラ・ディナー(昨年10月30日)で――
◆東近江・近江八幡市◆

 二〇〇八年はオリンピックの年。北京でのスポーツ界アスリートたちの活躍が期待されている。しかし、オリンピックはスポーツの祭典だけではなかった。料理界にも四年に一度の祭典「世界料理オリンピック」があり、今秋ドイツで開催される。そして、近江八幡市からホテルニューオウミの南康成洋食調理長が日本代表チームの一人として出場する。世界の料理人たちとの対戦を楽しみに、胸の奥に秘めた闘志を燃やしている。

 「第二十二回世界料理オリンピック」は十月十九日から二十二日まで、ドイツのエアフルト市で開催される。四年に一度の開催で、世界司厨士協会加盟七十二か国から選抜された西洋料理の一流コック・パテシエ総勢千五百人がその腕前を競う。百年の歴史を持つ料理界最高峰の大会だ。

 日本は昭和四十七年から出場。全日本司厨士協会が全国十三地区の支部持ち回りで選手を選考しているため、出場の機会は四十八年に一度しか与えられない。実力と運を兼ね備えていなければ選ばれることもない。その意味でも、代表入りは大きな名誉である。

▲世界料理オリンピック日本代表チーム 左から三浦、伊藤、久保田、南、村上、滝本の6選手と安田コーチ――大津プリンスホテルで――
 今回は京滋地区から選出の番で六人が選ばれた。四年前の前回大会では、四国地方本部で結成した日本チームが銀メダルに輝いているだけに、今回はさらにその上の金メダル獲得へ選手は闘志をみなぎらせる。

 国際大会に慣れることと自分達のレベルの腕試しにと出場した昨年十月にロシアで開催された「クレムリン国際料理大会」では、初出場ながら金メダルを獲得。オリンピック本番へ確かな手応えをつかんだ。そして、経験豊かな各国強豪チームに、日本チームのレベルの高さを示すことができ、何よりも、チームが名実共に一つになった瞬間だった。

 ナショナルチームは、南康成さんのほか、三浦健史さん(大津プリンスホテル)、村上貴さん(ホテルグランヴィア京都)、久保田和行さん(大和学園京都調理師専門学校)、伊藤道彰さん(ルヴェソンヴェール=京都市)、チームリーダーの滝本将博さん(京都ブライトンホテル)の選手六人と、コーチの安田和彦さん(大和学園西洋料理主任教授)で結成する。

 安田コーチは、「クレムリンで多くの経験を積むことができた。オリンピックでもすばらしい成績があげられるようがんばりたい。自然体で、大切に仕上げることをモットーに、個の力を全体に結集し、常の仕事をコツコツと出すことがいい結果につながる」と、本番に向けての抱負を述べた。

 南さんは、「メンバーと一緒に仕事をするのが楽しくなってきた。期待に添えるべく、夢をかなえるべく、またドイツでがんばりたい」と、オリンピック出場をプレッシャーどころか楽しみに感じる、自信とたくましさを示してくれた。

 日本が誇る六人の戦士たちが、オリンピックという晴れの舞台で、日本の料理人の神髄を披露し、世界の料理人たちと頂点をめざした激しい料理バトルを戦わせくれることだろう。ガンバレ日本代表!ガンバレ南さん!。


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