平成20年1月17日(木)第14932号

◆大津・大津市◆
自治会行政からの脱却を
大津市の課題を検証する
山田前市政の呪縛(じゅばく)を解け
=20日投票の大津市長選 =

◆大津・大津市◆
1件もない「一般競争入札」
=「指名入札」と「随意契約」のみ=


◆湖東・愛荘町◆
手嶋氏を講師に
「新春講演会」
=ねっと湖東=


◆東近江・東近江市◆
永源寺温泉「八風(はっぷう)の湯」
今夏オープンに向けいよいよ着工へ
=19日に起工式=


◆東近江・東近江市◆
「商家に伝わるひな人形めぐり」展
市観光協会 五個荘支部
パンフレット作成
=会場付近の案内やイベント掲載=


◆東近江・東近江市◆
感謝忘れず勝負に挑む!
=蒲生で 「百人一首かるた大会」=


自治会行政からの脱却を

大津市の課題を検証する

山田前市政の呪縛(じゅばく)を解け
=20日投票の大津市長選 =


▲向かって左から目片氏、井上氏、黄瀬氏(8日、大津市役所の合同会見)
◆大津・大津市◆

 任期満了に伴う大津市長選は十三日に告示され、再選を目指す現職の目片信氏(66)=自民、公明推薦=、新人で共産党大津湖西地区副委員長の井上敏一氏(55)=共産推薦=、新人でNPO法人代表の黄瀬紀美子氏(55)=民主、社民支持、対話の会推薦=の三候補が二十日の投開票へ向け、デッドヒートを繰り広げている。そこで市の課題に迫ってみた。【石川政実】

 「大津市自治連合会の会長や副会長の名前を教えてほしい」と取材すると、市自治振興課の担当者はしぶしぶ教えてくれたものの、「かくかくしかじかの取材を受けたことを会長や副会長にご報告をします」と念を押してきた。それは、自治連合会に対する過剰ともいえる反応だった。

 市には、七百一自治会が存在する。その上に三十六の小学校区ごとに学区自治連合会があり、この頂点に自治連合会が君臨し、他市には見られないピラミッド(ヒエラルキー)構造を形成している。学区連に呼応する形で市は三十五の支所を設置。予算編成時期には、学区連を通じて自治会の予算要望が行われて、議会 の空洞化も招いている。それは、皮肉にも山田豊三郎前市長がつくりあげた最高傑作でもあった。

●巨大ピラミッド構造


 昭和五十五年、当時助役であった山田豊三郎氏は、山田耕三郎市長の後を継ぎ、無投票当選して以来、六期二十三年に及び市長を務め、平成十五年に引退した。長期政権を支えたのは、現・自治連合会顧問の山本俊一氏だった。  

 自治会は、時として行政の下請けに甘んじる一方、いざ選挙になれば山田氏や自民党の集票マシンと化した。市では、約七百自治会や学区連に対し、年間約七千四百万円の報償金を支出している。報償金を一部自治会役員らが会員に報告しなかったため、「市は自治会に報償金を支出することを中止すべき」として、十二 年ごろに住民らが相次いで訴訟を起こした。

 前回(十六年)の市長選で保守系市議や自治会をバックに初当選した目片市長は、山田前市長の懐刀(ふところがたな)であった佐藤賢助役を起用し、自治会の報償金も継続するなど、事実上、山田市政を継承した。

 一部自治会役員が市政に隠然たる力を持つこともさることながら、むしろ市が学区単位のミクロ的視点に陥り、マクロ的な行政を見失っていることの方が重大である。それは、中心市街地の空洞化問題にもつながってくるからだ。


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1件もない「一般競争入札」

=「指名入札」と「随意契約」のみ=


◆大津・大津市◆

 山田前市長は、琵琶湖のなぎさ公園の整備など大型公共事業に尽力した。それはまた学区ごとに公共事業を再配分し地元建設業者を育成する産業政策でもあった。建設会社社長の経験がある目片氏は、この仕組みを引き継き進化させた。

 道路や建物などの工事や、設計などの委託などの事業を行うにあたって、地方自治体は入札を行い、業者に発注する。入札契約方法には、自由に業者が参加できる「一般競争入札」、行政が業者を格付けしたりして何社かを指名する「指名競争入札」、特殊な技術をもつ業者とは入札せずに契約する「随意契約」などがあ る。

 ●県が1億円、大津市24億円


 各自治体では近年、厳しい財政事情の中、談合の温床になりやすい「指名競争入札」や、官民癒着が起こりやすい「随意契約」をできる限り縮小させ、「一般競争入札」を増やす傾向にある。

 大津市の入札制度は、一般競争入札の条件として、「予定価格二十四億一千万円」の工事、さらに平成十九年度から新設した「条件付一般競争入札」でも「十億円以上二十四億円」の工事と設定されている。

 たとえば県の一般競争入札の条件は「一億円以上」、市レベルでも近江八幡市や長浜市が「一億円円以上」などとなっており、大津市の一般競争入札のハードルがいかに高いかがうかがえる。

 ●92%占める指名入札


 このため同市の十八年度の工事・委託の契約は、本紙集計によれば、工事が二百七十一件、委託が七十九件―の計三百五十件(総額五十一億七千九百億円)だが、このうち約九二%は「指名競争入札」、八%は「随意契約」で、「一般競争入札」は十七年度に続いて一件もない。

 市があらかじめ設定した「予定価格」に対し、落札金額の割合を示すのに「落札率」がある。一般的に落札率が九〇%以上を占めれば、談合が行われている疑いも出てくる。十八年度の工事の平均落札率は、八三・五九%(十七年度八九・二二%)と前年度を下回ったが、これは公共工事の減少を反映して落札率が七〇% 台の過当競争が増加したもので、九〇%以上の落札率の工事は依然として多かった。

 ちなみに落札額「一千万円以上」の入札は、本紙集計によれば九十四件で、この平均落札率は九一%に達している。なお十九年度(昨年四月〜十二月)の工事・委託契約でも、まだ一般競争入札が実施されていない。

 十九年度の一般会計予算での市債残高(借金)見込みが平成元年に比べ約二倍の一千百七十億円に膨れあがる中、一般競争入札の条件緩和は避けて通れないといえる。

 〈注〉 長浜市は、地元業者対象に「簡易条件型一般競争入札」を設けており、「二千五百万円以上」


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手嶋氏を講師に「新春講演会」

=ねっと湖東=


▲手嶋龍一氏
◆湖東・愛荘町◆

 愛知川、秦荘、稲枝、豊郷町、甲良町、多賀町の六商工会で構成する「ねっと湖東(彦根、愛知、犬上地区商工会広域指導センター)」は、十九日午後一時から愛知川公民館で元NHKワシントン支局長で現在は、外交ジャーナリストや作家としても活躍している慶應義塾大学教授・手嶋龍一氏を講師に招いた「新春講演会」を開く。

 手嶋氏は、同支局長時代に起きた9・11テロ事件をアメリカから十一日間連続で中継。分かりやすい解説を交えて状況を詳しく伝えたジャーナリスト。九五年にNHKを退職して世界金融の闇を描いた小説「ウルトラ・ダラー」はベストセラーになった。他に「ライオンと蜘蛛(くも)の巣」、「インテリジェンス 武器なき戦争」などがある。

 当日は「未来を読み解くための、わざとしてのインテリジェンス・東アジア情勢を中心に」と題して講演する。

 入場無料で誰でも聴講できる。定員三五○人。聴講申し込みと問い合わせは愛知川商工会(0749-42-2719)へ。入場は定員になり次第締め切り。


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「商家に伝わるひな人形めぐり」展

市観光協会 五個荘支部
パンフレット作成
=会場付近の案内やイベント掲載=

 
◆東近江・東近江市◆

 近江商人発祥の地のひとつである五個荘の商家に伝わるひな人形を紹介する「ひな人形展」(二月一日〜三月三十日)の開催をひかえ、主催の東近江市観光協会五個荘支部はこのほどパンフレット=写真=を作成した。三万部発行し、市内の公共施設のほか、県内の宿泊施設、道の駅、観光協会に配置している。

 サイズはA4判で、カラー四ページ。表紙は、五個荘の商家出身の作家・外村繁の一族から同市へ寄贈されたひな人形(明治期の作品)で飾っている。

 見開きの二、三ページは、イラストを交えた周辺地図(五個荘金堂地区など)で、会場となる近江商人屋敷の中江準五郎邸と外村宇兵衛邸、外村繁邸、藤井彦四郎邸、近江商人博物館、観峯館のほか、食事処、駐車場も掲載している。

 四ページ目は、会期中のイベントとして、ひな人形の衣装をまとえる「おひな様に変身」(全期間・外村繁邸)▽着物姿で訪れる見学者への特典(全期間)▽人形師・東之湖氏指導による「おりびなづくり体験」(二月二十四日午後一時半・五個荘農村環境改善センター)▽東之湖氏ひな人形制作実演(三月二日午後一時・中江準五郎邸)―などを紹介している。

 問い合わせは、東近江市観光協会五個荘支部(0748―48―2100)へ。


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永源寺温泉「八風(はっぷう)の湯」

今夏オープンに向けいよいよ着工へ

=19日に起工式=


▲工事の準備を進める作業員ら
◆東近江・東近江市◆

 永源寺温泉「八風(はっぷう)の湯」(永源寺高野地先)の建設工事が、今年八月のオープンに向けていよいよ始まる。これに先立ち、十九日午前十時から、現地で安全祈願祭と起工式が行われる。

 現場では建築業者が工事に備えて、建設予定している温浴施設の中心線や掘削位置を、杭とロープで張って示したり、作業事務所を建てるなどして、年明けの七日から準備を進めている。

 この温泉は、合併前の平成十六年秋に旧永源寺町が掘り当てたもので、東近江観光の中核施設として位置付けられている。

 建設・運営については、東近江市が民間のアヤハレークサイドホテル(大津市)へ土地(約五千七百平方メートル)と温泉装置を無償賃与する民設民営方式がとられる。

 同社が市へ提出した提案書によると、施設は建物面積約千三百平方メートルで、永源寺をイメージした和風の外観。屋内風呂とサウナ、露天風呂のほか、レストランやリラクゼーションルームが設けられる。 


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=蒲生で 「百人一首かるた大会」=


▲暗記力で真剣勝負を繰り広げる百人一首かるたの部
◆東近江・東近江市◆

 「田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」。この歌で有名な万葉歌人・山部赤人ゆかりの地である蒲生地区で十二日、“第三十二回百人一首かるた大会”が開かれた。

 詩情豊かな古来の和歌に興味を引き付け、子どもたち相互の親睦を図ることを目的に、蒲生地区子ども会連合会が主催している年明け恒例の大会。

 午前九時、幼稚園児から中学生まで計四十二人が、会場の蒲生公民館学習室に集結。同連合会の福永正宏会長が「かるたは、自分と対戦相手、読み手の三人以上集まらなければできない。相手に感謝する気持ちを込めて、しっかりとあいさつをし、最後まで楽しんでいってほしい」と呼び掛けた。

▲頭を突き合わせて坊主めくりを楽しむ子どもたち
 また、同大会の常連である朝桜中学校一年生の平井夏海さんと平井萌生さん、高倉啓子さんが、蒲生東小学校が授業の中で積極的に取り入れている五色百人一首(百枚の取り札を五色に分けて、色別に二十枚ずつ一対一で対戦する)を実演。小学三年生から百人一首を覚え始めたという夏海さんは、昨年の五色百人一首県大会と近畿大会の覇者で、息をつく間もないほど素早い応酬に園児・児童に加えて保護者も釘付けとなった。

 競技は、百人一首かるた団体・個人戦と百人一首に親しむ坊主めくりの三部門で行われ、東近江市平林町の加藤嘉三さんが読み手を務めた。笑い声の絶えない坊主めくりと比べて、百人一首かるたの部では、参加者が読み手の声にじっと耳を澄まし、身を乗り出して闘志をみなぎらせた。残りの取り札が十枚を切ると、手を伸ばすスピードが早くなり、一枚取るたびにガッツポーズも見られた。

 古くから親しまれてきた小倉百人一首だが、坊主めくりとは対照的にかるたの部への参加者は減少傾向にある。そこで、同連合会では、百の歌を覚える前段階として二十枚暗記すれば戦える五色百人一首の競技導入を検討している。

 なお、大会結果は次の通り(敬称略)。

《百人一首かるた団体の部》優勝=NTMチーム(平井夏海・高倉啓子・平井萌生)

《百人一首かるた個人の部》優勝=平井夏海(中一)準優勝=野邑枢生(小三)三位=高倉啓子(中一)

《坊主めくりの部》優勝=福岡凛(園児)準優勝=久保山玲莉(園児)、向井良希(小二)


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