平成20年1月24日(木)第14938号

◆大津・大津市◆
公明の頑張りで現職延命
≪記者座談会≫大津市長選を振り返る
市民自治の風、今も吹き続ける
=嘉田知事、民主 正念場の草津市長選=

◆東近江・東近江市◆
みんなの気持ちです
愛東中生徒会が
=歩行補助車など贈る=


◆東近江・東近江市◆
本物の茶室で 「初釜」
=雰囲気に圧倒される子どもたち=


◆東近江・東近江市◆
小幡神社西殿を再建
五個荘中町
直撃の台風被害から9年3か月
=氏子ら再建委員会中心に尽力=


◆東近江・近江八幡市◆
強風の中、本殿へ火が迫る
文化財を火災から守れ
=篠田神社で消防訓練=


≪記者座談会≫大津市長選を振り返る

市民自治の風、今も吹き続ける

=嘉田知事、民主 正念場の草津市長選=



 既報の通り二十日に投開票された大津市長選は、無所属現職の目片信氏(66)=自民、公明推薦=が、無所属新人で会社社長の黄瀬紀美子氏(55)=民主、社民支持、対話の会推薦=、無所属新人で共産党大津湖西地区副委員長の井上敏一氏(55)=共産推薦=を破って再選を果たした。そこで今回の大津市長選を記者座談会で振り返りながら、今後の湖国政界の行方を展望してみた。                    

【まとめ=石川政実】


▲お祝いに駆けつけた嘉田知事と握手する目片市長の胸中は…(20日、大津市におの浜)
◆大津・大津市◆

――目片氏が再選した要因はなんだったのだろう。

 A 目片陣営は、市会議員や県議を中心にきっちりとした戦いをしたのは事実だが、やはり公明党の存在が大きかった。前回の目片氏の得票は約二万九千票だったが、ここに前回出馬した竹内照夫市議の得票約七千票、今回推薦した公明を一万四千票(昨年の県議選の二県議合計約二万票)と見て単純加算すれば、五万票にな るしね。また建設業界も市長交代を恐れて活発に動いた。

 ――民主、連合滋賀が稼動したのが正月明けと、黄瀬陣営は出遅れが響いたね。

 A 出遅れたのは事実だが、それでも十分勝てたよ。推薦した嘉田知事の政治団体「対話の会」に、例えば選挙通の西沢久夫元県議らがサポートしていたら、政策も戦略も違っていたはずだ。敗因は、目片市政のアキレス腱をつかなかった戦略ミスにつきる。

――次期衆院選をにらんだ場合、1区の川端達夫衆院議員(民主)にとって影響はあるだろうか。

 A 川端氏が昨年十二月初旬に直接、黄瀬氏を口説き落としただけに、ダメージがないといえば嘘になる。しかし、自主投票でお茶を濁すよりはよかった。対話の会との協働は、次期衆院選でいきてくるよ。

 C 十八日の目片氏の個人演説会で、嘉田知事誕生の立役者の冨士谷英正近江八幡市長は「最近の嘉田知事は、副知事を二人制にしたり、来年度予算編成で補助金を一律カットしたりと、もうおしまい」と激しい嘉田批判を行ったが、確かに嘉田知事が予算編成を誤ると政界の潮目につながりかねない。

 A その意味でも二月の草津市長選で、民主や対話の会が押す候補者が敗れれば、嘉田ブームが下降線をたどることも考えられるね。

 C 目片氏は、個人演説会でも足の運びがもたつく場面もあった。同氏には市民のためにより一層摂生に努めることが求められる。もし再発の事態になれば、あえて推薦した公明や自民の責任が問われてくる。

 B 井上氏は、「市庁舎の新築移転の中止」を争点にしたが、目片氏が移転にこだわらないと八日の合同記者会見でかわしたことで、あっけなく敗北したね。

 C いずれにせよ無名の黄瀬氏がわずか二週間で現職と肩を並べたのは、湖国の地殻変動が今も続いているあかしだ。地方主権をかけた市民革命は、嘉田知事誕生を第一幕とすれば、「霞ヶ関ぶっこわし」まで射程に入れた第二幕はむしろこれからだ。その意味でも、草津市長選は重要だね。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

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みんなの気持ちです

愛東中生徒会が

=歩行補助車など贈る=


▲アルミ缶回収で得た収益金で購入した歩行補助車を贈る愛東中の前生徒会役員
◆東近江・東近江市◆

 愛東中学校の生徒会役員を務めた三年生が二十二日、市社協愛東支所を訪れ、高齢者の歩行補助車二台と血圧計を寄贈した。

 前生徒会役員らは、地域に貢献できる取り組みとしてお年寄りに車椅子を贈ることを目標に掲げ、昨年四月から全校生徒に呼びかけ、アルミ缶回収運動を展開。月二回の回収日に生徒たちがアルミ缶を学校に持ち込み収益金の目標額を目指していた。

 十一月には地域で実施された資源ゴミ回収では一般家庭からもアルミ缶が持ち込まれ、合わせて六四○キロが集まり、回収業者に約六万円で買い取ってもらったことから資金の見通しが立ち、同支所に物品を相談したところ車椅子より歩行補助車が不足していることから二台を贈ることにした。

 愛東福祉センター・じゅぴあで行われた贈呈式には、前生徒会役員の三年生八人が出席。雁瀬雅彦前生徒会長が「地域の方々の協力も得て目標の収益金が得られました。どうぞ使ってください」と渋谷廣正支所長に手渡した。渋谷支所長は「ありがとうございます。大切に使わさせていただきます」と感謝した。

 生徒会として初めての取り組みだったが、現在の生徒会が同運動を継承している。


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本物の茶室で 「初釜」

=雰囲気に圧倒される子どもたち=


▲川島さん宅の茶室で初釜を体験する茶道クラブの子どもたち
◆東近江・東近江市◆

 蒲生マックスクラブの一つ“茶道クラブ”に所属する小学生十人が、同クラブ指導者である川島宗鞆さんの自宅茶室で「初釜」を体験した。

 蒲生地区内三小学校から児童十三人が入会している同クラブは、裏千家茶道助教授の川島さんが、おじぎの仕方からふすまの開閉、お茶・お菓子のいただき方など日常生活にも通じる茶席の作法を伝授している。

 「茶道は十まで習ったら、また一にかえるもの」と繰り返し積み重ねていく重要性を説く川島さん。「法事のときにお茶碗の片付けをしてくれた」や「物を大切に扱うようになった」と、同クラブに通う子どもの母親から生活態度の変化を聞くのが一番の喜びだという。

 普段は、蒲生公民館学習室で稽古をしているが、四畳半の茶室独特の雰囲気を一度味わってほしいという川島さんの思いから、今回のみ自宅で開いた。

 子どもたちは茶室に漂う研ぎ澄まされた静の時間に緊張した面持ちで、美しい席入りの方法などを教わりつつ、もてなす役ともてなしを受ける役を交互に挑戦した。

 新年を迎え初めてお茶をたてた仲上知甫ちゃんと佳甫ちゃん(小学六年生)は「礼儀作法を身に付けるために入会した。お茶をたてるには、覚えなければならないたくさんの順番があるので大変。今日はとても緊張した」と語り、他の子どもたちも「いつもと違う」と茶室の雰囲気に圧倒されていた。


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小幡神社西殿を再建

五個荘中町

直撃の台風被害から9年3か月
=氏子ら再建委員会中心に尽力=


西殿前で行われた奉祝祭(13日)

▲完成した小幡神社西殿
◆東近江・東近江市◆

 平成十年九月二十二日、滋賀県を直撃した台風7号で大きな被害を受けた小幡神社(五個荘中町)の西殿が、氏子や有志によってこのほど再建された。土地神をまつり、伝統行事を脈々と受け継いできた神社は、住民の心のよりどころだった。しかし、少子高齢化などで地域の結束が弱まるなか、経済的負担のかかる再建の道のりは平坦ではなかった。

 「夢かと疑い、立ちつくした」。小幡神社の宮司、芝原繁来さん(75歳)は、あの日の光景が忘れられない。外出先で胸騒ぎがして神社へ急いだ。目にしたのは、強風で大木が倒れかかり、真っ二つに割れた西殿だった。

 手の施しようのないほど大きな被害を受けており、修復を断念した。このため、ご神体を東殿へ遷し、西殿は解体撤去した。この後しばらく、再建の気運が高まることはなかった。

 というのも、西殿の氏子(梁瀬地区の約百戸)は、戦後すぐ焼失した地元寺院の復興に一息ついたところだったからだ。ただ、なかには「今がんばら
▲台風被害で大破した西殿(平成10年、神社提供)
ないと、本殿がない状態がずっと続く」と憂える人もいて、平成十六年になって再建委員会(氏子二十人)が発足した。

 同委員会は趣意書をつくり、目標額を四千万円に設定、氏子や出身者に寄付を募った。新興住宅からも協力があった。「これは、自治会運営の改革が進められ、新旧住民の溝がなかったお陰。それに氏子には寺普請に続いてよくしてもらえた」と、氏子代表である社務長、藤野泰志さん(60歳)は振り返る。

 運動をはじめて約二年で再建のめどがたち、平成十八年六月に地鎮祭が行われた。そして一年半の建築工事を経て昨年十二月一日、三間流し造の銅板葺き、敷地面積約十七平方メートルの西殿が完成した。

 これを祝う奉祝祭は、小雪が時折舞うなか今月十三日に営まれ、鏡割りや餅まきのほか、地元の太鼓グループの演奏で盛り上がった。訪れた住民たちは、激しくそしてゆったりと変化する勇壮な響きを、感慨深そうに聴き入っていた。


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強風の中、本殿へ火が迫る

文化財を火災から守れ

=篠田神社で消防訓練=



▲消火活動を行う消防隊
◆東近江・近江八幡市◆

 昭和二十四年一月二十六日、現存する世界最古の木造建築物「法隆寺金堂」で火災が発生し、貴重な文化財の壁画(一部)が消失した。二十九年に法隆寺金堂の修復が行われ、この機に二度と惨事を繰り返さないためにと、三十年から毎年一月二十六日を「文化財防火デー」に指定し、全国で文化財を火災や災害から守るための訓練がこの日にあわせて行われている。

 文化財防火デーを前にした十九日、火まつり(篠田の花火保存会 県選択無形民俗文化財)や宝篋印塔(ほうきょういんとう 鎌倉時代 市指定文化財)などで知られる近江八幡市上田町の篠田神社でも、近江八幡消防署、地元消防団、自治会、自警団、老人会、神社関係者、市教委関係者など約七十人が参加して、地域の大切な文化財を守るための消防訓練が行われた。

 午前九時半、「篠田神社社務所から出火、強風にあおられ、本殿東側の林に延焼拡大し、本殿や拝殿にも火の手が迫っている。また、初期消火活動中の神社関係者一人が負傷している」との一一九番通報で、訓練は進められた。

▲地元自警団や消防団も延焼を食い止める
 老人会による消火器を使った初期消火訓練、地元消防団や自警団と消防の連携による放水・消火、負傷者救出などの訓練が、住民らの見守る中、きびきびと繰り広げられ、約十五分後には鎮火することができた。

 訓練後、小西秀隆上田町自治会長は「迅速な消火活動で、大変心強く思います。火災のシーズンとなり、火事を出さないよう心がけていきましょう」と、あいさつ。福本繁治氏子総代も「火災はいつ発生するかわからない、日頃の訓練を重ねておくことが大切」と、防火と文化財保護への理解と協力を求めた。

 中江義一市教育長は「大切に守られて来た地域の財産を、未来永劫守ってもらえますように」とあいさつするとともに、斎藤俊信県教育長からのメッセージを伝えた。

 淺田正夫市消防団長は「市内にあるたくさんの文化財を守るには、住民のみなさんの協力が必要」と、また、青木幹泰近江八幡消防署長も「先人から引き継がれた文化財を、未来に引き継ぐ責任があります」と、防火意識の徹底と心構えを訴えた。

 


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