平成20年3月23日(日)第14989号

◆東近江・東近江市◆
そば生産優良地区に選ばれる
東近江市 林田町農業生産組合
全国協同組合理事長賞を受賞
=資源循環型への取り組み評価=

◆東近江・東近江市◆
障害者の自立支援の拠点
「クリエートプラザ東近江」事業開始
=地元の無認可作業所も参画、法人化へ=


◆東近江・東近江市◆
里山を整備して
獣害シャットアウト!
永源寺高野町 緩衝地帯3万平方メートル
=愛東外町 雑木林を伐採し羊放牧=


◆東近江・東近江市◆
4歳から87歳までの力作紹介
工房「彩」造形教室作品展
=永源寺図書館で来月6日まで=


◆東近江・近江八幡市◆
「ほんがら松明」復活
ドキュメンタリー映画完成
半世紀前の青年 伝統継承への思い
=長岡監督 島町の自然や営みと共に=


そば生産優良地区に選ばれる

東近江市 林田町農業生産組合

全国協同組合理事長賞を受賞
=資源循環型への取り組み評価=


◆東近江・東近江市◆

 東近江市の林田町農業生産組合(特定農業団体、高橋至組合長)は、平成十九年度全国そば生産優良地区表彰で「全国蕎麦製粉協同組合理事長賞」を受賞した。

 この表彰は、全国の蕎麦生産地区の農業者や生産集団が、栽培技術の向上によって省力化、低コスト化を図りながら作付け面積を拡大し、玄そばの出荷だけでなく、加工品として付加価値を付けた販売への取り組みなどをたたえるもので、他の模範として同組合が表彰を受けた。

 この地域は、昔から鈴鹿山脈を源に流れる愛知川の豊かな水の恩恵を受け、緑豊かで肥沃な農地に恵まれ、良質の近江米が生産されている。また、以前は愛知川の河川であったといわれ、排水性に富みそば栽培に適した土地でもある。

 そば栽培は麦あと農地の高度利用として作付けされ、企業の食堂から発生した食品残りかすの乾燥ならびにバイオ菌による処理物を利用
するなど、資源循環型の農業に取り組んでいる点も評価の対象となった。

 収穫したそばは、京都の製麺所に販売する一方、町内の子供会や婦人会主催のそばうち体験教室を開いたり、地域の夏祭り、農林水産祭りなどのイベントにも参加するなど、地域貢献にも活用され、近江温泉湖東ホテルのそばメニューが好評を受けている。


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障害者の自立支援の拠点

「クリエートプラザ東近江」事業開始
=地元の無認可作業所も参画、法人化へ=



▲4月からオープンするクリエートプラザ東近江の「びわ湖ワークス」(東近江市能登川支所隣)
◆東近江・東近江市◆

 障害のある人の就労を支援することで、社会的自立をサポートする多機能型事業所群「クリエートプラザ東近江」(滋賀県社会福祉事業団運営)が、東近江市の五個荘・能登川地区で四月からスタートし、このうち就労訓練施設「びわ湖ワークス」(躰光寺町)が同月二日から開所する。この施設は、旧能登川水道事業管理センターを滋賀県社会福祉事業団が同市から借り受け、改修したもので、のと川共働作業所(四月から改称・能登川作業所)と五個荘共同作業所(同・マイルド五個荘)とともに、クリエートプラザ東近江を構成する。障害者の就労支援を目的に、複数の施設を一体的に運営するのは県内初。

 この取り組みは、同事業団運営の知的障害者入所施設「県立しゃくなげ園」(日野町)の今月閉園に伴い、退所者の移行先を確保するため実施されたもの。

 また、無認可の五個荘共同・のと川共働作業所も安定経営を目指すため、市の肝入りでクリエートプラザ東近江に参画し、法人化を果たす。両作業所の運営主体は、四月から滋賀県社会福祉事業団へ移る。

 事業団によると、利用者は障害の程度に応じて施設を選べる。具体的には、○1就労移行・継続支援(雇用A型)のある「びわ湖ワークス」(躰光寺町)○2就労支援のうどん店「いっぺき」(五個荘金堂町)○3就労継続支援(非雇用B型)の「能登川作業所」(山路町)○4生活介護も受けながら生産・創作活動を行う「マイルド五個荘」(五個荘山本町)ーの四か所。

 このうち、びわ湖ワークス(定員二十五人)では、二年をめどに企業就職を目指す訓練生と雇用契約に基づく利用者が、クッキーとうどんを製造する。施設は、鉄筋コンクリート二階建て、延べ床面積五百三十平方メートルで、食品製造室と多目的室、更衣室、事務室などを設けた。

 また、本人の能力に応じて、町家を改修したうどん店「いっぺき」(六月開店予定)での就労や、企業での職場実習も行う。

 食品の品質については、安全安心の素材で評価の高い菓子工房と提携するとともに、エアシャワーを導入するなどして衛生管理を徹底し、市場で十分通用する商品を目指す。

 また、「能登川作業所」(定員二十人)と「マイルド五個荘」(同十五人)では、委託作業や図書館喫茶の運営、自主製品の製造を行い、継続して働ける環境づくりに重点を置く。

 このほか、民家を改修したグループホーム・ケアホームが、躰光寺町(定員五人)と五個荘北町屋町(同十人)に今春から開設され、同事業利用者の地域での共同生活も支援する。

 今後の課題について、白波瀬康徳準備室長は「給料が支払えるよう利益を出すため、自主製品開発や販路開拓に努めたい。また事業は福祉サービスなので、日中の仕事だけでなく、生活全体のケアも見据えて、継続して通ってもらえるようにしたい」と抱負を語っている。


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里山を整備して

獣害シャットアウト!

永源寺高野町 緩衝地帯3万平方メートル
=愛東外町 雑木林を伐採し羊放牧=


▲竹やぶを伐採する住民ら(永源寺高野町)
◆東近江・東近江市◆

 東近江市内の永源寺高野町と愛東外町で今月初め、サルやイノシシなどの獣害を防ごうと、里山整備と羊の放牧が行われた。両集落は、背後に山、向かいは愛知川河畔の竹やぶが迫る地域で、従来から野生動物の被害に悩まされてきた。

 これを受けて、昨年八月から「獣害のない元気な郷づくり」事業に取り組むことになり、住民と県・市職員が、野生獣が潜む集落周辺の雑木林や竹やぶの伐採を進めてきた。

▲羊が放牧された緩衝帯(愛東外町)
 同事業は、集落と山の間に緩衝帯をつくることで、野生獣と人間の住み分けを行い、農業や生活に対する被害の軽減を図ろうとするもの。市農林水産課によると、事業実施によりニホンザルの出没が減少し、群れの行動区域も大きく変化したという。

 永源寺高野町では、集落を縦に貫く竹やぶ(三万平方メートル)の伐採が終了し、愛東外町については、サル、シカが潜む山すその雑木林(同)を切り倒し、下草が生えないように羊二頭を放牧した。

 かつて里山と呼ばれた集落周辺の山林、竹やぶは、燃料や民具の材料、食料採取の場所としてきれいに整備されていたが、ガス、石油の普及に伴って手入れが行き届かなくなった。

 このためサル、シカ、イノシシなどの野生獣が潜むようになり、集落周辺の農地が荒らされるようになった。東近江市内でも、獣害の発生する地域が毎年拡大している。


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4歳から87歳までの力作紹介

工房「彩」造形教室作品展

=永源寺図書館で来月6日まで=


▲永源寺図書館で展示されている作品
◆東近江・東近江市◆

 東近江市永源寺相谷町、工房「彩」造形教室の作品展が、永源寺図書館(山上町)で来月六日まで開かれている。

 同教室はオープンして今年で十五年。自然に囲まれたログハウスでは、幼児から一般までの生徒十八人が、水彩画や油絵、アクリル画、デザイン、工作、陶芸、木工に取り組んでいる。

 会場には、四季の自然や風物を題材にした絵画、ウッドチップを使った立体作品、自分をイメージしたデザイン画など百三点が展示されている。

 このなかで最年少の四歳の幼児は、基本の三原色(赤、黄、青)と白色でつくった絵の具で、見ていて楽しくなる水彩画を描いている。最年長八十七歳の生徒は、「赤富士」「釧路湿原」など油絵の力作を出展している。

 主宰の奥田教子さんは「生徒が伸びていくことは、私にとっても大きな喜び。ぜひ、作品展を見に来てほしい」と話している。

 なお、出品者は次のみなさん。敬称略。

 稲垣テルヨ▽犬田美穂▽井上遥▽井上恵▽鵜野将行▽大槻航介▽大槻隼斗▽大槻莉帆▽奥田彩▽奥田教子▽河原田麻結▽北村友貴▽木田健太▽小嶋志緒莉▽塩田愛美▽山上恭加▽山上紗矢▽山本潤平。

 問い合わせは同図書館(0748―27―8050)へ。毎週月、火曜日は休館。


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「ほんがら松明」復活

ドキュメンタリー映画完成

半世紀前の青年 伝統継承への思い
=長岡監督 島町の自然や営みと共に=


▲観客でいっぱいの完成記念上映会――近江八幡市立島小学校体育館で――
◆東近江・近江八幡市◆

 老人クラブのおじいちゃん達の情熱が、半世紀途絶えていた「ほんがら松明」をよみがえらせた。五十年前の青年のころの熱い思いと、町を愛する思いが、炎となって燃え上がった。

 近江八幡市島町では千七百年の伝統を誇る春の祭に、五穀豊穣を祈って奉納され、燃やされる、竹、菜種、ワラ、ヨシなどで作った巨大な燭台の形をした「ほんがら松明」が代々引き継がれてきた。

 しかし、農業形態の変化や青年団の消滅などにより、「ほんがら松明」は作られなくなってしまった。

 一昨年春、「ほんがら松明」づくりの経験をもつ老人クラブの三人の会員が、体が動くうちに伝統を伝えようと、半世紀ぶりの復活を発案。同町在住で、地域プロデューサーひょうたんからKO―MAの中川豊一代表がこれに応じ、記録映画を制作することになった。

 長岡野亜監督がメガホンを取ることになり、その年の六月から五十年前を思い出しながら、同じ作り方で一年をかけて、撮影がスタートした。

 当時のままの農作業、竹切り、ほんがら松明づくり、祭本番の様子に、島町の自然、四季の風景、お年寄り達の証言を織りまぜ、現地取材やロケに費やした日数は百十日、撮ったテープ百五十時間に及んだ。

 おじいちゃん達の「ほんがら松明」復活の情熱は、やがて若者達を動かし、子供達や女性達も加わって、単なる「ほんがら松明」づくりだけでない、世代や男女の違いを超えた地域の絆や、郷土を愛する思いを感じさせるものとなった。

 祭当日には、町の青年達が、中が空洞になった「ほんがら松明」に入れられた火を上部に上げる空気の流れを作るため、かつての青年団のように「ほんがら松明」を持ち上げては落とし、何回も繰り返すと、「ほんがら松明」は、上部から一気に炎に包まれ、祭のクライマックスを迎えた。

 映画は百分にまとめられ、先日、島小学校体育館の完成記念上映会で披露された。上映会には、島町住民のほか、市内外、県外から約三百人が詰めかけ、完成を祝った


 上映後、長岡監督と出演者らが登場し、「伝統に恥じないようがんばった」「立派にできて、後々の人に伝えていけることを喜んでいます」などとあいさつ。

 長岡監督を育てた映画監督で大阪芸大の原一男教授は、「質の高い作品に仕上がった。復活させたいという純粋な気持ちが伝わって来る。世界に出ていける」と絶賛した。

 ひょうたんからKO―MAでは、映画「ほんがら」をDVDとビデオテープにして販売(二千円)しているほか、自主上映会に応じている。問い合せは、ひょうたんからKO―MA(TEL0748―31―0800)へ。
 なお、今回収録した記録は、文字記録としても残すことになり、映像で紹介されていない部分も大切に後世に伝えられる。また、「ほんがら松明」が、記録として残されるだけでなく、これからも町の伝統行事として住民に引き継がれていくことに、期待が寄せられている。

 


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