平成20年4月10日(木)第15004号

◆全県◆
岡村・RD対策委員長
=「全量撤去」対策工法を答申=


◆全県◆
淀川流域委
=「ダム不要」で一致=


◆湖南・守山市◆
医療、行政に届け!患者の痛み
がん患者3団体が結集 「県連絡協」発足
=治療だけでなく精神面のケアも=

◆湖南・草津市◆
しが県民芸術創造館
=「リハーサル室」完成=


◆東近江・東近江市◆
本当だったかもしれない
栗見大宮天神社の言い伝え
東近江市史編さん室
補強する事実確認
=古地図から愛知川洪水の爪痕=


◆東近江・東近江市◆
住民の安全・安心守る使命胸に
=県消防学校で新職員66人入校式=


◆東近江・安土町◆
花に誘われ、にぎやかに
安土「さくらまつり」
=13日 文芸の郷一帯で=


◆東近江・安土町◆
屋根や縁など修復完了
美しさ取り戻す
=奥石神社の諏訪社本殿=


岡村・RD対策委員長

=「全量撤去」対策工法を答申=


◆全県◆

▲嘉田知事に報告書を手渡す岡村対策委員長
  栗東市のRDエンジニア社(破産)産廃処分場の汚染対策を検討するために県が設置した「RD最終処分場対策委員会」の岡村周一・京都大学大学院教授は九日、処分場を遮水壁で囲んで有害な廃棄物を全量撤去する対策工法を推奨する報告書を嘉田由紀子知事に提出した。この答申を受け、県では六月をめどに実施計画を策 定する。

 答申を受けた嘉田知事は「報告書を見て、どのようなプロセスで技術的課題があるのか、専門家の意見も聞いて具体の検討を行いたい」と語った。また対策委のなかで対策工について意見が割れた点については「なにが有害で、なにをどう取り出すべきかをはっきりしなければならない。処理業者に措置命令をかけるには法的 根拠がいる。最少の費用で最大の効果を挙げたい。早期解決に向けて対応していきたい」とし、尊重な姿勢に終始した。

 対策委の委員の早川洋行・滋賀大学教育学部教授は「報告書に明記されている県の責任を明確にしてかかわった職員の処分や、生活環境保全のなかに社会環境が盛りこまれたこと、地域住民と連携の三点の速やかな実行を求めたい」とした。

 栗東市などを中心とする住民団体の一つである“飲み水を守る会”の高谷順子事務局長は「有害物を放置したまま遮水壁と覆土で封じ込めるなどは、住民は誰一人了解していない。緊急対策として、粘土層の修復こそが急がれる」と、財政難を盾に県が地元住民を裏切ることがないよう強く訴えた。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

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淀川流域委

=「ダム不要」で一致=


◆全県◆

 国土交通省近畿整備局の諮問機関である「淀川水系流域委員会」(宮本博司委員長)は九日、琵琶湖・淀川水系の河川整備計画原案に盛り込まれた大戸川ダム(大津市)など四ダム建設計画について、「ダムの効果は限定的で必要性、緊急性は認められない」と意見を集約して、二十二日に原案の見直しと再提示を求めること で一致した。


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医療、行政に届け!患者の痛み

がん患者3団体が結集 「県連絡協」発足
=治療だけでなく精神面のケアも=


▲県連絡協の代表に選ばれた菊井津多子さん(守山市の県立成人病センター)
◆湖南・守山市◆

 昨年四月に施行された「がん対策基本法」を受け、がん患者の声を行政や医療現場に届けようと、県内の三つのがん患者団体による「県がん患者団体連絡協議会」の発足式がこのほど、守山市の県立成人病センターであり、患者の体験談や記念講演が行われた。同協議会では、患者の声を集約して、国、県、県内の医療機関に提言していく。「患者の視点の医療を」と会場は熱気に包まれていた。          【石川政実】

 発足式には、がん患者団体の「あけぼの滋賀」「きらら会」「日本オストミー協会県支部」の会員と県内のがん拠点四病院の医師や県の行政担当者ら約六十人が出席した。

 記念講演では、成人病センターの川上賢三医師が、がんにかかった患者がどのような治療を受けたかなどをデータベース化する「がん患者登録」の必要性を訴えた。ちなみに平成十六年のがん登録数は、五千二百七十二人にのぼる。

 子宮がん、乳がんをわずらった患者の田所典子さん(51)は「がんを再発したショックでうつ状態に陥った。振り返ると、米国のように患者の心のケアにも力を入れてもらえればよかったのにと思う。治療後に病院から『年に一回生存確認の電話を入れさせてもらいます』と冷たく言われた時は深く傷ついた」と体験談を語った。

 同協議会の会長に選ばれたあけぼの滋賀代表の菊井津多子氏(52)は「がんで逝った知人の告別式で、彼女が『だれか助けて』という言葉を残していたのを知って胸が痛んだ。患者のさまざまな声を冷静に発信したい」と訴えた。

 同協議会では今後、県がん対策推進計画策定協議会の委員に入り、行政や医療機関に提言をしていく。

 なお、「第一回講演会」が二十七日午後一時半から、県立成人病センター東館一階講堂で行われる。堀泰祐・成人病センター緩和ケア科主任部長を講師に迎えて「緩和ケア」をテーマに開催するもの。参加は無料。

 「あけぼの滋賀」=乳がん患者の速やかな社会復帰をサポートする会員相互のボランティアグループ。会員百十三人。代表は、菊井津多子氏(077−573−0209)。

 「(社)日本オストミー協会滋賀県支部」=オストメイト(人工肛門・人口膀胱保有者)が安心して暮らせる社会を目指している。会員百二十五人。代表は、大矢進氏(0749−20−9124)。

 「きらら会」=がん体験者・家族・遺族を中心に、病気や医療との関係について考え、支えあうことを目的にするセルフケアグループ。会員は、六十四人。代表は、池田美奈子氏(090−3285−4955)。


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しが県民芸術創造館

=「リハーサル室」完成=


◆湖南・草津市◆

  財団法人滋賀県文化振興事業団は、しが県民芸術創造館(草津市野路町)のリハーサル室(写真)がこのほど完成したことから、供用を開始した。

 今回完成した「リハーサル室」は、文化活動を通じて新たな創造・創作活動を行う場、舞台発表のリハーサルや練習の場として県民に開放する。総工費約八千五百四十五万円。

 利用料は、午前(八時半―十二時半)六千円、午後(一―五時)九千七百円、夜間(五時半―九時半)一万四千二百円、午後から夜間二万千八百円、全日二万七千八百円。土日祝日は五割増。四月三十日まではオープニング期間として利用料が半額になる。

 使用の申し込みは、来館して直接「使用申し込み書」を提出。使用許可は先着順。受付期間は、単独使用の場合が使用日の属する月の六月前の月の初日から使用日の十日前まで、ホールと併用の場合が使用日の属する月の一年前の月の初日から使用日の十日前まで。

 問い合せは、しが県民芸術創造館(077―564―5815)へ。


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本当だったかもしれない

栗見大宮天神社の言い伝え

東近江市史編さん室
補強する事実確認
=古地図から愛知川洪水の爪痕=


▲栗見大宮天神社(東近江市新宮町)
◆東近江・東近江市◆

 むかしむかし、愛知川の洪水で宮さんが流れ着いてきたー。これは十六世紀中頃、愛知川の大洪水を伝える東近江市新宮町(能登川地区)、栗見大宮天神社の言い伝えだが、このほど発刊された同市史「明治の古地図 能登川」では伝承を補強する見解が紹介されている。

 同書によると、神社文書では天文十三年(一五四四)七月の洪水で、本庄村(現彦根市本庄町)にあった社殿が押し流され、漂着した現在地で新しく社殿が営まれたとされ、ここに愛知川の移動を求める説があるという。

 これは「言い伝え」の域を出ず、事実関係は明らかでないが、近くの集落にも十六世紀中頃に洪水に関連する伝承が残るため、この頃に愛知川の移動が起こった可能性が高いとされてきた。

 東近江市史編さん室が、空中写真と過去の洪水による田のゆがみが記録された明治時代の地積図を手がかりに、旧河道を判読したところ、愛荘町川原付近から分岐して、南北およそ五キロの範囲で振り子のように移動していたことが読み取れた。

 北方では、現在の河口から北五キロ、彦根市薩摩町で琵琶湖へ注ぐ旧河口があった。明治期までの神崎・愛知郡の境界はこの旧河道に沿っていたことから、彦根市史にも同様の記述がある。

 東近江市側でも現河口から西三キロ、同市乙女浜町辺りで大中湖(戦後干拓で消滅)へ注いでいた旧河口をはじめ、いくつもの旧河道が判明した。

 現在の愛知川は十六世紀中頃にはほぼ定まったと推定され、河口には急速に土砂が積もって百年余りで陸地化し、江戸時代の栗見新田村、栗見出在家村の開発に結びついた。

 同書は「旧河道の中では主流路がさらに動き、河口域で複数の流路が存在するなど、河道は不安定な存在であったのではないだろうか。十六世紀中頃にまとまって残る洪水の伝承は、このような原生的な洪水を記録した可能性が高いと思われる」と指摘している。

 栗見大宮天神社 祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)、菅原道真、誉田別尊(ほんだわけのみこと)。五穀豊穣を祈る春祭り「川原祭」は、二十日に営まれる。川南、阿弥陀堂、福堂、乙女浜、新宮西、新宮東の六集落によるもの。豪華な神輿を担いで突進する勇壮な「走り込み」は、午前十一時過ぎから神社近くの愛知川河原、正午には境内で執り行われる。


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住民の安全・安心守る使命胸に

=県消防学校で新職員66人入校式=


▲入校生代表による宣誓
◆東近江・東近江市◆

県消防学校(東近江市神郷町)の入校式が七日に行われ、今年度から新規採用された消防職員六十六人が着慣れぬ制服に身を包み、期待と不安を胸に緊張した面持ちで臨んだ。式には、学校長や教官のほか、県消防協会長、県内八消防本部消防長らも参列し、厳粛に行われた。

 このなかで北村隆校長は「消防職は国民の生命、身体を災害から守る崇高な使命。住民の安全な社会生活を守るため、身を挺(てい)して消防の義務を守ってほしい」と消防職員として心構えを述べ、「前向きに全力で訓練に取り組んでくれることを期待している」と激励した。

 入校生代表の宣誓では、山本佑樹さん25(大津消防局)が「消防学校の校則を厳守し、立派な消防人となるため日夜勉学、訓練に精励することを誓います」と力強く誓った。

 消防職員の初任教育は、防災や消防、救急、救助などの知識と技術、体力と精神力の養成のため六カ月間、全寮制で実施される。


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花に誘われ、にぎやかに

安土「さくらまつり」

=13日 文芸の郷一帯で=


▲次々と咲き始めている文芸の郷のサクラ(8日午後)
◆東近江・安土町◆

 春たけなわの安土町で、恒例の「あづち文芸の郷さくらまつり」が十三日に文芸の郷一帯(同町桑実寺)で盛大に開催される。文芸の郷内にはすでに満開のソメイヨシノをはじめ、遅咲きの珍しいサクラも多数あり、長期間にわたって花見を楽しむことができる。

 会場では、町内の物産を紹介・販売する「安土楽市」や県内芸術家が大集合して作品の展示販売を行う「淡海アート楽市」のほか、甘酒・もちつき・かちどき汁の販売、信長茶屋、スタンプラリー、チビッ子に人気のミニSLとふわふわ遊具、などが繰り広げられる。

 また、野外ステージでは、シンガーソングライターの真衣子によるミニコンサートやブラスバンドの演奏、信長検定、天正使節の引き継ぎ式などが、まつりに花を添える。

 そのほか、「パイプオルガン見学とホール探検隊」(百円)、「勾玉(まがたま)つくり」(10時半・13時 五百円 定員各三十人)、「カスタネットづくり」(10時・13時 五百円

 各回親子七組)、「歴史再発見講座&安土城趾現地説明会」(10時半 五百円 定員四十人)、「写真コンクール」の参加申し込みと問い合せは、文芸セミナリヨ(TEL0748―
46―6507)かあづちマリエート(TEL0748―46―2645)へ。

 当日は、JR安土駅から会場までのシャトルバスが、午前九時半と十時から一時間ごとに運行される。


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屋根や縁など修復完了

美しさ取り戻す

=奥石神社の諏訪社本殿=


▲修理工事が完了した諏訪社本殿
◆東近江・安土町◆

 安土町東老蘇の奥石(おいそ)神社境内にある町指定有形文化財(平成十五年指定)の諏訪社本殿の保存修理工事が、このほど完了した。

 諏訪社本殿は、国の重要文化財である奥石神社本殿の西隣に鎮座し、正面柱間一・三二メートルの一間社流造で、桃山時代の建築と考えられている。安政七年(一八六〇)に軒回り、明治十三年(一八八〇)に屋根や内陣の修理工事が行われており、今回の修理工事はそれ以来となる。その間、屋根の葺き替えについては、昭和五十三・四年など数回行われている。

 今回の工事は当初材を残しながら、檜皮(ひわだ)屋根の全面葺き替え、屋根の急勾配部分をゆるやかに形状修正、箱棟から瓦積への変更、縁回りの破損部分補修、東側への傾きの補正などを中心に、昨年十二月一日から三月十四日まで行った。工事費は、氏子からの寄付金と町の補助金三百八十万円(全体の四十五%)を投じた。

 屋根に使われた檜皮は、境内のヒノキの皮が使われており、三十―三十五年ごとに葺き替えが必要となる。

 先月二十日には、津村孝司町長、大林輝男町議長、木野和也町教育長、工事関係者、氏子、地元自治会などが出席して、しゅん工式と完成奉告祭が執り行われ、杉原養一宮司が「みごとに修復していただき、次の時代に渡せることを喜んでいます」とあいさつ、小杉資東老蘇区長も「先人たちの思いを引き継ぐことができた」と工事の無事完了を喜ぶと、津村町長は「地元のみなさんの熱意があったからこそ。町内外から見に来ていただける環境を作っていきたい」と支援を約束した。

 工事の監修にあたった町文化財専門委員会議の鈴木順治議長は、「諏訪社本殿は小さいが美しい。柱などもしっかりしていた。ほとんどが銅板葺きになっている中で、檜皮葺きを残し、国宝並みの修繕ができた」と、高く評価した。

 地元では修復完成を祝って、八月下旬の土・日曜日に開催される諏訪祭を盛大に行う計画が進められている。


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