平成20年7月31日(木)第15099号

◆全県◆
旧安土巡査駐在所など11件
=県指定文化財の新指定に=

◆全県◆
関西文化の日
=参加施設募集=


◆湖南・栗東市◆
水道水源からヒ素検出
畑明郎・日本環境学会会長に聞(上)
RDの汚染地下水の疑いも
=RD問題 真価問われる嘉田知事 (11)=


◆東近江・東近江市◆
第39回八日市聖徳まつり
江州音頭 総おどり
=メモリアル観光花火大会も=


◆東近江・近江八幡市◆
ついに売却の宣告
滋賀厚生年金休暇センター
従業員・利用者は事業継続希望
=10月入札、来年3月運営停止=


◆東近江・安土町◆
まちの良さ守る合併 住民と検討
安土町 「住民説明会」開催中
=意見集約し、議会協議で方向決定=


◆東近江・安土町◆
文芸の郷から裏山に飛び火
類焼、延焼阻止へ消火活動
=県消防協会八幡支部が夏期訓練=


旧安土巡査駐在所など11件

=県指定文化財の新指定に=


◆全県◆

▲旧安土巡査駐在所(安土町)
 県文化財保護審議会(吉見静子会長)から答申を受けた有形文化財十件、無形民俗文化財一件について、県教育委員会はこのほど、新たに同文化財に指定した。

 東近江管内では、旧安土巡査駐在所一棟(所有者・県=安土町)、書跡・典籍・古文書の部長命寺文書五千四百七十五点(長命寺=近江八幡市)、観音玄義科一巻(金剛輪寺=愛荘町)、名勝の部杉原氏庭園(杉原養一氏=安土町)がそれぞれ指定された。これで県指定等の件数は四百五十六件となった。

 旧安土巡査駐在所は、蒲生郡安土町の徹山の西麓に広がる「近江風土記の丘」の一角に、南面して建っている。

 昭和四十五年(一九六〇)、滋賀県は「近江風土記の丘」を開園するにあたり、東海道線安土駅から約二百メートル南西の旧朝鮮人街道(県道一九九号)と旧安土街道が交差する角地にあった旧駐在所を移築している。 長命寺に伝わる古文書群は、本堂後陣の長持内に保存されてきた「本堂文書」と、土蔵に保管されていた「士蔵文書」に大別される。戦前期に刊行された『近江蒲生郡志』や『大日本史料』などで部分的に取り上げられ、中世文書を多く含む貴重な古文書群として注目されてきた。平成十二年〜十四年の県教委の調査で全体像が明らかになる。

 杉原氏庭園は、回遊式の枯山水庭園で、杉本家母屋の客間の東側と土塀の間に広がる。どんけつ作庭は、江戸時代末から近江で活躍した「鈍穴」の手によると伝えられている。

 金剛輪寺の観音玄義科一巻は、首題に「観音玄義科」、首題下に「四明沙門知礼 述」と示され、北宋時代中国天台山の学僧として著名な知礼(九六〇〜一〇二八)が撰述した天台典籍の写本である。

 なお、新文化財は、次の通り。

 【建造物】旧安土巡査駐在所一棟(所有者・滋賀県=安土町)、杉野中薬師堂一棟(杉野中自治会=木之本町)、上丹生薬師堂一棟(源昌寺=余呉町)
 【美術工芸品】絵画の部・板絵著色二十五菩薩来迎図一面(常善寺=草津市)、彫刻の部・木造薬師如来坐像一躯(舎那院=長浜市)、工芸の部・銅水瓶一ロ(己爾乃神社=守山市)、刺繍阿弥陀三尊来迎図一幅(唯稱寺=彦根市)、書跡・典籍・古文書の部長命寺文書五千四百七十五点(長命寺=近江八幡市)観音玄義科一巻(金剛輪寺=愛荘町)【記念物】名勝の部杉原氏庭園(杉原養一=安土町)【無形民俗】湖南地域のソウモク行事


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関西文化の日

=参加施設募集=


◆全県◆

 関西広域機構は、十一月に関西二府七県(京都、大阪、福井、三重、滋賀、兵庫、奈良、和歌山、徳島)の美術館・博物館等文化施設で入場料を無料(原則として常設展)にする「関西文化の日」事業の参加施設を募集している。

 「関西文化の日」は、関西地域内で美術作品や学術資料に接する機会を提供し、美術・学術愛好者の増大を図るとともに、関西地域外に向けても文化が息づく関西をアピールし、集客を図ろうというもの。平成十五年度から始まり、今年で六年目。昨年度は三百二十七施設が参加し、約三十一万一千人が文化の秋を満喫した。

 実施日は十一月十五・十六日(十一月の第三土・日曜日、施設側の都合により十一月中の他の日でも可)。

 参加申し込みは、ホームページ(http://www.kansaibunka.com/)から。第一次締め切りは九月一日、最終締め切りは十月十日。

 参加施設情報は八月ごろからホームページで公開するほか、ポスターやリーフレットを駅やサービスエリアなどに掲示し、配布する。

 問い合せは、関西広域機構文化振興部(06―4803―5577)へ。


 関西広域機構は、関西二府七県四政令指定都市と経済団体等が、ともに考え、ともに行動し、多様な個性を尊重しつつ、関西全体としての総合力を発揮して、広域連携の一層の強化と関西発の分権改革の推進を図り、活力と魅力あふれる地域として、関西が自立的に発展することを目的に、関西広域連携協議会など既存の広域連携組織を整理統合し、平成十九年七月に設立された。


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水道水源からヒ素検出

畑明郎・日本環境学会会長に聞(上)
RDの汚染地下水の疑いも
=RD問題 真価問われる嘉田知事 (11)=


◆湖南・栗東市◆

 土壌汚染の第一人者で日本環境学会会長の畑明郎・大阪市立大学大学院教授は「RD産廃処分場からの汚染地下水が水道水源地に流れ出している可能性もあるだけに、県や市は早急に処分場下流域でのボーリングによる地下水調査を実施し汚染状況を把握すべき」と指摘する。そこで二回に分けて畑教授に聞いた。         

【石川政実】


●カレー事件の恐怖

 ちょうど十年前に和歌山県で発生した毒物カレー事件。自治会の夏祭りでカレーライスを食べた六十七人が急性ヒ素中毒にかかり、うち四人が死亡するなどヒ素の恐ろしさを見せつけた。そんなヒ素が栗東市の水道水源(原水)から検出されている。同市の水道水は、約七割が地下水で、出庭、金勝、十里の三水源地から取水しているが、この出庭水源地(図参照)の3号深井戸に異変が生じている。

畑会長
●ヒ素が毎年上昇

 市上下水道課の調査によれば、3号深井戸の原水のヒ素濃度の年度平均は、平成十六年度三ppb(注)、十七年度四ppb、十八年度四・三ppb、昨年度四・五ppb(最高六ppb)と、年度ごとに平均値が上昇。しかも「水道の水質基準一〇ppb」の二分の一の五ppb以上が多く検出されるようになった。今年度も、四〜六月平均が五ppbと上昇傾向にある。

 畑教授は「ダイオキシンや水銀と違って、ヒ素は水に溶けやすいため、RDの汚染地下水に溶けて3号深井戸にたどり着いた可能性も否定できない。RDと出庭水源地の距離は、約三キロ。地下水の流速を一日一・五メートルと見れば、早ければ五〜六年で出庭水源地に達する」と指摘する。

 市上下水道課では「RDのヒ素が3号深井戸に流れているなら、隣接の2号深井戸からもヒ素が出るはずだがそれはない。やはり周辺事業所からの影響か、自然由来のいずれか」と見ている。

 だが畑教授は「地下水の流れは複雑であり、3号深井戸に流れても、2号深井戸には流れないこともある。確かに琵琶湖の東岸部では、自然由来のヒ素が見られるが、栗東市の地形ではそれは考えられない」と反論。畑教授の懸念を裏付けるように昨年八月、RDから約二キロ離れた農業用深井戸のNo3(図参照)から水質基準値の三倍のヒ素が検出されたのだ。

〈注〉ppb=〇・〇〇1ppm


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第39回八日市聖徳まつり

江州音頭 総おどり

=メモリアル観光花火大会も=


▲踊り審査でチームワーク賞を獲得した向茂組
◆東近江・東近江市◆

 夏のビッグイベント第三十九回八日市聖徳まつりの「江州音頭総おどり」は、二十六日に八日市駅前通りを歩行者天国にして、江州音頭発祥の地にふさわしく盛大に催された。

 夏の暑さを吹っ飛ばす総おどり会場には約三千人が集まり、江州音頭の軽快なリズムと浴衣に身を包んだ踊り手との調和が、受け継がれた伝統の素晴しさをとっくり味わせてくれた。

▲見物客を魅了した花火大会
 江州音頭のリズムに乗って企業、各種団体、グループなど二十八団体から、踊り手約八百人が続々と会場に集まり、七時二十五分から一時間、江州音頭の響きわたるヤグラ下で、熱狂的な踊りを繰り広ろげた。

 踊り審査の結果、八重桜会(おしゃれで賞)、北部学童保育所どんぐりのおうち(かわいく踊れたで賞)、向茂組(チームワーク賞)、江州音頭保存会(これぞ!江州音頭で賞)、八日市消防署(ハッスル賞)が各賞をそれぞれ受賞した。

 一方、二十七日夜に愛知川八千代橋の下流で催された「八日市観光花火大会」では、メモリアル花火やスターマイン、五号玉、4号玉など約千発が打ち上げられた。

 左岸堤の道路を歩行者天国にした観覧場所には、市内外から約二千人の見物客が訪れ、夜空に描き出された光のページェントに酔いしれていた。

 聖徳まつりは、聖徳太子が市場を開いたとされる歴史的背景や、江州音頭発祥の地となる伝統を受け継いだ地域のまつりとして知られ、両日で家族連れなど約五千人でにぎわった。


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ついに売却の宣告

滋賀厚生年金休暇センター

従業員・利用者は事業継続希望
=10月入札、来年3月運営停止=


◆東近江・近江八幡市◆

 年金福祉施設の整理作業を行っている独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)は三十日、近江八幡市北之庄町の滋賀厚生年金休暇センター(ウェルサンピア滋賀)売却のための入札を公告した。入札日は十月十七日。現行での運営は来年三月十三日までとなる。関係者は、「いずれこの日が来ることは分かっていたものの、思っていたより早くなった」と、動揺を隠し切れない。

 同センターは昭和六十年四月開設。敷地面積約十一万六千平方メートルに、宿泊施設、老人ホーム、体育館、プール、テニス場、ゴルフ練習場などをもつ。

 水郷をはじめ、歴史と文化あふれる近江八幡周辺の観光拠点として、また、市民の健康増進や、研修、慶祝行事会場などとして、さらに、高齢者の福祉施設として、多くの利用がある。

 年間利用者は四十五万人前後、宿泊者四万人程度で、独立採算で黒字の健全経営を維持。取引業者は地元企業が多く、地域経済にも貢献して来た。それだけに、整理対象には最後まで残るのではないかとの見方もあった。

 平成十七年六月には、地元商工会議所、青年会議所、観光物産協会、同センター協力会、市議会による存続に向けた請願運動も行われている。

 トップ以外、パートタイマーを含め百人近い従業員のほとんどが地元採用で、しかも平均年齢が四十歳代ということもあって、従業員の中には不安も広がっている。

 RFOでは譲渡に際して、公共性および雇用に配慮するとしており、同センターの施設資料にも「中心的な機能を維持することが条件」の記載がある。

 RFOの十九年度末までの売却実績は、百六十四施設、八百九億円。譲渡時に事業を行っていた百三十五施設のうち、七十三%の九十八施設が事業を継続し、一部採用も含めて七十%の七十六施設で雇用が継続された。その反面、宅地開発や分譲マンション、ショッピングモールなどに転身している所があるのも事実。

 また、地方公共団体が落札した施設も、愛媛厚生年金休暇センターの伊予市など四施設あり、事業継続に向けて固定資産税減免の検討など支援策の意向を示した自治体は、六十団体に上っている。

 利用者からも「譲渡後の事業は落札業者が決定することだが、もし、滋賀厚生年金休暇センターがなくなったらと考えたら寂しい。できたら事業や雇用を継続してくれるところに落札してほしい」と、心配の声も。

 地域に根付いている滋賀厚生年金休暇センター。きょうも、屋外プールからは子ども達の元気いっぱいの歓声が聞こえている。


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まちの良さ守る合併 住民と検討

安土町 「住民説明会」開催中

=意見集約し、議会協議で方向決定=


▲住民からの意見を聞いた説明会――安土町公民館で――
◆東近江・安土町◆

 安土町では「合併を考える住民説明会」が町内各地区ごとに、三十あまりの会場で現在開かれている。これと並行して、誰でも参加できる全体説明会もこのほど二会場で開かれた。

 住民説明会は、先月津村孝司町長に町合併検討会議(真山達志会長、公募委員四人を含む委員二十一人)から出された「安土町の将来のまちのあり方」提言書の提言を受けて開いた。

 地区別説明会と同様に、町公民館(参加者約七十人)と老蘇多目的センター(同約三十人)で開催された全体説明会でも、町の合併ヘの取り組み、国や県の情勢、提言の内容、今後の予定などについて町が説明したあと、住民から意見を聞いた。

 津村町長は、前回までの説明会が能登川・五個荘との三町、近江八幡市との一市一町という具体的な枠組みを想定して行われたが、今回は枠組みが想定されておらず、合併そのものを原点に返って考えようというものであることを強調し、提言書にも示されている「安土の良さを守り次世代に受け継ぐ手段として」合併を検討することへの理解を求めた。

 住民からは、「どこと合併するかわからないのに、検討できない」「合併しなくてはいけないというのは明白、町長がリーダーシップをもって、積極的な説明会にすべき」「合併すると、安土の良さを残せないのではないか」「合併相手により賛成と反対が違って来る」「住民投票してほしい」「期限を切って焦ることはない」「小さな町で、きめ細かく目が届く今のままでいい」「広報などに掲載されている提言の内容をじっくり読んで、説明会に出席してほしい」などの意見が出た。

 八月二日まで開催される説明会での住民の意見を集約して、議会と協議し、町の方針を決定する。その後、第二回目の住民説明会を開いて具体的な枠組みなどについて改めて住民と検討。合併するとなれば、平成二十一年度末の合併新法の期限切れをめどに置いて、住民、議会、関係市町との協議を進めることになる。

 出席者からの「住民から出された意見をどのように集約、判断するのか」という質問に、津村町長は「各会場とも(意見の内容が)違うので集約は難しい」と答えている。

 また、住民アンケートや住民投票については、昨年の町長選挙でも考えていないことを明言しており、今回の質問でも「信ぴょう性がない」と、きっぱりと否定した。

 町の将来を決める大切な判断となるだけに、説明会後に出される集約結果は、住民の声が十分に反映され、納得のできるものになるか、安土は熱い八月を迎える


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文芸の郷から裏山に飛び火

類焼、延焼阻止へ消火活動

=県消防協会八幡支部が夏期訓練=


▲懸命の消火活動を行う消防団員ら――文芸の郷のあど木っずらんど(きぬがさ山)で――
◆東近江・安土町◆

 県消防協会八幡支部(津村孝司支部長)はこのほど、安土町桑実寺の安土町文芸の郷一帯で林野出火を想定した夏期訓練を実施した。

 訓練には、近江八幡消防署や支部管内の近江八幡・安土・竜王の各市町の消防団から隊員や団員総勢九十三人と消防車両十一台が参加。関係市町の首長、議長、県議や地域振興局関係者らが、訓練の様子を見守った。

 強風注意報発令下、文芸の郷レストラン横から出火、おりからの強風にあおられ、裏の山林に飛び火した。通行人からの一一九番通報を受け近江八幡消防署、安土町消防団が出動。

 安土町消防団のジェットシューター部隊が水を背負って山林に分け入り、手動式の散水機で初期消火および延焼防御活動を展開する一方で、ハイカーや近隣住民への避難広報や、他に飛び火していないか周辺現場の偵察を行った。

 周辺の林野や民家への類焼の恐れが生じたため、近江八幡市と竜王町の消防団にも出動要請し、文芸の郷および風土記の丘の調整池から消防車による中継送水で消火活動を展開した。

 平成五年の観音正寺本堂、十三年のきぬがさ山の火災では、消火のための水利確保ができず、大切な財産を失った。今回の訓練はそれらを教訓として、さらなる防火、消火のための技術向上と意識高揚を図った。

 


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