平成20年9月30日(火)第15150号

◆全県◆
カワウが約3千羽増加!!
銃器捕獲中止の影響か
竹生島 6千5百羽増
伊崎半島 3千6百羽減

◆全県・東近江◆
医療・福祉連携で患者支援を
滋賀在宅ホスピス緩和ケア研究会
=学術講演会に医師ら90人=


◆東近江・八日市◆
宮路医院旧病棟
国の登録有形文化財に答申
全病室に陽光が入る
=昭和4年頃の木造建築=


◆東近江・愛東◆
愛東南小の5年生児童
昔ながらの稲刈りに汗
=勤労と収穫の喜び学ぶ=


◆東近江・日野町◆
製薬のまちから 「古代石薬」
近江日野商人館の蔵で
=正倉院にも保管されている3種類=


◆東近江・近江八幡市◆
入選者が賞を市に返還
歳入確保アイデア公募から1年
「せっかくの市民提案も無駄」と
=近江八幡市「トータルで研究中」=


◆東近江・近江八幡市◆
講習会や啓発活動で事故撲滅
秋の全国交通安全運動(21―30日)
免許取得前の高校生に安全意識
=まず保育園と幼稚園の先生から=


カワウが約3千羽増加!!

銃器捕獲中止の影響か
竹生島 6千5百羽増
伊崎半島 3千6百羽減


▲カワウが急増する竹生島
◆全県◆

 県はこのほど、今年度春期の「カワウ生息状況調査結果」を公表した。

 カワウの生息状況を把握するため、平成十六年度からカワウの主な繁殖地である竹生島、伊崎半島において春と秋の二回「カワウ営巣状況調査」を実施するとともに、琵琶湖沿岸および主要河川においても春、秋の「カワウ飛来状況調査」を実施している。

 これによると、生息数は約三万七千羽と推計され、調査を開始した十六年春期と比べると約三千七百羽減少しているが、昨年同期よりも約三千羽多くなっている。

 コロニー別に見ると、竹生島で約三万羽(昨年同期比約六千五百羽増加)、伊崎半島では約七千羽(同約三千六百羽減少)。十六年度からの竹生島、伊崎半島における経年変化は隔年で増減の繰り返しが見られており、今年度もその傾向が続いている。

 営巣数は約一万五千巣(同約五百巣増)で、十七年度に大きく減少して以降、増加傾向が続いている。これをコロニー別に見ると、竹生島では約一万巣(同一千四百巣増)、伊崎半島では約四千巣(同約五百巣減)となっている。

 営巣面積は約二十二万七千平方メートル(同九千五百平方メートル減)。このうち、竹生島では約十三万一千平方メートル(同約六千平方メートル増)で、これまで営巣が見られた島北部の東側斜面で営巣が無くなるものの、南部樹林帯の営巣密度が高くなり、南部の稜線を越えて神社仏閣がある斜面の樹林にも広がる様相を見せている。一方、伊崎では九万六千平方メートル(同約二万平方メートル減)と、ほぼ一貫して減少傾向が続く。

 これらをまとめると、竹生島においては、島の南部のうち、人の立入りが困難な断崖斜面部分に営巣数が多く、営巣密度も高くなっている。また、島の北部においても営巣密度が高い。伊崎半島では、低標高部において営巣密度が高くなり、期待通りに誘導できているが、営巣を阻止したい山頂部においても営巣密度が高くなっているため、同エリアを中心に掛矢たたきなどの対策が集中的に行われている。

 次に、主な河川への飛来状況については、姉川大橋付近、安曇川南流舟木大橋、松の木内湖への飛来数が増加している。

 姉川は、昨年度の飛来数ゼロが約二千羽になり、安曇川では約十倍の四千三百羽、松の木内湖においては五倍の約一千三百羽になっている。増加の理由は明らかでないが、安曇川への飛来増加が影響している可能性が考えられる。

 また、西川池も約四・五倍の四百七十一羽と増えている一方、大正池においては約四〇%に減少している。これら増減の見られる湖沼においては、コロニーの状況について確認が必要としている。

 なお、同調査は平成五年度以降行われており、湖岸および主要河川等への飛来数を観察することで、竹生島・伊崎半島に限らず県内全域におけるカワウ生息数の長期的な動向を把握するとともに、採食地への飛来状況や新たなコロニー、ねぐらの発生を把握するために実施されている。


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医療・福祉連携で患者支援を

滋賀在宅ホスピス緩和ケア研究会

=学術講演会に医師ら90人=


▲終末期の緩和ケアを考える研究会
◆全県・東近江◆

 末期がん患者など終末期の緩和ケアを考える「第三回滋賀在宅ホスピス緩和ケア研究会―学術講演会」(同研究会、東近江市医師会、田辺三菱製薬株式会社主催、県医師会後援)がこのほど、東近江市五個荘福祉センターで開かれ、参加した医師や看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーら約九十人が、ケアの在り方および医療福祉の連携システムを模索した。

 在宅緩和ケアは、回復が難しい末期患者の身体的・精神的な苦痛を和らげるとともに、家族の心のケアを行う家庭での診療で、人生の最後を「自宅で迎えたい」という人が増えている。また、在宅療養を支援する診療所と基幹病院との共同診療が始まったほか、薬剤師の在宅医療認定制度も創設(県薬剤師会)され、県民の関心は高まっている。

 学術講演会は、地域における緩和ケアの在り方を考えようと、市医師会会長で小串医院長の小鳥輝男医師と、ヴォーリス記念病院の細井順医師を座長に三つの講演会と座談会が開かれた。

 第一部講演は、県健康推進課・角野文彦課長が「県が目指す在宅ホスピス」の演題で県の現状と課題を説明した。県民の六割が在宅緩和ケアを望むものの、がん死亡者三千百四十四人のうち、自宅で看取られた人は百七十五人(五・六%)という現状で、通院加療から在宅ホスピスまで切れ目のない医療、福祉機能連携システムが急務とした。

 第二部講演は、長浜赤十字訪問看護ステーション・垣見留美子氏、地域包括ケアセンターいぶき・細野秀樹医師、さくら薬局・木村昌義薬剤師、湖北地域リハビリテーション広域支援センター・林幸生理学療法士が、事例を通した緩和ケアの実際を紹介し、現場から見えてきた課題として、医療資源の整備(在宅療養診療所と薬局、訪問看護ステーション、訪問リハビリテーションの拡充、ケアマネジメントに通じた介護支援専門員の増員)を求めた。

 続く永源寺診療所長・花戸貴司医師の講演では、アンケート結果を元に永源寺地区における在宅緩和ケアと看取りの現状報告が行われた。

 講演後の座談で、小串医師と細井医師は「救命事業だけでなく、在宅ケアを望む患者への支援や福祉施設との協力体制を築く必要があり、がんケアのホスピスマインドを広く医療従事者に浸透させたい」と語った。


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宮路医院旧病棟

国の登録有形文化財に答申

全病室に陽光が入る
=昭和4年頃の木造建築=


▲登録有形文化財への答申が行われた宮路医院旧病棟
◆東近江・八日市◆

 二十六日に開かれた国の文化審議会で、東近江市西中野町の宮路医院旧病棟が、国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申された。

 今年度は、県内から愛知川にかかる近江鉄道愛知川橋梁など十六件を登録するよう答申が行われた。これにより県内の登録数は二百六十九件になる。

 今回、登録の答申が行われた宮路医院旧病棟は、昭和四年(一九二九)ごろ、御代参街道沿いに建築された木造二階建て瓦葺き(一部平屋)の建物(建築面積二二七平方メートル)で、正面を南側に配し、二階建ての病棟部の北側に平屋建ての別棟が突き出たT字型の構造をしている。

 病棟部は、中央に玄関と階段部が設けられ、日光が各病室に差し込むよう病室を南側に並べた片廊下式の設計が取り入れられている。別棟には、自炊場と浴室などが設けられている。

 答申の理由について同審議会は「地方都市における医療の近代化を物語る建物であり、正面の間口が二十メートルを超える堂々たる構えは、地域のランドマーク的な存在であったことがうかがえる」とし、文化財として高い価値を認めた。


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愛東南小の5年生児童

昔ながらの稲刈りに汗

=勤労と収穫の喜び学ぶ=


▲鎌を使って昔ながらの稲刈りを体験する児童ら
◆東近江・愛東◆

 愛東南小学校の五年生二十三人が二十五日、農家とJA職員、農業委員の指導を受けながら、学校近くの田んぼ二アールでもち米の稲刈りを体験した。

 この取り組みは、農業の近代化で農作業に携わる子どもが少なくなっていることから、米づくりを通して働くことや食べ物の大切さを学んでもらおうと実施されたもの。

 JA職員がかまの使い方について「手を切らないように、なるべく稲の上の方に手を添えて、刈り取る位置は根元の方で」など注意事項を説明した後、子どもらは早速、黄金色の穂が揺れる田んぼに入った。

 始めはおぼつかない手つきだったが、次第にコツをつかみだし、
腰を落として一株づつせっせと刈り取っていった。一時間ほどで収穫を終え、児童らは「暑い」と額に浮かぶ汗を拭いながら、充実感を味わっていた。

 刈り取った稲は天日干し(はさがけ)で一週間ほど乾燥させた後、脱殼機を使って脱穀する。もち米は、十一月五日に開かれる学校祭りのもちつきで使われ、農業体験を支援してくれた関係者に振る舞われる。


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製薬のまちから 「古代石薬」

近江日野商人館の蔵で

=正倉院にも保管されている3種類=


▲石薬と判明した3種類(上=枡石、左下=滑石、右下=蛇含石)
◆東近江・日野町◆

 製薬のまちとして栄えた日野町でこのほど、日野商人の商いの奥深さを物語る「石薬(せきやく)」が発見された。山中兵右衛門の本宅だった近江日野商人館(満田良順館長)の西蔵に眠っていたもので、八日市地学趣味の会会長で鉱物鑑定士でもある磯部敏雄氏(58)=東近江市在住=によって古代石薬であることが判明。経済界に新風を吹き込んだ日野商人の事績を象徴する新たな宝に注目が集まっている。

●商人館の蔵から

 日野町大窪の本宅を町に寄付した山中家は、静岡県御殿場を拠点に、造り酒屋を営みながら幅広い品物を扱い、当時の日本経済に大きな影響を与えた日野商人の代表格。
 昭和五十六年に、本宅母屋(昭和十一年建築)を生かして「近江日野商人館」が開館、日野商人の業績を紹介している。
 敷地内には、情緒あふれる庭園のほか、二つの蔵がある。同館職員が蔵内部を整理しているとき、床板が外せる部分に気付き開けてみたところ、床下(高さ約九十センチ)に石がぎっしり詰まった古い木箱十箱(縦約五十センチ、横約二十五センチ、深さ約三十センチ)を発見。木箱側面にはオイルとの英語表記も。

▲石薬が入った木箱が置いてある床下を見ながら日野商人に思いをはせる磯部氏(左)と満田館長(近江日野商人館の西蔵で)
●磯部氏が鑑定

 満田館長は、教師仲間の磯部氏が同館を訪れた際、石灯ろうなどに使われている庭石と併せて、「素人目には大理石に見えた」という蔵の石の鑑定を依頼した。
 十歳の頃から五十年近く鉱物研究を続けている磯部氏は、すぐに地中で自然界が生み出す“古代石薬”ではないかとひらめき、自ら役員を務める財団法人益富地学会館(京都市上京区)へ持ち込んだ。
 この財団は、薬学博士で地学研究者の故益富壽之助氏が創設したもの。正倉院の御物研究で有名な益富氏は、昭和三十三年に著書「正倉院薬物を中心とする古代石薬の研究」を発刊している。 
 正倉院(しょうそういん)には、遣唐使が持ち帰った美術工芸品など聖武天皇の御物(ぎょぶつ=天皇の持ち物)が保存されており、世界の文化の宝庫とも称される。その御物の中に、主にシルクロードから伝わったとされる六十種類の薬物がある。

●正倉院と同種類

 初めて石薬鑑定をした磯部氏は「三種類とも日本では大量に出ないため、中国から輸入されたもので、粉末にして飲んでいたのではないかと思う。三種類の石薬を持ち込んだ益富地学会館の主任研究員も驚いたほどの大発見であり、注目度は非常に高い」と語る。
 今回、発見された石薬は「蛇含石(じゃがんせき)」と「滑石(かっせき)」、「枡石(ますいし)」の三種類で、正倉院にも同じ種類が保管されているという。
 益富氏の著書によると、かっ色で重たく小球塊の蛇含石はひきつけや子どものヒステリー、表面がスベスベの滑石は小便不利の症状、枡の形をして表面が褐鉄鉱化した枡石は打撲傷の血と痛みを取るなど、それぞれに効能がある。

●日野商人が売買?

 江戸時代の薬売買に関する帳簿「大福帳」には、滑石の売買の記載が残っている。満田館長は「総合商社のような商いを展開していた山中家が、外国から取り寄せた石薬を日野の店に卸していたのではないか」と推測し、山中家の資料を細かく読み返している。
 今後、富山大学に依頼し、石薬の化学分析など詳しい調査が行われる予定。

●一般に公開

 同商人館では、十月一日から秋季企画展「日野商人こんなことが見つかっ展」を開催し、古代石薬を一般に公開する。
 また、“正倉院の宝物になった石 石薬と石製宝物”をテーマにした西日本最大級の展示・即売ショー「石ふしぎ大発見展」(十月十一、十二、十三日の三日間、京都市のみやこめっせ)でも、同商人館で見つかった三種類の石薬が展示される。


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入選者が賞を市に返還

歳入確保アイデア公募から1年

「せっかくの市民提案も無駄」と
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▲提案が実行されていないと賞状と賞金を市に返還する千賀さん――近江八幡市役所市長応接室で――
◆東近江・近江八幡市◆

 市財政に市民のアイデアを――と、昨年度近江八幡市が募集した「歳入確保のための市民提案事業」で、提案した「市職員の使用する駐車場の有料化」が佳作に選ばれた市内桜宮町の千賀伸一さん(61)が二十六日、「一年が経過したが、提案が実行されていない」と、賞状と賞金一万円を市に返還した。

 千賀さんは、「市長が株式会社近江八幡を唱えておられ、スピードある対応を期待していた。実行されなければ、事業そのものが無駄だ」と、市長応接室で対応した正木仙治郎副市長に、賞状と賞金を返した。

 正木副市長は、「いいアイデアをいただいたので前向きに検討している。決して放っておいたのではのではなく、エコ通勤やノーカーデーなどとトータルで研究しているが、その経過説明ができていなかった。もうしばらく時間を」と理解を求め、賞状と賞金を一旦預かることにした。

 市は、市役所南側などに民間から年間約七百三十万円の借地代を払って職員用駐車場を確保している。土・日曜日や夜間の文化会館利用、平日の昼間でも市役所前駐車場が混んでいる場合などには、一般市民や来庁者にも開放している。

 歳入確保のための市民提案事業には五十二件の応募があり、最優秀の大賞はなかったものの、優秀賞三件と佳作五件の計八件が入選したが、現時点で事業化されたものはない。

 


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講習会や啓発活動で事故撲滅

秋の全国交通安全運動(21―30日)
免許取得前の高校生に安全意識
=まず保育園と幼稚園の先生から=


▲安全運転・危険回避の大切さを学ぶ高校生――近江八幡安全教育センターで――
◆東近江・近江八幡市◆

 秋の全国交通安全運動(二十一―三十日)に関連して、近江八幡市内でも様々な啓発活動や講習会などが展開され、交通事故撲滅が訴えられた。

 二十二日早朝には、恒例の市職員による「無事故で葦葦(よしよし)作戦」が市役所周辺で実施され、道行く通勤・通学車に安全運転や交通マナー向上を呼びかけた。

 二十四日には、県立八幡工業高校の三年生約二百三十人を対象にしたヤングドライバーズセミナーが西庄町の近江八幡安全教育センターで開かれ、実験や体験を通して、交差点や路上、車や人間の視覚に潜む危険性を再認識すると共に、運転免許取得後の安全運転への意識を高めた。

 二十五日のチャイルドシート着用指導者講習会は、近江八幡署管内の保育園や幼稚園の教諭等を対象に鷹飼町北一丁目の近江八幡自動車教習所で開催し、約三十人が参加した。チャイルドシートの正しい装着方法や、チャイルドシートを使用しなかった場合の危険性など学んだことを、各園で保護者に指導してもらう。

 二十六日には、近江八幡地区安全運転管理者協会加盟事業所を中心とした飲酒運転周辺三罪及び改正道路交通法についての講習会を近江八幡商工会議所で開き、飲酒運転の徹底追放を誓うと共に、街頭に出て啓発を行った。

 


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