東近江地域でネットワーク 入院からリハビリまで
◇東近江・近江八幡市 東近江地域の医療、保険、福祉、介護の関係者で組織する東近江地域医療連携ネットワーク研究会は、このほど近江八幡市のウェルサンピア滋賀で「脳卒中連携フォーラム」を開き、統一された様式で患者の情報や治療行程を明記し、医師、患者や家族、支援担当者が共通認識の中で効率的な治療に取り組むために作成される脳卒中用の「東近江地域連携パス」の運用について理解を深めた。 脳卒中患者治療における急性期(入院)、回復期(リハビリテーション)、維持期(在宅療養)それぞれの担当関係機関(病院や施設)の切れ目のない連帯体制を構築することにより、患者のスムーズな地域生活への移行を支援することが求められており、今回のフォーラムには、「地域連携パス」を実際に運用する医師や病院関係者、ケアマネーシャーなど介護施設関係者ら約八十人が出席した。 第一部では、広島県福山市にある脳神経センター大田記念病院地域医療連携室の田原久美子室長から、先進事例として備後脳卒中ネットワークの取り組みを聞き、「一方通行ではなく循環型の連携パス」を目指していることや、県との交渉をすすめて「県内で統一した連携パスを作成し、(備後地域から県へ)いつでも移行できるよう体制を整えている」ことなどを学んだ。 第二部では、急性期病院から湖東記念病院の松田昌之医師、回復期病院から近江温泉病院総合リハビリテーションセンターの石黒望部長、維持期機関から東近江敬愛病院の居宅介護支援事業所けいあいの藤井恵美さんの三人から、平均在院日数が昨年の三十六日から二十六日に減少したことや、患者宅の調査や訪問指導、介護保険の事前申請などにより介護者(家族)の不安がなくなったなど、連携パス導入による効果、それとは逆に、作成に時間がかかったり、勉強不足で活用が足踏み状態といった今後の課題なども報告された。 第三部のフロアディスカッションでは、「医師や専門家だけでなく、患者からも意見を聞く機関を設けてはどうか」という提案も行われた。 点から線へ、そして面へ広がり、住み慣れた地域で安心して医療やケアが受けられる体制づくりが、進んでいる。






