おやじたちのふるさと回帰講座 趣味の発見と仲間・居場所さがし
◇東近江
狭い教室に机を並べ、受験戦争や学生運動をくぐり、高度経済成長のまっただ中を歩んできた団塊の世代。その多くの「会社人間」たちが組織を離れ、個人として「地域」に生きる定年退職を迎えている。そんな第二の人生を豊かに生きるための生きがい探しとして、五十~六十歳代を対象にした「おやじたちのふるさと回帰講座」が昨年十月、東近江市でスタートした。
生涯のうち、一人の人間が働く労働時間は約十万時間、六十~八十歳までに費やす自由時間は九万八千五百時間になると言われている。これまでと同じ時間をどう過ごしていくのか、週休七日の暮らしを不安に思う男性たちも多い。
そんな「地域一年生」のおやじたちが求めているのが、家庭の円満を第一にした日々の充実と、趣味の発見および仲間と居場所さがし。
講座は、生きがいや仲間づくりのきっかけにと、生活環境課と長寿福祉課がタッグを組み、五回の講座を通して市の豊かな自然や文化に触れながら、自分たちが住む「地域」について学ぶ体験活動で、いわば、新たに所属する地域社会を見て回り、業界を知るためのもの。
初回は、ボランティアグループ「伊庭内湖の自然を守る会」の協力を得ながら、能登川地区にある伊庭内湖を湖上から観察し、内湖の歴史や水鳥の話しに聞き入りながら、のんびりとした心地よい時間と自然を楽しんだ。続く二回目は、愛知川の源流・永源寺東部地区を訪れ、環境保全団体が組む「東近江環境保全ネットワーク」と、地元の「永源寺スギファンクラブ」を案内役にスギの間伐・枝打ち体験を行った。
五十歳代の男性は「今までは、会社と家の行き帰りだけで地域との関わりがなかった。これからは少しでも地域のことに取り組もうと思う」と、参加した理由や今後の思いなどを話していた。
このあとも、市内の文化や自然、郷土料理に触れ合える講座を受講。地域で活躍するグループらと交流を楽しみながら、自分なりの「何か」をつかんだよう。
共催する長寿福祉課では、今年も引き続き、第二弾の「男性のための『健康☆仲間』づくり講座」を企画し、二月三日を初回に計六回講座を開催する。希望者は、今月二十三日までに(TEL0748―24―5645)へ。






