悪事を退治、よい子を約束
◇東近江・八日市
八日市地区の各商店街の若手経営者や後継者でつくる「ほない会」は、八日市は妖怪地の取り組みの一つとして地元に伝わる妖怪「ガオ」の出前訪問を来月一日に行う。
ガオは、その歴史的背景は不明だが、東近江地域に言い伝えられてきた想像の妖怪で、「言うことをきかないとガオが来るぞ」などと、日常の子育ての中で、「我がまま」を言い張る時など、子どもの自己中心的な考えを第三者的に戒める躾教育に使われてきた。秋田県のなまはげの風習に類似している。
近年では、そうした風習にふれあうことはなくなったが、ほない会では、自分たちの幼い頃、「ガオ」の存在を信じ、親の言うことに従った自らのよき経験を通して、世の中にはみんなが認める正しい道理を導く祀り者がいることを子どもに伝える地元の習わしの一つに育てようと昨年から始めた。
ガオは、突然、子どもの前に現れて威圧感をあおり、大きな声を張り上げる恐怖心から無理矢理言うことをきかそうというものではなく、事前に親と打ち合わせを行い、出前訪問の本当の目的が子どもたちに伝わり、子どもの頃のよき思い出となるようにする。このため、訪問先を事前に募集する。
訪問時間帯は午後六時~八時までの間で、東近江市内の二十軒程度を予定。訪問は、会員が恐い面をかぶり、長髪にのぼりを手に持った三人一組のガオの使い。訪問時には、子どもと(1)悪いことをしない(2)嘘をつかない(3)もったいないことをしない(4)親の言うことをきくの四つの約束をし、訪問先の家庭からのリクエストがあった約束事を守るよう伝える。
子どもと約束を交わすと、ガオとの約束が守られているか子どもが自己監視するための「ガオのお札」を置いて立ち去る。お札には(1)約束を破るとガオが現れる(2)約束を守っているとガオの霊力で厄災から護られる、というお守りの意味づけがしてある。
訪問先の対象は、小学生低学年以下の子どもがいる家庭で、脅かしにいくのが目的でないという保護者の理解があり、子どもへの対応と事前打ち合わせができること。
申し込みと問い合わせは、八日市商工会会議所(TEL22―0186)へ。二十三日締め切り。






