琵琶湖博物館などが発見!!
◇全県
県立琵琶湖博物館と中国烟台(ヤンタイ)大学海洋学院の共同研究グループはこのほど、琵琶湖から新種のツリガネムシ(原生生物、繊毛虫=ゾウリムシの仲間)を発見したことを明らかにした。
この種はこれまで報告されている近縁種とは大きく異なるため、新属、新種としてヨーロッパ原生生物学会連合が発行する学術雑誌、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・プロティストロジー の最新号(一月号)にも発表した。
琵琶湖博物館では、平成十八年から実施している分類学の総合研究の一環として、中国烟台大学海洋学院の季道徳(ジー・ダオデ)博士と共同で琵琶湖の繊毛虫の調査を行っていた。その結果、烏丸半島の湖岸で採集した水草から、これまで記載されている繊毛虫とは異なるツリガネムシの一種を発見した。
この種は群体性のツリガネムシで一本の柄の先端に房状に数十から五十個体程度の個虫を付け、柄がらせん状に収縮すること、大型増殖細胞をもつことなど、これまで報告されているどの属の特長とも当てはまらず、新属、新種と判断された。
ツリガネムシ類はヨシや水草に付着し、水中の微小な植物プランクトンや細菌をろ過して食べることから水の浄化に寄与しているものと考えられている。
県立琵琶湖博物館では「現在のところ、この新種が琵琶湖固有種であるかどうかわからないが、ツリガネムシ類は繊毛虫類の中では比較的研究されているグループであり、研究が進んでいるヨーロッパや北米大陸からのこの新属が報告されていないことから、少なくても日本あるいは東アジア固有の種である可能性がある。昨年にも琵琶湖からレビコレプス・ビワエという新属、新種の繊毛虫が見つかっており、今回見つかった新種と合わせて考えると、琵琶湖は四百万年もの歴史をもち、それだけ独自の種が分化する可能性がある」と話している。






