孫にプレゼント、50人熱中
◇東近江・五個荘
金襴(きんらん)を使った「おりびなづくり」がこのほど、東近江市五個荘農村環境改善センターで行われ、参加者らは、自分だけのおひなさまづくりに熱中した。
五個荘地域で開催中の「商家に伝わるひな人形めぐり」(今月三十一日まで、江戸~平成までの雛飾り百セットを展示)は、全国から一万人余りが訪れる人気の観光イベントだが、地域住民を中心に楽しめるイベントはないかと、旧五個荘観光協会が企画した体験教室。今年は、市内外から過去最多の約五十人が参加した。
講師の東之湖さん(37、本名=布施和信)は、全国人形通算大臣賞を受賞した能登川地区出身の人形師で、東近江の特産・近江上布を使った創作人形『清湖雛』を制作、寄贈するなど、地域の文化や観光振興にも力を注いでいる。国道8号沿いに人形の布施五個荘店を構える。
「おりびな」は、小さな子どもでも簡単に作れるものにしようと、試行錯誤した結果、失敗してもすぐに作り直せる両面テープの着脱可能な折りびなを考案した。
衣装に使う金襴は、工房で使用している京都西陣織の端切れで、吉祥模様が美しい橙(だいだい)や朱色の金襴と、黄、桃、鶯(うぐいす)色の春の色目を合わせた。
さっそく、作り方を教わった参加者たちは、縦十二センチ、横二十センチほどの金襴に両面テープを貼り付けて折り、袴と十二単を制作。用意された押し絵風の顔に目や口を描き、かわいい折りびなを完成させた。
孫にプレゼントしたいと言う七十歳代のおばあちゃんも多数挑戦し、「ついつい熱中してしまいました。孫の笑顔を見るのが楽しみです」と話し、可愛らしいおひなさまの完成を喜んでいた。






