中田校長 涙とともに「ものすごくうれしい」
◇湖東・愛荘町
存続が危ぶまれている愛荘町長野のブラジル人学校「コレジオ・サンタナ学園」(中田ケンコ校長)を激励しようと、交流を深める地元の長野西自治会(梅田満寿雄区長、二百三十戸)は先月末、子供や先生、保護者らを招き、支援金十万円ほか米、野菜などの食料品を贈った。
地元自治会館で行われた贈呈式では、区民十三人が学園の中田校長や先生九人、生徒十人を待ち受け、支援金十万円ほか米百八十キロ(六袋)、大根、白菜、ニンジン、赤カブラなどの野菜をプレゼントした。
サンタナ学園との交流は、昨年の夏まつり(自治会主催)に始まり、サンバの踊りやバザー出展などで会場を盛り上げたことから、同区内に開園する学校との今後の交流を誓い合ったという。
経済情勢の悪化から派遣切りなどの影響を受け、学園の経営が危機的状況に陥っていることを知った自治会は二月初め、全戸に一口五百円の支援金と同時に、食料などの生活物資の提供を呼び掛けた。
梅田区長(62)は「夏以来わずか半年間で学園が危機を迎えたことは残念だ。区として何かできないかと話し合った。自治会の応援が『支援の輪を広げる手助け』になれば」と期待を寄せた。
支援金を手に中田校長(52)は、野菜もいただき「ものすごくうれしい」と感謝し、子供には四食(朝・昼・夕・夜)を用意しているから「非常に助かる。子供と一緒に楽しくいただきたい」とも。
その上で「百人いた生徒も昨年十月から徐々に減り出し、今では四十七人と半分以下になった。うち十三人が授業料が払えないで家にいる。この子らに学校においで、一緒に遊ぼうと声を掛けている」と現状を話した。
一方、給料が払えないことから十五人いた先生も九人(月平均五万七千円)に減った。先生たちは、合間をぬって古紙やアルミ缶の回収を行い、わずかでも「経費の足しに」と頑張り、学園への持参を呼び掛ける。
経営危機に陥る同学園は、日本語が話せない子供ばかりで、日本の学校に通うため日本語を教えてくれるボランティアスタッフを求め、送迎用バスのガソリン代や電気・水道・ガス代にも事欠いていると訴え、今回の支援に感謝した。






