幅員広げ、両側に歩道を確保 歴史と文化 地域発展に期待
◇東近江・近江八幡市/湖南・野洲市
日野川改修事業に伴って架け替え工事が行われていた県道大津能登川長浜線の近江八幡市十王町と野洲市小南町を結ぶ仁保(にぼ)橋が完成し、開通式が十日現地で行われた。供用開始は十四日から。
仁保橋は五十年程前に建設されたもので、道路幅が六メートルと狭く、交通量も多い上に、歩道もないことから、現代の交通事情にそぐわないとの指摘が出ていた。
また、日野川は天井川で、川幅も狭く、かつては伊勢湾台風(昭和三十四年)で堤防が決壊するなど、大きな被害を出した。台風や大雨による水害の危険に備えるため、河口から改修工事が進められている。この工事では、川底の掘り下げ、川幅の拡幅により、堤防も低くなった。
これらのことから新たな橋を建設。全長百七十七メートル、道路部分は片側一車線の幅十・五メートル、両側に幅三メートルと二メートルの歩道が設けられ、全幅は十七・三メートルに。
平成十六年から事業に取りかかり、耐震性、耐候性に優れた建設手法を取り入れた。総工費は約十一億円。
橋はやや斜に川を横断し、しかも緩やかにカーブさせることにより、取り付け道路とより直線的につながることが可能となった。
橋の中央部高欄には、江戸時代に朝鮮通信使が通過した「朝鮮人街道」の歴史を伝える解説と絵巻、琵琶湖の古図のパネルが、また、両端の親柱には、橋のたもとの堤防が最近まで桜の名所として親しまれた名残りを残すデザインが施され、パネルも設置された。
開通式では、田口宇一郎副知事、冨士谷英正近江八幡市長、山仲善彰野洲市長はじめ、国・県・市議会、地元、行政、建設企業の各関係者らが出席し、建設への理解と協力に感謝し、完成を祝うと共に、周辺地域の発展を願った。
花火を合図に、両市側でテープカットが行われ、野洲市側からは十王町の太田登久治さんの三世代家族、近江八幡市側からはマーチングバンド「ブルースカイ」をそれぞれ先頭に、行進による渡り初めが行われた。







