近江商人に学ぶ探訪―共生の知恵
◇東近江・五個荘
パナソニック(旧社名松下電器産業)の創始者・松下幸之助氏が設立した『PHP研究所』の友の会で、能登川地区に支部を設ける「PHPはーとふる滋賀・きぬがさ」(堀内了賢会長、会員三十二人)がこのほど、初のイベント「近江商人のふるさと探訪ツアーin五個荘」を開き、三方よしの原点である五個荘商人のふるさとを訪ねた。
PHP研究所は、敗戦直後の昭和二十一年、物心両面の調和により平和と幸福を実現しよう―という松下氏によって創設された出版社で、Peace and Happiness through Prosperity(繁栄によって平和と幸福を)の頭文字をとり、倫理教育に力を入れている。翌年には月刊誌が創刊され、愛読者が自主的に開いていた読書会から「PHP友の会」が誕生し、松下氏の信条「素直な心」をモットーに学習会や交流会、社会貢献活動などが行われている。
イベントを主催した「PHPはーとふる滋賀・きぬがさ」は、滋賀県代表として平成十六年に設立された友の会で、隔月一回の定例会を開いているが、机上の学習だけでなく現地を体感することで新たな発見や知恵を得ようと、今回、初めて一般を対象にした探訪ツアーを実施したところ、地区内外や近畿圏などから三十五人が参加した。
訪れた近江商人博物館では、上平学芸員から「今、近江商人に学ぶこと」と題した講演を受け、どのようにして「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間によし)」が生まれたのか、先人が説いた共生の知恵を食い入るように聴き取っていた。
引き続いて、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている五個荘金堂町内を散策。商人の本宅であった三館の近江商人屋敷などを見学し、奥深い歴史や教育、文化遺産を感じていた。
PHPはーとふる滋賀・きぬがさの定例会について詳しく知りたい人は、堀内会長(TEL0748―48―4610)へ。






