滋賀学園で教育講演会 三男・峯夫氏が来校
◇東近江
滋賀学園中学・高校学校で二十五日、南極観測の初代越冬隊長を務めた西堀榮三郎氏(一九〇三~八九)の三男、西堀峯夫氏(66・理学博士)を講師に招いた教育講演会「西堀榮三郎の探検人生に学ぶ」が開かれた。
東近江市内に記念館がある西堀榮三郎氏の夢を抱いて生きる意欲や夢を実現させるための奇抜な発想、探求心など、同氏の生き様に親と子が一緒になって耳を傾け、将来に活かそうと開かれた。
峯夫氏は、日本が初めて挑んだ南極観測で、父親がどういう思いや希望を持って極寒の地で研究に没頭出来たのか、また、知識だけでなく、様々な経験から得た知恵が越冬生活での問題や課題を解決するアイデアを生んだことなどを紹介し、「経験から学ぶことは非常に重要なこと。失敗を恐れず、前向きにチャレンジしていくことが次のステップに結びつく。どんな分野にも理論があり、それを理解していれば、失敗しても深く悲しまなくて済むし、原因を徹底的に追及して二度と繰り返さない対策が講じられる」と話し、前向きにとらえることの大切さを力説した。ただし、「恋愛だけは理論では分からないことが多い」とも話し、会場を笑わせた。
参加した保護者に対しては、「勉強しなさいとか、どこどこの学校に進学しなさいとかは、子どもに言わない方がいい結果に結びつく。習慣付けが出来れば親は何も言わなくても済む。親の希望や夢を子どもに押しつけると子どもの夢がしぼむ、人生の牧場に放してやるような気持ちで子どもの成長を見守ってやって欲しい。子どもは自分で考えて行動するようになる筈です。右に行くか、左に行くか岐路に迷った時、夢があれば自然といい方向を選ぶようになる。後になって後悔は生まれない」と自主性の大切さを説いた。
また、生徒達には自分の経験から、一日十分でもいいから自主的に勉強を毎日やり続けると、習慣となり、大きな力となると語り、初めは辛くても継続することを勧めた。
最後に、同校の海外留学にふれ、現在のドイツ在住の経験をもとに、せっかくのチャンスを活かして、挑戦して欲しい。外国に行く前には不安はあると思うが、行ってみればそれまでの不安は吹っ飛び、世界感が変わります」と話し、父親の語録の一つ「まあ、いっぺんやってみなはれ」を紹介し、経験を積むことで次の道が開けると結んだ。






