展覧会 「Bougie(ブジ)」11日から 竜王町山之上の民家で
◇東近江・竜王町
さまざまな物に触れ、温かい誰かに出会い、たくさんの言葉に包まれて、初めて自分に火が灯る―。自分らしい人生や人とのつながりなど生きることについて見つめる時間と空間を、十一日から竜王町山之上の青山邸で始まる展覧会「Bougie(ブジ)」(主催=やまびこ作業所、後援=滋賀報知新聞社など)が提供する。入場無料。
この展覧会を主催するのは、社会福祉法人やまびこ福祉会やまびこ作業所。知的障がいのある人が地域の中で自分らしく働ける施設を目指し、二十三年前に産声をあげた。
昨年から利用者三十八人の思いや可能性を形にし、社会発信する場として単独の展覧会を開催。命を吹き込まれた作品には障がいという言葉は存在せず、利用者一人ひとりの種が芽吹き、力強い個性の花となって咲き誇る。
「福祉施設というイメージや壁を取り払い、肩の力を抜いて『生きる喜び』を共有し合うアットホームな交流空間を創り、新たな風を感じてほしい」と、同作業所の故郷・竜王町での展覧会を企画。
フランス語でロウソクを意味する“Bougie”には、人の心を明るくし生きるための光を導き出す道標と、「ブジ=無事」で心配事がなく安心な暮らしの実現という二つの願いが込められている。
会場は、屋敷の中央に庭を配する築百年以上の民家。空き家だったため、同作業所の保護者会や山之上の住民らが清掃活動を行うなど、地域の理解と協力を得て趣きのある展示場へと変身した。
展示・販売される作品は、利用者の感性が光る織り・和紙・陶芸・絵画など百点以上で、利用者の故・西村芳郎さんの作品から誕生したオリジナルブランド「Nap trip」の一周年記念として、竜王町出身のグラフィックデザイナー・夛田(ただ)圭吾氏との夢のコラボレーションTシャツも初お目見えする。
開催初日の十一日午後六時からは、オープニングパーティーが催され、職員が手作りした絵本「ナップのハッピートリップ」が上映される。
また、ゆったりしたひとときを演出するカフェ(土曜・日曜日午後一時~五時のみ)や織り体験ができるワークショップ、民族音楽の生演奏に合わせて踊るように描くEGGによるライブペインティング(十八日午後六時~)など、心の記憶に残る展覧会を目指す。
開催期間は二十日までで、午前十一時~午後六時(十一、十八日のみ午後九時)。詳しくは、同作業所(TEL58―2583)へ。







