川内 比例重視で3万票が至上命令 対中 シンプルな政策で無党派攻勢
◇大津・大津市/湖西・高島市 間近に迫る衆院選の滋賀1区は、現時点では民主現職の川端達夫が八万六千票から九万票と前回並みだが、自民現職の上野賢一郎は「逆風」で六万五千票から七万票と伸び悩み、共産新人の川内卓も自民対民主のあおりで前回並みの二万票、出遅れた幸福新人の対中章哲はいまのところ五千票程度だが、今後、台風の目になりそうだ。敬称略。 【石川政実、高山周治】
【1区(大津市、高島市)】
自民 上野賢一郎
第一回選対会議が四日に大津市で開催されたが、保守分裂の影響で大津市議の士気が上がらなかった。同市議会の保守系最大会派であった「大志会」(十五人)が五月十四日、三会派に分裂。市議九人が脱退して「湖誠会」を結成した。前回は「小泉旋風」が吹き荒れたが、今回は「逆風」の中、目片信・大津市長の力を借りてでも大津市議の士気を高揚できるかが焦点。
「公明票の二割が川端に流れないよう早急に手を打つ」(大津市議)と緊迫感が漂う。この八日、大津市内で女性パワーの集いを開催したのを弾みに、二十日には大津市民会館で決起大会を開き、選挙戦へ。
民主 川端 達夫
先月二十八日、高島市の保守系有力市議を意外な人物が訪れていた。川端が勝利宣言のように保守系市議を回った。同市議会の保守系市議は十三人だが、二~三人は川端に秋波を送りそうだ。
昭和六十一年の衆院選で初当選以来、六期連続当選の川端は、平成十七年に上野に不覚をとり、比例で復活当選。屈辱を胸に、週末土日に帰れば、大津、高島両市で三~四か所のミニ集会をこなし駅立ちも続けた。
連合滋賀の松元光彦事務局長は「滋賀の四選挙区で圧勝して自民議席をゼロにしたい。川端の目標は十万票」とゲキを飛ばす。
共産 川内 卓
「選挙の焦点は共産が前進するかどうかだ」。JR膳所駅前での川内の決起集会で、応援弁士の穀田恵二衆院議員(京都一区)は自民・民主の対決で埋没するのを警戒し、支持者二百人を前に声を張り上げた。
比例狙いの同党は、近畿では現在の三議席から四議席へアップを目指す。達成するには県内得票は九万票、うち一区では三万票(大津市二万六千票、高島市四千票)が至上命令。
このため川内は昨秋から、街頭演説や企業訪問のほか、従来はなかった有権者と自由に意見交換するミニ集会を毎月二十回開き、雇用確保や消費税増税反対などを訴えている。
幸福実現 対中 章哲
宗教法人「幸福の科学」(大川隆法総裁)を母体に五月に創設された新党だけに、知名度アップに全力を注ぐ。 対中は公認を受けた六月上旬から、駅立ちや家庭へのチラシ配布を大票田である大津市の堅田以南で重点的に行い、▽消費税・相続税撤廃▽北朝鮮ミサイル阻止―をアピール。同月中旬からは街頭宣伝で市内をくまなく回る。後援会の入会は信者中心に一万人を目指す。これを母体に、一区内の布教所五十か所のネットワークも生かし、さらに攻勢を強める。
対中は「シンプルな訴えで分かりやすく、政策に共鳴してくれる人が多い。十万票が目標」と鼻息は荒い。








