風にフワリ清涼感―20日まで
◇東近江・五個荘
近江麻布の上質感と近江ちぢみの心地良さに触れてもらう展示販売会「近江の麻 のれん展~継承と発展~」が、近江商人屋敷外村宇兵衛邸で開かれている。
近江の麻布は、近江商人の主力商品として全国に流通した湖東地方ならではの伝統産業の一つで、しなやかな風合いや絹のような光沢から別名「近江上布」と呼ばれる。
江戸時代には献上品として使用され、彦根藩の国産政策(農家の副業として製織を奨励)を受けたほか、近江商人の持ち下り商品として全国に名声を広めた。
持ち下りは、上方の地場産物を関東へ持ち下り、関東や東北の原材料を上方へ登せ荷する大型流通機構のことで、近江麻布を地場産物にと考えた五個荘商人・中村治兵衛により、農家の余業として製織技術が普及し、広く知られる外村与左衛門、塚本助左衛門、松居久左衛門らも麻売商から大成。また「丸紅」「伊藤忠」の湖東商人・伊藤忠兵衛もその一人。
同展は、その美しさを見てもらい、地域ブランドに認定された「近江の麻」「近江ちぢみ」の良さを広く知ってもらおうと、麻織物・近江上布の生産九社(能登川・五個荘地区、愛荘町など)でつくる「湖東繊維今さら近江商人委員会」が開いたもので、県内四カ所を巡る「行SHOW(ぎょうしょう)2009」として催している。
伝統家屋である会場には、のれんや座布団カバー、シャツなどが展示販売され、昔懐かしい「日本の夏」が演出されている。製品に触れることもでき、麻特有の通気性・透湿性の高さと肌にサラッとした感触が実感できる。
この中で、夏を快適に過ごす知恵が最も現れているのが、縁側にかけられた「のれん」。風を受けて涼しげに揺れる様は、暑さを視覚的に和らげてくれる。
開催期間は二十日まで。月曜と祝日の翌日休館。入館料は三館共通で大人五百円、子ども二百五十円。問い合わせは同屋敷(TEL0748―48―5557)へ。






