政治経験訴えて無党派層にも浸透
◇湖南
民主党の圧倒的な追い風が吹く中、衆院選は三十日投開票され、県内四小選挙区で同党が全ての議席を獲得した。県内の自民党の候補者はいずれも比例復活にもとどかなかった。
午後八時過ぎ、第4選挙区の民主・奥村展三氏(65)の選挙事務所(湖南市)に「当選確実」の一報が早くも入った。これを受け、トレードマークの緑のネクタイを絞め、姿を現わした奥村氏は、支援者の拍手と歓声に迎えられ、悲願だった小選挙区での勝利に喜びをかみしめた。
奥村氏は支援者から花束を受け取り、万歳三唱で会場を揺るがせた後、開口一番、「皆さんに力をもらい、幾度もがんばれと励ましをもらった。それが当選に結びつき、うれしい」と感謝を述べた。
また、今後の抱負について「国民生活が第一なので約束した政策はしっかり実行する」と力強く述べるとともに、「勝って兜(かぶと)の緒を絞める」とも語り表情を引き締めた。
今回は、引退した自民の前衆議・岩永峯一氏に代わって出馬した新人・武藤貴也氏(30)と戦った。若さを前面に出す武藤氏に対して、「初心にもどって頑張る」と訴えながら政治経験をアピールし、民主支持層をほぼ固め、追い風にのって無派層の大半、自民支持層の一部にも食い込み、十一万三千八百一票を得た。武藤氏は六万千三百十一票にとどまった。
このほかの小選挙区における自民・民主の対決は、1区は連合滋賀を中核にした民主の川端達夫氏(64)=十一万二千五百九十票=が幅広い年齢層に浸透して、自民の上野賢一郎氏(44)=八万二千二百六十二票=に勝利した。
2区では、民主の田島一成氏(47)=十万九千八百八十五票=が、民主支持層のほか、共産支持・無党派層の票も取り込み、インフラ整備の実績を訴えた自民の藤井勇治氏(59)=六万六千九百五十九票=に対して優勢な戦いを進め、三選を果たした。
3区は、民主の三日月大造氏(38)=十万三千四百四十五票=が、増加した新住民に多いとされる無党派層の票や、子育て支援を訴えて三十、四十代にも支持を拡大して票を積み上げ、雪辱に燃える自民の宇野治氏(61)=五万四千八百九十四票=を阻んだ。






