鈴町の観光ぶどう園「サンファーム蒲生」
◇東近江・蒲生
東近江市鈴町にあるファームトピア蒲生野いきいき農園内の観光ぶどう園「サンファーム蒲生」が、新たな地域共生システムの礎石を目指して歩み出した。
この観光ぶどう園は、障害者の働く場の確保を目的に、社会福祉法人「大樹会」(嶋田葉子理事長、本部=彦根市)が設立した農事組合法人「サンファーム」が、今年四月から東近江市と委託契約を結び管理・運営している。
大樹会経営の障害者就労継続支援A型事業所「湯屋の里」(東近江市湯屋町)に雇用されている知的障害者七人が、農園約七反に植えられた竜宝や紅伊豆、キングデラ、ヒムロット、ベリーAなど三百六十株、約二万房の栽培を職員とともに担い、労働力を提供している。
福祉の受け手から農業の担い手へと新しい道を見い出した障害者らは、「売り物なので、丁寧に扱わないといけない」と責任をかみしめつつ販売用のブドウを慎重に袋詰めするなど、個々の能力に応じた仕事を通して自立への第一歩を踏み出した。
農家の高齢化や後継者不足により耕作放棄地の増加に頭を悩ませる地域にとって、農地を守る協力者の出現は心強く、障害のあるなしにかかわらず互いに支え合う新たな共助システム構築にも期待が寄せられている。
収穫したブドウは、盆明けから大樹会経営の米原保育園(棚池直美園長、米原市)の給食にも登場。今月四日には、三~五歳児二十五人が七月に自ら袋掛けしたブドウを収穫するため、再びサンファーム蒲生を訪れた。
袋に描いた絵を頼りに自分のブドウを探し当て、教諭にだっこしてもらいながら、はさみでカット。顔ぐらいある房を見て「めっちゃ大きい」、口に一粒含み「すごく甘い」と、園内のあちこちで歓声が上がった。
食育の場としても活用されているサンファーム蒲生では、直売のほかにぶどう狩りを実施している。入場料は、食べ放題で大人八百円、子ども(小学生まで)四百円、高齢者(七十歳以上)五百円。
開園期間・時間など詳しくは、湯屋の里(0749―20―1045)へ。







