自転車などにICタグつけて経路把握
◇湖南・草津市
草津市南草津地区で、自転車などにICタグを取り付けて通過経路をキャッチし、交通安全対策に役立てる社会実験が始まった。
同地域は、大学や企業を中心とした自転車利用が多い地区で、地区内における主要な通勤・通学路は、歩道や路肩が狭く、歩行者との事故やトラブルが発生している。
このため、住民の安全や、通学路を通行する児童・生徒、および自転車通学・通勤者の安全安心な通行の確保が課題となっている。
今回の実験では、通勤・通学者の自転車などの通過経路の実態を調査し、より安全な通勤・通学経路を検証することが目的。道路に関する先進的または斬新な施策として、国土交通省による社会実験公募により採択された。
実験は、玉川地区交通・安全対策協議会(事務局・立命館大学 びわこ・くさつキャンパス)が実施団体となって九月下旬から来年三月十日まで、地区内の玉川小、玉川中、玉川高校の児童生徒、 パナソニックの自転車通勤者、立命館大学の学生らが参加する。
実験では、通学経路上の主要な交差点等(七か所)にアンテナを設置し、その受信範囲内(幅約四キロ)をICタグを取り付けた自転車や児童が通過すると、その情報をアンテナが受信して記録。それぞれのアンテナで受信された情報は、インターネット経由でメインサーバーに集約され分析を行う。
このシステムにより、▽一般的な交通調査と違い、通行量だけでなく、どのような経路を通ったのか、またその経路ごとの所要時間▽通過した自転車等の所属がわかるので、小学生の下校時に学生の自転車がどの程度遭遇しているのかといった状況が把握できる。
今回の実験によって▽自転車と歩行者の通勤・通学路を分離することにより接触事故を減少させる▽小学生の通学路を確保することで安全な通学環境を確保する▽通勤と通学、学校ごとの主要通路をそれぞれに指定することで、一ヶ所の道路に交通が集中しないようにすることが可能になる▽本システムで使用するICタグは、物流等ですでに広く利用されており、この有効性が確認されれば、防犯対策や小学生の安心見張りシステムなどが容易である、などの効果が期待される。





