オスが子育て
◇湖南・草津市
県立琵琶湖博物館(草津市)は十一月一日まで、今年繁殖した希少淡水魚をトピック展示水槽で展示している。
今回は、スズキ科に属する魚では唯一、淡水域だけでその一生を送るオヤニラミ。オヤニラミは、淀川・由良川以西の本州、四国北部、九州北部に分布し、大きな河川やその支流の中流から下流にかけて生息している。肉食性の魚で、小型の水棲昆虫などを食べ、全長は最大で十三センチほどになる。
産卵期は四~八月で、オスは水中に没したヨシや倒木を産卵場所とし、その表面を掃除した後、メスを誘い、雌雄交互に産卵放精する。産卵後のオスは、卵の世話や、ふ化して間もない仔魚を守る。近年、各地で生息数が減少し、環境省のレッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)では、絶滅危倶・類とされている。滋賀県には本来、生息していなかったが、県内数か所で確認されるようになり、平成十九年施行の県条例により、放流は禁止、飼育には届け出が必要な「指定外来種」に指定されている。







