ドラム缶は処分場のそこかしこに 求められる直掘りの確認作業
◇湖南・栗東市
県最終処分場特別対策室はこのほど、RD社(破産)の元役員・従業員に対し、不適正処理の状況について主に平成十八~十九年に行った文書照会・直接聞き取り調査、二十年にRD代表取締役を刑事告発したときの供述内容をまとめ、処分場周辺の自治会役員らに公表した。それは、いかにさまざまな有害物が埋め立てられてきたかを物語る衝撃的な内容である。 【石川政実】
県がRD社の元焼却・埋め立て従業員に対して行った聞き取り調査では「大穴の位置、ドラム缶の埋め立ての疑われる場所を地図に示す」「入社以前に西市道以外の場所にドラム缶があると聞いたことがある」、元運転手従業員からは「運搬から戻ると第二焼却炉付近でドラム缶を埋め立てていた。実験動物の死体を第二処分場との境に埋めた」などの証言を得ている。
刑事告発の供述では、許可品目外の埋め立てについて「焼却炉からの焼却灰は日常的に埋め立てていた」「廃油、コールタール、塗料などの地面への直接廃棄した」、西市道側に埋まっているドラム缶については「平成四年頃から一年弱でドラム缶を八百から千本位埋めた」など生々しい供述が相次いでいる。
一方、この二月に元従業員の証言(二十年十月三十日、十二月十八日。二十一年一月二十二日聞き取り調査)を県に情報公開請求し、非公開資料の開示を受けた早川洋行・滋賀大学教授は、気になる証言として「第二処分場は、埋め立て可能な部分がなくなりかけると、深掘りして埋め立てを繰り返していた。その作業は、池の方から行った」「ドラム缶をおろし、重機で押すと、コトン、コトンときれいに入っていく。横二列の二段組みでピッチリと埋めていった。全部で八百から千本くらいではないか」「(ダイオキシンの含まれた)焼却灰は、数回外に出したことはあるが、ほとんど出していず、処分場に埋め立てた」などを挙げている。
また、早川教授は「これまで発見されたドラム缶の埋め立て場所とは別なところにも、ドラム缶が埋まっているとみるべきだ。また焼却灰が処分場のほとんどに埋められており、ダイオキシン汚染が憂慮される」と話した。
これらの証言・供述から、処分場のいたるところにドラム缶が埋められていると推測される。ドラム缶の中身は、最も有害性の高い「特定有害産業廃棄物である」と県も認めており、これを放置したまま、遮水壁や覆土で封じ込めることは法的にも認められないはずだ。また、ドラム缶を埋めた場所についても地図で示した証言もあり、県はこれらの場所を含めての直掘りによる確認作業を急ぐべきだ。






