平安後期の承歴四年(1080年)
◇大津
大津市歴史博物館はこのほど、市内大石中、若王寺の本尊である木造大如来座像(平安時代)の像内から、市内で現存する仏像で二番目に古い「承歴四年(一〇八〇年)の造像墨書銘」が確認された、と発表した。
若王寺は平安時代の古像が伝来することで知られている。木造大如来座像は市内の専門業者により解体修理されていたところ、背面材の像内内刳り面から、墨書銘が発見された。
赤外線で判読したところ、「承歴肆年庚申歳十一月二日、奉造立■金色大如来、為平癒、奉安置?」(■は読めない字)とあった。
承歴肆年は一〇八〇年にあたり、このことは同木造の一一世紀とされた作風とも一致するので、当初の造像銘として認められる。
ちなみに、大津市内で最古の墨書銘は、長和三年(一〇一四年)の園城寺の重文・木造不動明王坐像で、次いで建久八年(一一九七年)の富士見台、円福院の重文・木造釈迦如来像だった。
なお、若王寺の木造大如来座像は十一月八日から二十三日まで、大津市歴史博物館で公開されている。







