日野町内43事業所・団体が協力
◇東近江・日野町
脳の病気である認知症が引き起こす“徘徊”。尊い命を守るため早期発見・保護を目的とした「日野町徘徊高齢者SOSネットワーク連絡会」の設立会が十九日、日野公民館ホールで開かれ、より多くの目で見守る体制が整った。
徘徊中に事件・事故に巻き込まれ、被害者となる可能性も高い認知症の高齢者。家族だけで探すには時間もかかり、精神的負担も大きい。捜索活動を担う日野警部交番・清水美代子所長は「より多くの目で見守り発見してもらうことが、家族の安心にもつながる。安全・安心なまちの実現のため、ご理解・ご協力をお願いしたい」と、地域一体となった活動を呼び掛ける。
行方不明事案が発生した場合、親族の依頼に基づき、目撃情報の収集活動がスタートする。まず、親族が不明者の特徴などを詳しく記したSOSネットワーク行方不明者状況票を同連絡会事務局(日野町役場介護支援課・地域包括支援センター)に提出し、これに基づいてSOSネットワーク連絡票を事務局が作成する。
ファックスなどの方法により情報提供を受けた会員らは、連絡票に当てはまる行方不明者の目撃情報収集をそれぞれの業務・活動を通じて行い、情報を得た場合には事務局もしくは警察署に通報するという仕組み。
連絡会には四十三事業所・団体が登録しており、SOSネットワークに協力していることが一目で分かるよう会員表示板も掲げる。
実際に認知症高齢者の見守りや啓発活動を地域あげて取り組んでいる東近江市建部地区民生委員・松本勘一郎さんが体験談を語り、「『助け・助けられ上手になりたい』を合言葉に、いつでもSOSを発することができ、見守るまちづくりを行っている。徘徊高齢者を発見する訓練などは、繰り返し実施することで理解も協力の輪も広がっていく」とアドバイスした。
続く暮らしいきいき講演会では、「認知症の早期発見と地域のネットワーク」をテーマに、医療法人敦賀温泉病院の玉井顯院長が登壇。脳の機能を解説しながら、認知症は老いではなく脳の病気であることを強調し、「認知症は一律ではない。症状が軽いうちに発見・診断し、個々に合った治療をすることが大事」として、周囲のプライドを下げ認知症の人の目線に立ち、正しい理解を深める重要性を説いた。
なお、連絡会の会員は次の通り。
▽各地区区長会▽日野町民生児童委員協議会▽東近江行政組合消防本部日野消防署▽日野町消防団▽日野町社会福祉施設等連絡協議会(特別養護老人ホーム誉の松・白寿荘・介護老人保健施設リスタあすなろ・ゆめさとグループホーム・泉介護サービス・ひだまり事業所・養護老人ホームさつき荘・日野渓園・わたむきの里作業所・日野町社会福祉協議会)▽近江日野郵便局▽各地区安全なまちづくり協議会(町内七地区)▽日野町石油組合(藤原石油・澤田石油・フジタ石油・トータルショップSOS日野店・住屋・橋本商店・奥村燃料店)▽JAグリーン近江(日野東支店・西支店・北支店・有線放送)▽近江鉄道グループ(近江鉄道八日市営業所・湖国バス八日市営業所・近江タクシー湖東営業所)▽コンビニエンスストア(セブンイレブン滋賀日野高校前店・日野町松尾店・日野町工業団地前店・ファミリーマート日野北脇店・松尾店・ローソン日野河原店)▽協力企業(ヒロセ・日映日野・伊藤佑)▽日野町役場







