国内外の作家が国際性豊かな展示 まちなか周遊で陶都の風情満喫
◇湖南・甲賀/信楽
まちなかをフィールドミュージアムにした多彩なアートフェスティバル「信楽まちなか芸術祭」が十月一日から十一月二十三日までの約二か月間、陶都・信楽で開催される。信楽トリエンナーレ実行委員会(甲賀市と県、信楽町観光協会などで構成)の主催。三年に一度のやきものの祭典で、今年が初めての開催となる。
同芸術祭は、日本を代表する六古窯(信楽、瀬戸、常滑、越前、丹波立杭、備前)の関係者が一堂に集まるオープニングイベント「日本六古窯サミット」を皮切りに、期間中、文化施設やまちなかの展覧会、窯元周遊などで観光客約二十万人を呼び込み、信楽焼の芸術性の高さをアピールする。
会場は、県立陶芸の森をメーンに、窯元が集まる長野地区、信楽焼の全体像を紹介する伝統産業会館、ミホ・ミュージアムの四会場のほか、茶の産地・朝宮地区や紫香楽宮跡でも関連事業が実施される。
この中で陶都ならではの風情が体感できるのは、「長野・まちなか」会場だ。古いたたずまいの迷路のような小路をそぞろ歩きすれば、登り窯や陶器工場といった独特の風景に出会える。
同会場で催される信楽まちなか陶芸展は、窯元散策エリアの遊休工場、倉庫、古民家、空き店舗を活用して、陶芸を中心にして国内外の作家たちが、国際性豊かな作品を展示する。
また、まちなか周遊イベントは、市民ガイド同行による周遊巡回コースを設定し、観光客はガイドマップを片手に散策路の途中にある窯元やショップを巡り、高原のまちを体感する。
また期間中は、窯元が特別公開され、日頃見ることのできない信楽焼の製造過程も見学できる。
実行委員会の森井久次氏(甲賀市産業経済部次長)は「手づくりの芸術祭でもてなしの心を通じて、焼きものやまちなかの風情、食べ物、人の良さを知ってもらい、一人でも多くの信楽ファンをつくりたい」と意気込んでいる。
なお、このほかの主な事業は次の通り。
▽「ライフ・セラミックス展」=陶芸の森で開催。国内外からデザイナーを招き、環境(エコ)をテーマに新商品を開発、展示する。
▽「朝宮茶関連事業」=やきものと茶をテーマにイベント。
▽「紫香楽宮関連事業」=紫香楽宮跡で国内で初めて出土した万葉歌木簡や信楽の歴史をウォーキングイベントを通じて紹介。
▽「陶器市」=陶器市やセラミックアートマーケットなど。
▽「県立陶芸の森」=信楽焼をテーマにした特別展を開催する。
▽「ミホ・ミュージアム」=日本六古窯をテーマにした特別展。







