応援会 町内外から約400人
◇東近江・日野町
四年間の地道な努力と熱い思いが夢の舞台で花開くようにと、バンクーバー冬季五輪フリースタイルスキー女子モーグル日本代表・伊藤みき選手(22)=日野町大窪出身=の「応援会」(主催=日野町、日野町体育協会、NHK大津放送局)が十四日、日野公民館ホールで開かれた。
午前九時半から始まった予選。日野のみならず東近江・近江八幡・彦根・水口・野洲・草津・大津・愛知県名古屋・豊田・大阪府吹田から集まったみきファン総勢約四百人は、日野町連合青年会(中村保文会長)の音頭で「ゴーゴーみき」の声援をカナダへ送り続けた。
平均斜度二十八度の急斜面を滑り降りるターンの鋭さと美しい空中演技(エア)が大画面に映し出されるたび、参加者は「オー」とどよめき、予選・決勝とも競技を終え、みき選手が見せた最高の笑顔に鈴や太鼓、クラッカーを打ち鳴らして喜びを共有した。
昨年の教育実習でみき選手に体育を習ったという近江兄弟社高等学校女子バレーボール部の中田明日香さん(一年)は「いつも笑顔で天然キャラだった先生の普段の雰囲気と全く違い、モーグル競技に挑む姿は真剣でかっこ良くて、その切り替えがすごいと思った」と羨望の眼差しで見つめた。
会場では、日野町商工会青年部と日野町地域女性団体連合会がそれぞれ会員の力を結集し、町内商店・団体から寄付された食材を使って、カレーライス・ぜんざい・豚汁・フランクフルト・甘酒・コーヒーを無料で振る舞い、帰り際にはあられのお土産も配った。
同バレーボール部の一谷彩花さん(一年)は「これだけの人が一人の選手を応援していることに感動した」と語り、田中美穂さん(一年)は「こんなふうに応援してもらえる選手そしてチームに、私たちもなりたい」と、世界トップレベルでありながら身近な存在でもあるみき選手からアスリートとして大切なことを学び取っていた。
みき選手の祖母・福永久さんは「予選通過ができ、決勝も本人の滑りができたのでよかったと思う」と胸をなで下ろし、現地からの電話で父・公英さんは「けがもあってなかなか自分の力を発揮できず悔しい思いもしていたが、みなさんの応援のおかげで降り続く雨の中、非常にいい滑りができたと思う。また、この経験を糧に努力を重ねてほしい」と語った。
競技レベルの上昇とともに世界の壁は厚くなり、日本選手に求められるものもより高く難易度を増す。前回の二十位から十二位へと着実に順位を上げ、バンクーバー冬季五輪で新たなスタートを切ったみき選手のさらなる成長と進化を、町民は楽しみにしている。







