アルミで軽量化、狭い場所でも工事可能 日本建築防災協会が技術評価
ハイチ地震は建物崩壊などで約二十万人以上の命を奪い、あらためて地震の恐ろしさを見せつけた。そんな中で、住軽日軽エンジニアリング(本社・東京都、佐久間勇三・代表取締役社長)は、アルミ素材の耐震補強工法を開発し、注目を集めている。軽量素材なので施工性が高く、加えて耐食性が高いため維持費縮減が図られるなどの特徴がある。生産拠点の日本アルミ滋賀製造所(湖南市)と、県内で初めて採用した栗東市立治田西小学校(栗東市)を取材した。
●新幹線にもアルミ
「アルミというと一円玉や缶をイメージされがちですが、合金により鉄に劣らない強度を持ち、新幹線や航空機にも使われているのですよ」と、日本アルミ滋賀製造所の松尾剛志・取締役は胸を張る。
同工場では、道路柵やドラムだけでなく、特殊技術が必要な新幹線の車両部品まで幅広く製造している。アルミ耐震補強工法については、日本建築防災協会の技術評価を得て、平成十八年から製造を始めた。
この工法は、アルミ合金製ブレースを、鉄筋コンクリートの建物に外付けし、建物を支えるもの。鉄骨を使う在来工法と比べ、▽耐食性が高い▽工期を短縮できる▽窓からの採光を遮られない|などの特長がある。
●スムーズな工事
昨年十一月から耐震工事に入った栗東市立治田西小学校。琵琶湖をイメージした青色のブレースが、外壁にV字型にはまる。市街地に立地する同小は敷地が狭く、大型重機は使えない。そこで白羽の矢が立ったのが、アルミ耐震補強工法だった。
施工を担当する第一建設株式会社は「アルミ素材は軽く、コンパクトなので、レッカー車は小さくてすむし、パーツを組み合わせる作業スペースもいらない。また、足場も一度組めば、そのまま作業に入れるので、工程を省略できる」とスムーズな進ちょくを喜ぶ。
土・日のみの工事がしやすく、児童はいつもと同じ環境で授業が受けられる。仮校舎もいらないので、そのコストも縮減できる。
●サビない素材
また、自治体として見落とせないのが、施設の維持費だ。アルミ合金材は耐食性が高いので、鉄のような七~十年ごとのサビ防止塗装は必要ない。
栗東市土木交通課は「施設は一度建てたら終わりでなく、その後のメンテナンスの費用もいるが、アルミなら二十~三十年の長いスパンでみられる。ちなみに栗東市役所はスチール製のブレース工法だが、メンテナンス すると、総額でざっと五百万|一千万円はかかる」と長所をあげる。
さらに「鉄材(H鋼)であればゴツゴツした圧迫感があるが、アルミ材ならば丸みがあって違和感がなく、子どもたちが学ぶ施設としてふさわしい」と、快適性にも配慮している。
プレゼンテーションや、お問い合わせは株式会社住軽日軽エンジニアリング大阪支店(06-6223-3561)へ。
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