個別指導で基礎学力積み上げ 県内小学校で初の取り組み
◇湖南・甲賀/湖南市
家庭学習が難しい児童を対象に、地域ボランティアが個人指導する「土曜教室」が五月八日から、湖南市立岩根小学校でスタートする。地域と学校、PTAが連携して運営するもので、基礎学力の積み上げを支援するとともに、家庭学習の習慣も身につけさせる。県教育委員会によると、地域ボランティアが放課後・休日を活用して学習指導するのは、「把握している中では県内の小学校で初めて」としている。
長引く不況が、教育現場に影響を与えている。学力を支えるのは授業と家庭学習。しかし、児童によっては、親が夜勤や共働きで見守りが十分できず、家庭学習の習慣化が難しいケースもある。
岩根小も例外ではなく、子どもの学力の二極化は、学級経営の困難さにもつながりかねないという。一昨年の保護者アンケートでは、全体の五八%が「勉強を見てやる時間がない」「あまりない」と回答した。
このため、同小学校学校運営協議会(地域・学校・PTAで構成)は昨年度、地域に協力を呼びかけ、学校外での学習指導を試み、一定の成果を収め、今年度から本格的に実施する。
土曜教室は、受講希望のあった三|四年の児童六人を対象に、ボランティアの元教師や大学生、社会人ら十三人がローテーションを組んで、主に算数と国語を個人指導する。
開講日は、毎週土曜日の午前九時半|同十一時半。休憩時間はレクリエーションなどを取り入れ、授業にメリハリをつけるとともに、ボランティアと子どもの人間関係の形成にも配慮する。
もちろん学校との連携は重要で、担任教師が用意したプリントを使ったり、連絡を密にして、効果的な基礎学力の積み上げを図る。
また地域の支援体制も、学校運営協とは別に、地域住民や卒業生、企業・事業所からなる「コミュニティ・スクール支援委員会」が今春発足した。
開校をひかえ、指導にあたる伊藤裕美さん(52歳)=元教師=は「少人数の指導で、子どもの自信を引き出したい」と抱負を話している。
また、受講する児童は、外国籍の子どもが多い。坂早百合さん(58歳)=同=は「勉強だけでなく、休憩時間の会話で日本の文化にも慣れてもらえれば」と意欲的だ。






