山田市長固辞でも自民党は独自候補擁立へ
◇全県
十六日に大津市内のホテルで開かれた自民党県連の政経パーティーで上野賢一郎・同党県連会長は「この二週間いろんなところから七月の知事選の候補者選びで意見をもらい、また嘉田由紀子知事からも支持の依頼を受けている」と苦しい胸のうちを吐露(とろ)した。来賓として招かれた嘉田由紀子知事は「厳しい選択眼のなかで、私の政策にご理解をいただきたい」と余裕の表情で応えた。県内の大半の市長、町長らが後押しする同党県連の知事選候補者選びを追ってみた。
【石川政実】
近畿市長会の第百十三回総会が十四日、近畿二府四県の百十一市長が出席して和歌山市内のホテルで行われた。同総会には、滋賀県から十三市長のうち、中嶋武嗣・甲賀市長を除く十二人が出席した。総会後に、嘉田知事のシンパである西澤久夫・東近江市長は席をはずしたが、残る十人の市長らが山田亘宏・守山市長(63)を取り囲んだ。そこには自民党県連の上野幸夫・県連幹事長も同席した。
四月の市長選に、嘉田知事から深井俊秀・前県公室長を刺客に送り込まれたと受け止めている冨士谷英正・近江八幡市長は「これ以上、嘉田県政で失われた四年を続けるわけには行かない。あんたが出てくれば、市長会は応援する」と説得の口火を切った。
その一団の中には、市長選で嘉田知事の政治団体「対話の会」の 推薦を受けた橋川渉・草津市長の顔もあった。この熱気に押し切られた山田・守山市長は、その場では前向きな姿勢を示した。
獅山向洋市長は「嘉田知事は、県内の各市町に対する言葉に誠実さがない。県内市町の首長たちの大半が嘉田知事の再選を阻止しなければと考えている」と必死だった。なぜなら、この日、獅山市長のところに、ある人物から断わりの電話が入っていたからだ。
獅山市長は、かつては新進党の衆院議員も務め、現在は法律事務所を設置し、国際的な弁護士として活躍中の西川知雄氏(61)に知事選出馬を要請していた。西川氏は近江八幡市にゆかりがあり、公明党副代表の松あきら氏の夫でもある。しかし多忙を極める西川氏には、知事選に頭を悩ます余裕などなかった。
一方、タレントでもある丸山和也・参院議員(64)の擁立に失敗した自民党県連は十七日になって、今度は山田・守山市長から知事選出馬を正式に固辞された。このため自民党県連は各市長とスクラムを組んで今週中に、甲賀市出身の大岡敏孝・静岡県議(38)、県会会派“真政会”の石田祐介県議(45)、川島隆二県議(39)、無所属の蔦田恵子県議(48)、山仲善彰・野洲市長(59)、前衆院議員の上野・自民党県連会長(44)、昨年の衆院選で滋賀4区から出馬した自民の武藤貴也氏(30)へ最後のアプローチをかけることになる。







