自民・武村 無党派層へ自民再生アピール 共産・川内 農林業票の接点を模索
夏の参院選に向けて、民主党が新政権で混迷脱出を図ろうとする中、滋賀選挙区(改選一)では、同党現職で再選を目指す林久美子氏(37)が反転攻勢の糸口を模索し、これに対する自民新人の武村展英氏(38)は自民再生を掲げて議席奪回を狙う。これに割って入る共産新人の川内卓氏(54)は従来保守地盤だった農業分野にも政策提案し、新しい支持層を掘り起こそうとしている。滋賀選挙区の動向を追ってみた。
「今回は初めてづくし選挙」。民主現職の林氏は湖南地域四市で行われた事務所開きで、逆風の中で初めて現職として追われる立場を訴えた。
危機感をもつ同党県連は反転攻勢へ出るため、当初は宣伝ビラを十二、十三日付けの朝刊に折り込む予定だったが、少しでも有権者と接点をもつため、運動員が各家庭のポストへ直接届ける人海作戦に切り替えた。
また、林氏は女性の視点にたった政策に力を入れている。これまで各地の集会の演説内容は地元支部に任せてきたが、有権者の心をつかむため、今後はさらに地域のニーズにあったきめ細かい演説を徹底するよう、本部が各支部へ支持した。
出原逸三・党県連幹事長は「運動の質と量を高め、地域でピンポイントで戦うしかない」と意気込む。
一方の自民新人の武村氏は、ようやく大津市内で拠点の事務所開きを行い、「市政、県政と国とのパイプをもう一度つくりたい」と自民の議席奪取を誓った。
この中で、後援会会長で元参議員の河本英典氏は、県内の自民党員が高齢化で大幅に減少していることや、市町村合併に伴って自民系市町議が減っていることをあげ、「組織は壊滅している。新しい自民をつくり、打ち出し方を変えてもらいたい」と奮起を促した。
武村氏は「ニッポン再建」がキャッチフレーズ。十三日にピアザ淡海(大津市)で開く後援会決起集会には、「自民党をぶっ壊す」と訴えて支持率を上げた小泉内閣で、閣僚を務めた小池百合子衆議員を応援弁士に迎えて気勢を上げる。
また共産党は、「二大政党キャンペーンで埋没した昨年の総選挙と違って、民主が逆風、自民が伸び悩む中で、共産の訴えをいかに多くの人に聞いてもらうかがカギ」(奥谷和美・党県委員会委員長)と幅広い層の支持を期待する。
このように共産新人の川内氏らの大演説会の祝電紹介でも、これまで自民の支持団体だったJA滋賀や県森林組合の代表、自民出身の首長のメッセージが紹介され、これまでと違う共産を印象づけた。
さらに今春は、農業や医療、経済の各分野にテーマを絞ったシンポジウムを県内各地で開き、様々な層との接点を模索している。
なお、注目のみんなの党からは、県議で新人の蔦田恵子氏(48)がこのほど、比例の公認候補として出馬すると表明した。









