「自分の人生すべて日野が原点」激励会で金メダル獲得誓う
◇東近江・日野町
ロシアのモスクワで開催されるレスリング世界選手権(九月六~十二日)に、日野町三十坪出身の新海真美選手(25)=アイシン・エィ・ダブリュ所属=が女子六十七キロ級の日本代表として出場するのに先立ち、日野町役場正面玄関で二十三日午後四時から「激励会」が行われた。
日野中学校時代に柔道をしていた新海選手は、日野高等学校で友人に誘われ、レスリングに入部。幻のモスクワ五輪代表だった同部顧問・南敏文教諭からレスリングのいろはを教わり、七十二キロ級で全国大会制覇も果たした。
金メダリストの吉田沙保里選手と同じ中京女子大学に進学後、階級をベスト体重である六十七キロ級へ変更。現在、所属先のアイシン・エィ・ダブリュがある愛知県を拠点に競技生活を送っている。
今回、代表選考会を兼ねた二度の全日本選手権で優勝し、二年ぶり二度目となる世界選手権への出場切符を自らの手で獲得した。南教諭は「新海選手は、負けず嫌いで泣きながらでも練習していた。努力を続けられることも素質の一つであり、世界のトップを十分に狙える位置にいる。世界大会では紙一重、ちょっとしたミスをした者が負けてしまう。(新海選手は)前回(平成二十年)出場した世界選手権で銀メダルまでいった。今度は金メダルを取ってほしい」と語り、一日一日を大切に過ごすようアドバイスする。
身長百五十八センチの新海選手は、海外選手と比べると大きいとは言えないが「結果は後からついてくるので、目の前の相手を倒すことそして一点でも多くポイントを獲得することだけに集中し、相手の考えの先を読みながら動くレスリングをしたい」と意気込み、メンタル強化にも励む。
日野町役場正面玄関での激励会では、藤澤直広町長が「新海選手の世界選手権出場は、地元の子どもたちの励みや希望となり、さらに努力することの大切さも伝えてくれる。新海選手にとって経験と力が兼ね備わったいい時期でもあり、悔いの残らないよう世界の中で大いに自分の力を発揮し、また町民のみなさんにいい報告をしていただきたい」と大きな期待を寄せた。
町職員約五十人を前に、新海選手は「日野町で育ち、日野高校でレスリングと出合わなければ、世界選手権も出られなかった。自分の人生すべて日野が原点だと思っている。二度目の世界選手権は、銀メダルではなく、金メダルを持ち帰れるよう頑張って練習したい」と、引き締まった表情で語った。
女子六十七キロ級はオリンピック種目に含まれていないため、新海選手は世界選手権後、二大会連続銅メダルを獲得している浜口京子選手のいる七十二キロ級へと階級を上げ、二〇一二年のロンドン五輪を目指す。







