「浅井三姉妹」の時代と心を読む
◇全県
滋賀中部政経文化懇話会(中村功一会長)の「第五十回研修会」が、二十一日午後三時半から石川県加賀市の山代温泉ホテル雄山閣コンベンションホールで東近江地域を中心とした政治、経済、文化のリーダーら約五十人が参加して開かれた。
開会の冒頭、中村会長は「今回で五十回という一つの節目を迎えた。この間、東近江地域もずいぶんと変わった。今回も多分野で活躍している多くのみなさんが集まり、いろんな事を話題に交流を深めていただき、地域活性化へのヒントを得たい」とあいさつ。続いて同会事務局長の冨田正敏・滋賀報知新聞社長は「東近江地域、同時に滋賀県が主体性あるビジョンを掲げ、地域住民がふるさとに誇りが持てる取り組み策をこの会で提案していきたい」と述べた。
また、特別参加した石田祐介・自民党県連幹事長(高島市区選出県議)は「自民党県連の再生をめざして組織の若返りを図るため、踏襲されてきた自民党の古い考え方を時代感覚に合ったものに改善し、期待される新しい政党への生まれ変わりを進めている。その中で今の県政をどのように検証し、新体制の県連組織で山積する政治課題に取り組んでいくのかの議論を深め、県政に反映させていきたい」との意欲を示した。
この後、竜王町在住の女流小説家・畑裕子さんを講師に招き、来年一月九日から始まるNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の浅井三姉妹をテーマにした講演「今、なぜ浅井三姉妹なのか」に耳を傾けた。
第五回朝日新人文学賞を受賞した「面・変幻(おもてへんげん)」や「椰子の家」、「近江戦国の女たち」をはじめ、浅井三姉妹の二女「初」を主人公に描いた小説「浅井三姉妹物語―花々の系譜」の著者でもある畑さんは、戦国武将・浅井長政の娘として生まれた茶々、初、江の三姉妹が、親族間が勢力を争う乱世の中で数奇な運命を辿りながら、近江の女としてどのように気丈に振る舞い、また、敵味方となりながらも姉妹愛を温め合い、戦国の世を生き抜いたのか、持論を加えながら解説。最後に「戦国の世だからこそ、どんな境遇になっても大事にした三姉妹の人間愛は、人との繋がりが希薄になっている現代社会に考えさせるものがある」と結んだ。








