軽自動車で700キロ
◇東近江
東北関東大震災の被災者が十七日、県消防学校(東近江市神郷町)に避難した。県内の受入れは初めて。
避難したのは、福島県郡山市の運送会社社員、荒川大樹さん(23)、妻・説子さん(26)、長女・結衣ちゃん(3)、次女・利衣ちゃん(2)の家族四人。
荒川さん一家は、隣町の須賀川市の実家から郡山市のアパートに引っ越しするため、荷物を運んでいた十一日、地震にあった。実家とアパートに散乱している荷物を片づけながら残っていた食材を何とか食いつないでいたが、福島第一原発の事故を知り、軽乗用車に
オムツや毛布など、たちまちの生活用品を積んで新潟県の避難所に逃げた。
避難所には十五日昼過ぎまで居たが、小さな子どもがいることや妻が八月の出産を控えていることから原発事故での被ばくが心配になり、関西地方なら安心だろうと車を走らせた。
石川県までたどり着いたとき、滋賀県が被災者の受入を行っていることをインターネットで知り連絡。県から消防学校で受け入れる連絡があり、午後一時過ぎ到着した。
学校では、十畳の広さの消防職員宿舎一室を提供。慣れない場所での一時避難生活が始まった。
荒川さんは「原発事故の情報が十分になく、小さな子どもも居るので事が大きくなるまでに遠くに避難しようと考えた。今は少しホッとしているが、今後の事を考えると心配だ」と話した。また妻の説子さんは「母子手帳や健康保健証も持ち出すことが出来なかったので、健康やどこで出産できるのか不安がある」と先行きが見えない現状に懸念を募らせている。同校に避難できるのは今月末までその先は決まっていない。






