「はなふじ米」で表示販売始める 肥料使わずCО2を28%削減
◇大津
JAレーク大津は、消費者に環境へやさしい商品を購入してもらおうと、同JAの商品「はなふじ米」(コシヒカリ)にカーボンフットプリント(CEP)マークを表示する取り組みを始めた。CEPは、生産―廃棄の全行程で生じる温室効果ガス排出量(二酸化炭素)を示す国際規格で、はなふじ米は従来商品と比べて二八%削減できた。県によると、CEP表示がこれまで認定された商品は全国二百三十八件、このうち米は十件六銘柄だけで「米にCEPを表示するのは珍しい取り組み」としている。
はなふじ米は肥料を使わず、マメ科の植物「ヘアリーベッチ」を田に鋤(す)き込んで栽培する上、生産地である大津市内で販売・消費するため、栽培と流通の面から温室効果ガスの排出量が少ない。
これを販売促進につなげようと、JAレーク大津と県は、立命館大学環境システム工学科・天野研究室に依頼し、原材料の調達から商品生産、流通、炊飯、空袋の処分までの温室効果ガス排出量を算出した。
それによると、精米一キロあたりで「はなふじ米」は一・三一キロ、従来の環境こだわり米は一・八三キロとなり、約二八%少ないことが分かった。
「はなふじ米」の生産は平成二十年から始まったもので、現在は同市南部(上田上、田上地域)十七・八ヘクタールで栽培されている。価格は一キロ当たり四百五十円で、通常のコシヒカリ(四百十円―四百二十円)と比べてやや高めとなっている。
JAレーク大津の担当者は「少し高い価格だが、消費者に環境にやさしい商品を購入することで地球温暖化防止に貢献してもらえるし、生産者にもやりがいを感じてもらえる」と話している。
ヘアリーベッチ=マメ科の一年草で空気中の窒素を固定するため、レンゲと同じように鋤きこむことで緑肥として活用できる。窒素固定力がレンゲより大きいため、田で肥料を使わず水稲栽培できる。








