愛荘町で初 民泊しながら田舎体験
◇湖東・愛荘/愛知川
神戸市立垂水中学校の野外活動で先月、二年生百六十七人が湖東地域を訪れ、東近江市や愛荘町、豊郷町の農家に民泊しながら農村体験をした。
グリーンツーリズム(都市と農村との交流)に力を入れ、初めての受け入れとなった愛荘町には、二年五組の生徒三十三人が訪問し、それぞれ四人が八軒の農家に分かれて、寝泊まりしながら田舎の生活を楽しんだ。
同町沓掛の河村善一さん(62)宅には、男子生徒四人が訪れ、都会と違って「土地が広く、空気がおいしい」と、口を揃えて田舎の印象を語った。
自宅近くの田んぼで行われた田植え体験には、原田俊二さん(65)が受け入れた女子生徒四人も加わり、あらかじめ用意された苗を丁寧に植えて行った。
田んぼに入った生徒は、素足の感触に「気持ちがいい」と言い、顔を出したミミズに驚きながらも、こけないように態勢を保ち、教わった通りに足を運ぶなど、初めての挑戦に満足げだった。
田植えを終え河村さんの家に戻った生徒は、妻の美恵子さん(60)の手ほどきで夕食を作り、地元で取れたタケノコやマカロニグラタン、とんかつなどを食卓に並べた。
また、自分たちで摘み取った花をテーブルに飾り、十日に誕生日を迎えた美恵子さんを祝った。まるで子供に囲まれているみたいと、河村家の夜は久しぶりに笑顔に包まれたという。
たった二日の田舎体験だったが、愛荘町を後にした生徒は、自然と人の温かさに触れ、普段の生活で学ぶことができない貴重な体験を持ち帰った。








