大津市民が嘉田知事に公開質問状
◇大津
刑事コロンボならぬ、市井のコロンボの田中敏雄氏(69)=大津市、自営業=は十三日、嘉田由紀子知事が平成二年に購入した大津市坂本本町の住宅が違法建築であることなどについて、同知事に公開質問状を提出した。【石川政実】
住民票の履歴開示求める
平成十八年度から二十二年度分の資産公開で、嘉田知事が購入・売却した不動産を登記簿謄本でさかのぼっていくと、同氏が住所を転々と移していたことがわかってくる。
嘉田知事はバブルの絶頂期である平成二年に大津市坂本本町の住宅(元夫と二分の一の所有)=写真中段=を購入した際、住所を比叡平一丁目(写真上段)から坂本本町に移している。平成七年には、守山市水保町のマンションを購入したが、同じ時期に住所を同所へ移転した。
十四年には、大津市京町一丁目の住宅を購入し、同所に住所を移転。
そして十八年五月、大津市比叡平一丁目に住民票を戻し、同年七月の知事選に出馬した。 初当選後の同年八月、守山市のマンションを売却し、九月には大津市逢坂二丁目のマンションを購入して住所移転。二十二年の知事選では、逢坂二丁目から出馬して再選した。
四日に開かれた六月定例県議会の一般質問で、みんなの党の蔦田恵子県議が「嘉田氏は自宅が県庁近くにあり、そこから県庁に通っていると聞くが、それなら知事公舎を売却するつもりはないか」と嘉田知事の考えを質した。 この自宅とは、逢坂のマンションを指しているとみられる。
これに対し嘉田知事は「自宅は比叡平であり、(県庁から)近くにはない。このため基本的な居住は、知事公舎である」と答えた。
比叡平は、嘉田知事が以前住んでいた前述の住宅とみられるが、この物件は元夫、子どもの所有となっている。知事答弁から、住民票を比叡平に戻したと推察される。
田中氏は十三日、嘉田知事に対して公開質問状を提出した。主な内容は<1>上下水道もない不便な大津市坂本本町の土地・建物を宅地建物取引業者の仲介で購入したと滋賀報知新聞にコメントしているが、嘉田氏は同業者に損害賠償請求を行うつもりはあるか<2>坂本本町にいつからいつまで住民票を移して、また実際に住んだのか<3>坂本本町の違法建築物は取り壊すべき―など。
不動産の専門家によれば「住民票をわざわざ購入時に移すのは、登記する際に登録免許税の減額措置が受けられることや、居住用資産を売却した譲渡益に三千万円までの控除があることが考えられる」と指摘する。
いずれにせよ、嘉田氏の回答が注目されるところだ。









